アスワンはエジプトの南部にあり、あのアブシンベル神殿へ訪れる際の拠点としても知られています。
しかし、アスワンにはその他にも見どころがいっぱい!
今回は僕がオススメする、アスワン周辺の見どころなどについてお伝えします。
※情報は訪れた時点のものです。最新情報については公式サイト等をご確認ください
基本情報
アスワン(Aswan)があるのはエジプト南部。隣国のスーダンとは200キロメートルほどしか離れていません。
そのため住んでいる人もヌビア人に近く、肌の色が黒め。性格もアラブ人と比較すると、人懐っこいです。
アスワンを流れるナイル川にはエレファンティネ島があり、古代エジプト時代にはヌビアとの交易の拠点、前線基地としてとても重要な役割を担っていました。
アスワンはナイル川の東岸に位置しており、レストランやみやげ店は1キロメートルほど続く大通り沿いに集まっています。端から端まで歩いても30分もあれば周れます。
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見どころ
アスワンの見どころは、市街地から離れた場所に多いです。
切りかけのオベリスク(未完成のオベリスク)
切りかけのオベリスクの名前の通り、切りかけ(=未完成)のオベリスクが放置された石切り場です。
未完成であるからこそ、古代の石切り技術の高さが理解できて面白いです。
この球状の岩も、石切りに使われたそうです。
切りかけのオベリスクは長さ42メートル、重さは1168トンと推定されており、完成していればエジプト最大級のはずでした。
アスワン市街地から近く、行きやすいです。
アスワンのメインストリートを1キロメートルほど南に行き、途中で左に曲がればすぐ。
Googleマップではアンフィニッシュド・オベリスクと記載されています。
定休日 :なし
開館時間:朝8:00 ~ 夕方17:00(冬期は ~夕方16:00)
アスワン・ダム
アスワンダムは当時支配されていたイギリスにより着工、1902年に完成しました。
長さは2140メートル、高さは51メートルで完成当時は世界最大でした。
その大きさは、まるで湖。
アスワン・ダムはナイル川の氾濫(はんらん)防止と農業の生産性アップを目的として作られましたが、残念ながらこの目的は達成できませんでした。
アスワンダムは一見すると、普通の湖。
アスワンの空港から市街地に行く場合、必ずと言っていいほど通るので、その時についでに見れば十分です。
アスワン・ハイ・ダム
名前のとおりアスワン・ダムより、さらに大きなダムです。
その大きさは長さ3,600メートル、高さ111メートルで体積は琵琶湖の7.5倍。滋賀県がスッポリと収まると思うと、信じられない大きさですよね・・・
アスワン・ハイ・ダムを作ることにより、アブシンベル神殿とイシス神殿(後述)が隣接する人造湖のナセル湖に沈むはずでしたが、両神殿を移築することによりダムと神殿の両立が可能となりました。
この移築が、世界遺産誕生につながりました。
アスワン・ハイ・ダムの近くには記念塔と、ダムの仕組みが分かるボードが設置されています。
アスワン・ハイ・ダムはアスワンの南12キロメートルの地点にあります。
アスワン市街地から行く場合、アスワン駅から鉄道によって、ハイダム駅まで行けば比較的近くまで行けます。
定休日 :なし
開館時間:朝8:00 ~ 夕方17:00(冬期は ~夕方16:00)
イシス神殿(フィラエ神殿)
アスワン最大の見どころは、イシス神殿です。

もともとはフィラエ島に建てられていました。しかしアスワンハイダムが作られることにより水没する運命にあったものの、隣のアギルキアへ移築されました。
イシス神殿(フィラエ神殿)があるのは、アスワン中心部から南に約10キロメートルの位置。
ナイル川の中州にあるため、行くにはタクシーをチャーターして船着き場まで行き、そこから船で渡る必要があります。
なおイシス神殿に渡るための船は、乗り合いも一般的。大人数 or 他のグループと一緒になれば安いです。
中州の島に渡ると、まず目に入るのは大きなイシス神殿の第1塔門。
いったんブロック状にバラバラにされ、移築されたとは思えないほどキレイです。
神殿内部のレリーフも、とっても美しいです。
一番の見どころは至聖所。至聖所とは宗教的建築物のイチバン神聖な場所と考えればOKです。
この至聖所には、イシス神がホルス神を産んだ場面を描いたレリーフがあります。
定休日 :なし
開館時間:朝7:00 ~ 夕方17:00(冬期は ~夕方16:00)
音と光のショーも行われます
夜になると、イシス神殿を音と光で演出するショーが行われます。
ショーは毎日3回開催。
夏期(5/1~9/30)は19:00 / 20:15 / 21:30に開始、冬期(10/1~4/30)は18:30 / 19:45 / 20:45開始です。
音声による説明もありますが、残念ながら日本語はありません(2018年7月現在)。
アブシンベル神殿
エジプトで1・2を争うほど有名なのがアブシンベル神殿。
観光の拠点となるのはアスワンで、片道3~4時間かかりますが日帰りでの観光が可能です。
アブシンベル神殿の行き方と、詳細はこちらをご覧ください。

行き方・市内の移動方法
アスワン市内の交通はタクシーか、ファルーカ(felucca)と呼ばれるヨットが中心。
ファルーカ(フルーカ、フェラッカとも)は、島の西岸やナイル川の中州にあるエレファンティネ島を訪れるのに使用します。
ファルーカの料金は交渉制。人数や場所をもとに交渉します。
ナイル川に沈む夕日を眺めながらファルーカに乗るのは旅の情緒が感じられ、とてもぜいたくな時間です・
僕はルクソールから訪れましたが、ホルス神殿とコムオンボ神殿の観光がセットになった片道ツアーを利用しました。
観光と移動がセットになっているので、オススメです!

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現地発着ツアーへの参加がオススメ
アスワンの見どころは点在しているので、個人で周るのは大変・・・
タクシーを捕まえて交渉すれば周ってくれるかもしれませんが、ボッタクられる可能性があるので相場を知ったうえでシッカリと交渉する必要があります。
現地に着いてから交渉するのは大変なので、なるべく事前にアブシンベル神殿やアスワンの見どころを巡る現地発着ツアーに申し込んでおくと楽です。
世界遺産への登録
1979年に『アブ・シンベルからフィラエまでのヌビア遺跡群』として、いくつかの遺産が世界遺産(文化遺産)に登録されました。
今回紹介したうち、世界遺産の構成資産となっているのはイシス神殿(フィラエ神殿)です。

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観光のベストシーズン
秋から冬(10~2月)がオススメです。
夏(6~8月)は気温が40℃を超えることも多く、屋外の遺跡が多いアスワンでは大変です。
また、春(3~5月)は砂嵐が吹くことがあります。
観光に必要な日数
アスワンへの往復に丸2日、日帰りでアスワンを巡るとして合計丸3日かかります。
ただし、飛行機や電車に乗るための待ち時間や、乗継地での待ち時間があるので最低3泊5日必要です。
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観光を計画
アスワンを訪れる際の航空券・ホテル・ツアー予約はこちらから可能です。
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