日本では、ほとんど気にする必要がない高山病ですが、南米旅行中には苦しめられました。
高山病は知っていましたが、実際に自分がかかるとこんなに苦しいとは・・・
今回は、高山病になった経緯と対処法を紹介します!
高山病はどんな病気?
高山病(こうざんびょう)は低酸素状態に置かれた時になりやすい病気で、標高,2400メートル以上の高地に訪れた時に発症しやすいと言われています。
症状は人によって異なりますが、頭痛・めまい・はき気がおもな症状です。
また高地到着直後は発症せず、6~12時間後に発症することが多いと言われています。
高山病が発症するまで
約2週間の旅程でボリビアとペルーを周遊する予定でした。
ルートは日本を出発後、カナダを経由してペルーのリマ、クスコ、ボリビアのラパス、ウユニへ一気に移動。ホテルでの滞在はラパスが最初となる過酷な旅程です。

最初に到着した高地はペルーのクスコ。
クスコの標高は3,400メートルと、富士山の山頂と同じぐらいの高度です。
そのため、飛行機を降りてアレハンドロ・ベラスコ・アステテ国際空港内に入ると、すぐに高山病の薬の広告がドーンと貼ってあります。
この広告をよく見ると赤い服の男性が苦しそうにしていますが、これはマチュピチュ(=高地)に訪れた4人に1人が高山病にかかりますよ、ということを表現しています。
また、クスコ空港にはコカの葉が置かれています。
コカの葉は南米では高山病対策に使用されます。
お茶にして飲むのが一般的ですが、現地の人は葉をガシガシかんで楽しむこともあります。現地で楽しむだけなら問題ありませんが、
日本に持ち帰ってはいけません!
コカ茶のティーパックもNG。犯罪なので逮捕されます。コカ茶はホテルロビーに設置されていることが多いので、現地で楽しみましょう。
高山病が発症
クスコの街中には移動せず、そのまま乗り継いでボリビアのラパスに移動。
ラパスのエル・アルト国際空港は海抜4,061メートルにある、世界で最も高所にある空港です。富士山の山頂より高い場所に空港があるのは何とも不思議な気分。
空港に到着した時点では高山病の症状はなかったですが、ホテルに移動途中から「なにかおかしいな?」と感じはじめました。
ホテルに到着。機内泊・空港泊が続いたので、3時間ほど仮眠します。
起きると体調が明らかにおかしい。ひどい耳鳴りがして頭が重い。これが高山病か・・・
夕食を食べるために外出するが、かなり体がしんどい。
有名RPG・ドラゴンクエストに毒の沼地がありますが、まさに毒の沼地を歩いているように感じます。
食欲がなかったので簡単にすませてホテルに戻りましたが、体調が悪化する一方なので、夜21時前に就寝しました。
高山病からの回復
ラパスからウユニに移動。
ウユニの標高も3,700メートルあるので、ウユニ塩湖観光中、高山病が治ることはありませんでした。

ウユニ塩湖観光後、ホテルに戻ったあとで、持っていた頭痛薬を飲んだら効果バツグン!今までのつらさがウソのように症状が回復しました(個人差があります)。
ドラゴンクエストで例えるなら、ヒットポイント(HP)1の状態からベホイミをかけたぐらい?
なお、人・症状により効きぐあいが異なります。
頭痛の症状が出ている場合はおすすめしますが、それ以外の症状の場合は効果がない可能性もあります。

その後、標高2,400メートルのマチュピチュ遺跡でも高山病の症状は出ず、快適に観光できました。
高山病の対処方法
日本帰国後、高山病について調べてみました。
その結果、高山病は次の特徴があることが分かりました。
- そのまま放置しても治らない。薬を飲むか標高の低い場所に移動すると良い
- 寝ると呼吸が浅くなるので悪化しやすい。いすに座ってゆっくり過ごすと良い
- 平地から急に3000メートル以上の高地に移動すると発症しやすい
高山病の詳細はこちらをご覧ください。

高山病を防ぐには急に高地に移動するのではなく、ちょっとずつ高地に移動してください。
たとえば、標高2,000メートル程度の場所に数日滞在してから高地に移動しましょう。
僕は平地からいきなり標高4,000メートルの場所に移動、それも機内泊・空港泊が数日続いていたので発症して当たり前ですよね・・・
また、ペルーやボリビアなどの高地では、ホテルやタクシー内に酸素ボンベが置いてある事があるので、苦しくなったら利用させてもらいましょう!