僕の初めての海外旅行は数十年前ですが、このあいだに海外旅行は大きく変わりました!
比較すると、信じられないぐらい便利になったことも多いです。
今回は航空券予約やホテル予約、ネット接続などについて西暦2000年ごろから現在まで「こんな感じで変わっている!」というポイントについてお伝えします。
僕の初海外旅行は西暦2000年
観光としての海外旅行がはじまったとされるのが西暦1963年とかなり昔。その当時のことはテレビや本で見るぐらいしか知りません。
僕がはじめて海外旅行に行ったのが西暦2000年。ぎりぎり20世紀のことでした。
その当時から思うと現在はさまざまなことが大きく変わっており、またとても便利になっており旅行しやすくなっています。
今回は2000年ごろから年代を追って、当時はどんな感じだったかをお伝えします!
航空券予約について
2000~2003年ごろ
ネット経由での手配は一般的ではありませんでした。
行き先が決まったらHISの実店舗に行き、そこで担当者に条件(行き先・日程・費用)を伝えて航空券の手配を依頼。
担当者とのやり取りはおもに電話にて。そこで費用や日程を確認しつつ、調整しながら最終決定していました。
また、このころはリコンファームが多くの航空会社で必要でした。
リコンファームは現地の航空会社オフィスを訪れたり、電話で「間違いなく乗ります!」という意思を示さなければならないので、とても面倒でした・・・
2004~2012年ごろ
実店舗ではなく、インターネット経由で航空券を探すようになりました。
おもに利用していたのがYahooトラベル。サイトには日にちと料金が書かれていたので、希望の日にちを選びます。
ただし即確定できない&料金も参考価格のため、大幅に料金が高くなることも多かったです・・・
航空券を販売している旅行会社の担当者とメールで連絡をとりながら日程や料金を確認、場合によっては経由地で一泊するため日にちをずらしたりという調整も行っていました。
そして確定すると料金を支払いますが、カード決済ではなく銀行振込しかダメな場合も。
また、リコンファームは不要な航空会社が増えてきました。
2013年~2020年ごろ
スカイスキャナー経由で航空券を購入しています。

今までもネット経由で探していましたが、旅行会社の担当者を経由する必要がなく、希望の日時・料金の航空券があればそのまま予約を確定・支払いが可能に。
最安値のチケットも一瞬で見つけることができ、LCC(格安航空会社)の便も増えてきたので、従来よりも2~5割ぐらい安い料金で手配できるようになりました。
現在(2025年)
現在もスカイスキャナー経由で航空券を手配しています。
ただし新型コロナによる渡航制限の解禁にともなう需要の大幅な増加、および急激な円安のため航空券の価格は2020年以前と比べると2~3割高くなっています・・・
また、リコンファームはほとんどの航空会社で不要となっています。
ホテル予約について
2000~2004年ごろ
航空券予約はHISを利用していましたが、店舗には都市ごとのホテルがまとめられた冊子があり、その中から選んで航空券とともにHISに手配を依頼していました。
ただし、料金はシーズンや部屋ランクごとに決まっており、部屋の写真は1~2枚のみ。
料金がリーズナブルなホテルはほとんど掲載されておらず、高級ホテル&外資系のホテルぐらいしか選択肢がなかったたため費用がかかりがちでした。
また、このころは事前予約せず、現地到着後に安いホテルを探すことも多かったです。
2005~2010年ごろ
ホテル予約サイト経由でホテルを探していましたが、今ほどホテル予約サイトは多くなく、アップルワールドなどの日系の予約サイトを利用していました。
しかし、掲載されているホテルは少なめで料金も高めでした・・・
2011~2020年
ExpediaやAgoda、Hotels.comなど世界中のホテルを扱うホテル予約サイトも増え、それぞれ割引額や特典でも競い合うため以前よりも安く泊まれるようになりました。
僕はおもにHotels.comを利用していますが、10泊すると1泊分の宿泊料が無料(※1)になるサービスがあるのでうれしいです。

現在(2025年)
現在もHotels.com経由での予約がメイン。
ただしこちらも新型コロナと円安の影響で2020年以前と比べると宿泊料は2~3割高くなっています・・・
》》Hotels.comでホテルを予約
》》Booking.comでホテルを予約
》》Agodaでホテルを予約
》》Expediaでホテルを予約
空港について
※僕は愛知県に住んでいるので、愛知県内の空港がメインです
2000~2004年ごろ
名古屋市郊外にある名古屋空港(通称:小牧空港 現:県営名古屋空港)を利用していました。
国際線も多く発着していましたが、建物の規模は小さめ。
ただし名古屋市内からも近く、行くまでに時間はかからなかったです。
2005~2018年ごろ
愛知県の常滑市の沖合に中部国際空港(通称:セントレア)が開港しました。
規模も大きくなって発着できる便数も大幅に増えましたが、大きな違いは店の数と種類。
レストラン数も大幅に増えるとともに、飛び立つ飛行機を眺められる銭湯があったり、ボーイング787機が展示され、間近で見られる「Fright of Dreams」ができたりとエンタメ性も大きく高まりました。
2019年ごろ~現在(2025年)
LCC(格安航空会社)が増え需要も高まってきたことから、中部国際空港にもLCC専用ターミナル(terminal2)も作られました。

今までのターミナルと比較すると、簡素な造りで店舗の数も最小限。なるべく費用をかけない造りとなっています。
現地でのネット接続について
2000~2004年ごろ
海外旅行中はいっさいインターネットに接続していませんでした。
2005~2012年ごろ
街中にインターネットに接続できるインターネットカフェがあり、ネット接続したい時に利用していました。
しかし、インターネットカフェは料金は安いけれど不便な点が多かったです・・・
たとえば、日本語対応していないキーボードも多いため、検索しようと思ってもローマ字で単語を入力していました。
また、なんとか目的のページにたどり着いても日本語フォントが入っていないため文字化けしていることも多かったです。
2013~2015年ごろ
タブレットやスマートフォンが普及し始めたので、ネットへの接続がとても簡単になりました。
ホテルやレストランでも無料Wi-Fiに接続できるようになり、通信料を気にしなくてもOKに。
しかし、街中で使う場合はポケットWi-Fiをレンタルする必要がありました。
2010年代前半はSIMロック解除は義務化されておらず。現地で格安SIMを購入して通信することは可能でしたが、一般的ではありませんでした。
2016年ごろ~2020年ごろ
ホテルやレストランの無料Wi-Fiを利用したネット接続がメイン。
スマートフォンはSIMフリーが義務化されたので、現地で格安SIMを購入&入替えることにより、街中でも日本と同じように使えるようになりました。
現在(2025年)
無料Wi-Fi利用や現地での格安SIM購入も一般的ですが、eSIMも一般的になってきました。
eSIM対応のスマートフォンであれば、SIMカードを入れ替えずとも現地のネットワークに接続することが可能。
僕もほぼeSIMを利用しています。

電話について
2000~2006年ごろ
まだスマートフォンは存在せず、ガラケー(フィーチャーフォン)のみでした。
かなりうろ覚えですが、機種によっては海外からの受発信はできなかったはず。
このため携帯電話を持っていても使うのは自宅から空港までの往復のみで、現地では目覚まし時計代わりに使っていました。
2007~2015年ごろ
通信規格が2Gから3Gに切り替わったぐらいのタイミングで、僕も海外から受発信できる携帯電話に買い替えました。
通話料が高いので長時間の通話はできませんが、いつでも話すことができてメールもできるのは助かりました。
2016年~2020年ごろ
スマートフォンが一般的になりつつあり、アプリを使用すれば安く通話できるようになりました。
また、LINEアプリに等のSNSを使ったやり取りも増え始めてきました。
現在(2025年)
街中でも日本と同じようにネット接続できるようになり、やり取りもしやすくなりました。
LINEアプリなどのSNSを使ったやり取りが増えたので、電話を使うことはほぼ無くなっています。
写真撮影について
2000~2003年ごろ
フィルムカメラで撮影していました。
フィルムとは筒状の容器に入れられた薄いシートです。
端を引っぱってシートを出し、カメラの裏面をあけてそのシートをセット。
シャッターを押すと画像が記憶されるので、それをカメラ店で写真に現像してもらいます。
その後、フィルムを引っ張り出さずにカメラにセットできるAPSというフィルムの規格が誕生しました。僕が初めて購入したカメラは、このAPS規格のフィルムカメラです。
いま考えるとフィルムカメラはとても面倒・・・面倒ポイントは次のとおり。
・画像を見るにはフィルムを現像(写真をプリント)する必要がある
・撮影した段階では、どのように映っているか(失敗していないか)がわからない
・空港でX線検査する際、専用の袋に入れないと感光する(写真が真っ白になる)
とくに海外旅行ではたくさん撮影するので、控えめに撮影しても現像すると1万円近くかかることが多かったです。
2004~2019年ごろ
デジタルカメラが主流となってきました。
2000年代前半は画素数もかなり荒かったですが、何百枚と撮影できる&その場での確認できるようになったので、気に入らなければ削除できるなど一気に便利に。
パソコンやスマートフォン上で写真を確認できるので、現像する必要もないなど良いことずくめです!
この間にデジタルカメラを数回買い替えましたが、だんだんと画素数があがり、動画撮影もキレイになりました。
また、記憶媒体のSDカードも大容量化&低価格化が進んできたので、動画も心配なく撮影できるようになってきました。
2019年ごろ~現在(2025年)
2019年ごろにミラーレスカメラに買い替えました。
スマートフォンも年々画像がキレイになっており、2025年時点ではパッと見で区別がつかないレベルに。
むしろ薄暗い時など、スマートフォンのほうがキレイに取れる場面もあるので併用するようになりました。
現地語の翻訳について
2000~2015年ごろ
僕は日本語しか話せないため、ガイドブックなどに書かれている例文を覚えて話すのみ。
しかし相手が何と言っているかはわからないため、身振り手振りや表情を読みとって意思疎通を行っていました。
2016~2020年ごろ
スマートフォンなどで翻訳アプリ(Google翻訳など)を使えば、ある程度やりとりできるようになりました。
また、ポケトークなどの高性能な翻訳ツールもあり、マイナー言語でも会話でのコミュニケーションがとりやすくなりました。
現在(2025年)
読み書きについては、いままでどおり「Google翻訳」などのアプリをメインで使っています。
街中の看板やメニューに書かれた現地語でも「Googleレンズ」などのアプリを使えばリアルタイムで翻訳できるようになりました。

両替・決済手段について
2000~2006年ごろ
日本や現地の空港にある両替所で、日本円から現地通貨に両替していました。
また現地での支払いも、現地通貨で支払っていました。
なお、僕は利用したことはありませんが「トラベラーズチェック」と呼ばれる旅行用の小切手も使われていました。
トラベラーズチェックを発行&署名欄1にサインをして、使う時は署名欄2に店員の目の前でサイン。筆跡が本人のものであることを確認して、問題なければ小切手のように現金として使えます。
メリット、デメリットは次のとおり。
・失くしても再発行できる
・失くしても不正利用される心配が少ない
・有効期限がない
<デメリット>
・使える店が限られている
ただし現在はほぼ使われることは無くなり、新規発行も2014年3月末が最後となりました。
2007~2020年ごろ
現地で両替するよりお得なので、クレジットカードを使ってATMでキャッシングすることが増えました。

現地での支払いでもクレジットカードを使うこともありますが、安全度が高そうな店のみにしています。
現在(2025年)
クレジットカードでのATMキャッシングが中心。
しかし実際にお金を支払うより、クレジットカードで決済することが増えました。
その他:新型コロナウィルス感染拡大
2020~2023年ごろ
2020年初頭に新型コロナウィルスの感染が拡大し始めました。
最初は「インフルエンザと同じぐらいの影響では?」と考えていましたが、甘かったです・・・
すぐに国をまたいだ移動の自粛が求められ、便数もほぼゼロに。
その後も収束と拡大を何度かくりかえし、海外旅行どころか県をまたいだ移動ができない状態となりました。
落ち着きはじめたのが2023年ごろ。
ただし入出国するためには新型ウィルスに対するPCR検査の陰性証明書が必要だったり、新型コロナワクチン接種証明書が必要でした。
しかし2023年後半ぐらいから陰性証明書やワクチン接種証明書が不要となり、2019年以前と同じように海外旅行が楽しめるようになりました。
まとめ
西暦2000年以降で旅行を大きく変えたのは、間違いなくスマートフォンの普及。
スマートフォンがあれば地図を見たり、カメラで写真をとったり、翻訳したりとなんでもできるようになりました。
「これ以上の発展は難しいのでは?」と思っても、必ず旅自体を変えるテクノロジーが出てくるので今から楽しみです!