世界にはフラダンスやベリーダンス、サルサなど多種多様な舞踊(踊り)がありますが、トルコにもセマーという踊りがあります。
セマー最大の特徴は、とにかく回り続ける!本当にずっと回り続けます!
今回はトルコのイスタンブールでセマーを見る方法と、セマーの流れについてお伝えします。
※情報は訪れた時点のものです。最新情報については公式サイト等をご確認ください
セマーとは
セマー(sema)とは、イスラム教・イスラム神秘主義(スーフィズム)のひとつであるメヴラーナ教団における修行として行われる踊りです。
踊りの最大の特徴はとにかく旋回し続けること。
白い装束に身を包み、手をあげながら音楽に合わせて数十分旋回し続けます。
祈りの手段として、回転しながら踊り(旋舞)続けることによりトランス状態となり、神との一体化を求めるという意味があります。
また、セマーは『メヴレヴィ教団のセマーの儀式』として、無形文化遺産に登録されています。
イスタンブールでセマーを見るには
トルコ・イスタンブールでセマーを見る場合、シルケジ駅かホジャパシャ文化センターのどちらかが便利。
シルケジ駅(Sirkeci Terminal)は夜間に駅の待合室で、メヴラーナ教団の信者によるセマーが週に何度か行われます。
チケットは待合室前で販売しています。
僕もシルケジ駅で見たかったのですが、イスタンブールに滞在している2日後までのチケットは全て売り切れ・・・残念ですが諦めました。
イスタンブール市内では、ホジャパシャ文化センター(Hodjapasha Culture Theater)でも見ることができます。
ホジャパシャ文化センターはイスタンブールの中心部にあるので、夕食ついでに訪れやすいです。
僕はホジャパシャ文化センターでセマーを鑑賞しました。
セマー鑑賞チケットを予約したのは前日。実際にホジャパシャ文化センターまで訪れて予約しました。
予約は簡単な英語さえ話せれば大丈夫ですが、もし不安ならホジャパシャ文化センターでのセマー鑑賞(イスタンブール発着)の現地ツアー利用がオススメです。
ホジャパシャ文化センターでのセマー鑑賞
僕も実際にホジャパシャ文化センターでセマーを鑑賞したので、その時の流れを紹介します。
セマーが行われるのは夜19時から。
会場のホジャパシャ文化センターには、夜18:30に到着。すでに多くの人が並んでいます。
内部はそれほど広くなく、舞台を囲んで座席が配置されています。
演奏が行われる舞台もあります。
しばらくたって、開演。
まずは楽器演奏。
クデュム(打楽器)やネイ(笛)を使った、トルコ伝統の音楽の演奏が10~20分ほど行われます。
その後、踊り手(セマーゼン)が5~6人ほど入場。
ゆるやかに回転しながら、だんたんと手をあげ、体を斜めにし、なおも回転し続けます。
少しづつ回転の速度をあげ、トランス状態にあるような、うっとりとした表情。
その後も回転!ずっと回転!!
特に大きな見せ場がある訳ではないですが、20~30分も旋回し続けるのは素直にスゴイと感じます。
演舞中は写真撮影が禁止なのでイメージのみですが、このような衣装・ポーズで踊ります。
数10分回転し続けますが、終わって停止した後もふらつく様子はなく、まっすぐ歩いて戻っていきました。
ショーが終了するのは20時ごろです。
演舞中の注意点
ホジャパシャ文化センターは写真撮影禁止、シルケジ駅は写真撮影可能と対応が異なっています。
また、セマーは儀式なので、演舞中の手拍子や拍手、歓声を送るのは禁止されています。
セマーはトルコ中で見られます
セマーはイスタンブールだけではなく、トルコ国内どこでも開催されています。
もし興味があれば、ぜひ予約してみましょう
まとめ
周っているだけなので楽しくないと思うかもしれませんが、歴史や意味を知っておくと意外なほど楽しめます。
また、人間があれほど周り続けてもフラフラしないのは、純粋に感動しました。