海外旅行には欠かせない「地球の歩き方」ですが、このたび事業譲渡されることとなりました。
原因はやっぱり新型コロナウィルスの感染拡大。
今回は「地球の歩き方」についての紹介と、事業譲渡されたことの影響をお伝えします。
「地球の歩き方」とは
「地球の歩き方」とは、ダイヤモンド・ビッグ社が発行する海外旅行ガイドブックです。
1979年に「ヨーロッパ編」と「アメリカ編」が発売されて以来、他社では取り扱いが無い『秘境』ともいえる場所についても取り扱っており、2020年時点では122タイトル発刊されています。
また、すべてのガイドブックシリーズの中でもNo1の情報量を誇っており、ガイドブック選びに迷ったら「地球の歩き方」シリーズを購入すれば間違いなし!と言われています。
原因は新型コロナウィルス
事業譲渡は2020年2月ごろより本格的に感染が拡大した新型コロナウィルスが原因。
海外旅行需要が激減しガイドブックの需要もほぼ無くなったことに加え、感染拡大が広がって半年経っても、まだ回復の見込みが立っていません。
それもあってか、地球の歩き方シリーズで初めて国内版である「東京編」が発売されましたが、厳しい状況が続いていました。
このため、事業の継続(=今後も「地球の歩き方」を発刊)するために事業譲渡されることとなりました。
学研系の新会社に事業譲渡されました
事業譲渡先は学研グループの会社である学研プラス。
学研プラスが新たに立ち上げる会社(仮称では「株式会社 地球の歩き方」)に2021年1月1日付で譲渡されます。
これにより販売体系が、2021年以降は下記のように変わります。
- 発行:株式会社 地球の歩き方(仮称)
- 発売:学研プラス
事業譲渡されたことにより、どうなる?
今までガイドブックを作成していた社員は新会社に移ることになっているので、内容自体はそれほど変化がないと思われます。
ただし現在は海外旅行需要も戻っておらず、海外渡航も制限がかかっている状態。
ガイドブック需要も限定的であり、取材もままならないことから今まで年1回改訂されていた地域でも改訂機関が伸びたり、改定内容が少なくなる可能性が高いと思われます。
また、学研は教育事業を手掛けているので、英会話などの現地語に関するコンテンツが充実する可能性があります。
まとめ
航空業界のみならず、海外旅行に関連する出版業界もキビシイ状況が続いています。
まだ先が見えない状況ですが、一刻も早い新型コロナウィルスの収束を願いたいと思います。