タイをはじめ、東南アジア旅行で移動手段として利用することの多いトゥクトゥク。
料金も安く、旅の風情を感じられる乗り物ですが、現在EV(電気自動車)化される計画があるようです。
今回はEV化計画の概要と、なぜEV化されるのか?などについて紹介します。
トゥクトゥクEV化計画の概要
タイのエネルギー省によると、現在タイで走行している約2万2000台ものトゥクトゥクを2022年までに全てEV化する計画があると発表しました。
トゥクトゥクとは?
トゥクトゥク(Tuk Tuk)とは、東南アジアの国々、とくにタイやラオスでよくみられるオート三輪のこと。
おもに人を乗せて運ぶための座席が付けられており、現地の人々や旅行客を好きな場所に運んでくれる乗り物です。
国によって形状は異なりますが、上の画像がタイ、下がカンボジアのトゥクトゥクです。
国によって呼び方も異なり、例えば次の呼び方があります。
- インド&パキスタン :オート・リクシャー(auto-rickshaw)
- インドネシア :バジャイ(bajaj)
- スリランカ :スリーホイーラー(three-wheeler)
- ネパール :テンプー(tempo)
- バングラデシュ :ベイビータクシー(baby taxi)
- フィリピン :トライシクル(tricycle)
なお、トゥクトゥクという名前は、エンジン音が「トゥクトゥク」と聞こえることから、そのまま乗り物の名前として呼ばれるようになりました。
なぜEV化される?
以前よりトゥクトゥクの排ガスによる空気の汚染と、エンジン音による騒音被害が問題となっており、大気汚染と騒音被害を減少させるためEV化が決まりました。
心配なのは、EV化する費用をだれが負担するかという点。
EV化するためには相当お金がかかりそうですが、トゥクトゥクの運転手に払えるのでしょうか?補助金がたくさんあれば問題ないですが、少なければこれを機にトゥクトゥクを廃業する人も増えるはず。
トゥクトゥクの台数が減れば、日常の移動手段として利用していた人が使えなくなったり、観光客にとっても台数が減って価格競争力がなくなり、結果として今までより高い運賃になってしまうことが考えられます。
タイ政府は環境や騒音についても考えているかもしれませんが、EV化によって恩恵を受ける方々(EV機械メーカーとか)に対しての人気取りでは?と感じます。
タイ以外の国でトゥクトゥクのEV化は行われる?
2018年現在、タイ以外でトゥクトゥクのEV化を検討している国はありません。
しかし、現在でも多くのEV自動車やEVバイクの新製品が発売されています。
10年後、20年後ではないかもしれませんが、いずれ全ての乗り物(車・バイク・トゥクトゥク)がEV化されると考えて間違いありません。
まとめ
トゥクトゥクは旅の風情が感じられ、安く移動できるので僕も大好きです。
環境に配慮するのは良いですが、現在のトゥクトゥクの良い点を全て無くすようなことは行わないで欲しいです。