フランス・パリの中心部にあるアンヴァリッドは、あのナポレオンの墓があることでも有名。
また教会や軍事博物館など、さまざまな面を持っています。
今回はアンヴァリッドへの行き方や、内部の見どころなどについてお伝えします。
※情報は訪れた時点のものです。最新情報については公式サイト等をご確認ください
基本情報
アンヴァリッド(正式名称:オテル・デ・ザンヴァリッド)はフランス・パリにある建築物です。
もともとは、ルイ14世が傷ついた兵士を看護するための施設(廃兵院・旧軍病院)として1671年に計画され、その後、武器庫としても利用されることに。
1789年に起こったフランス革命では、市民が武器を求めてアンヴァリッドを襲撃、その武器を持ってバスティーユへ向かいました。
アンヴァリッドにはドーム教会(サン・ルイ教会)や軍事博物館(アンヴァリッド軍事博物館)が併設されていますが、墓としても使用されています。
もともとはルイ9世の遺体を安置するために教会(礼拝堂)が建築されましたが、その後も多くの著名人が埋葬。
最も有名なのは、フランスの軍人ナポレオン・ボナパルト。そのほか、ナポレオンの兄弟や子どもの墓もあります。
なお、現在も100人ほどの戦傷病兵や傷痍軍人が暮らしています。
見どころ
まずは外観。金色に輝くドーム屋根が目を引きます。
建物はバロック様式で建てられています。

金色の屋根はドーム教会(église du Dôme)のもの。
ドーム教会はジュール・アルドゥアン=マンサールの設計により、1706年に完成しました。
もともとはルイ9世の遺体を安置するために建てられただけあって、とても豪華で美しいです。
そして、この教会の地下にあるのがナポレオンの墓(ひつぎ)。
花こう岩で作られた台座の上に、赤い斑岩で作られた棺が置かれています。
建物上部のテラスから見ることも可能。
ただし棺は5層の棺で覆われているので、中を見ることはできません・・・
棺の周囲の床にはナポレオンが勝利した戦いの名前、回廊にはナポレオンの功績を讃えるレリーフの装飾が施されています。
また、地下に降りるための階段にはナポレオンの遺言が刻み込まれています。
私は、私が愛したフランス市民に囲まれて、セーヌ川のほとりに憩うことを願う
他の著名人の墓も置かれていますが、やっぱりナポレオン中心ですね・・・
アンヴァリッドには今も軍事関連の機関が置かれています。
また、軍事博物館(Musée de l’Armée)も併設されており、見学することが可能。
戦車や大砲から兵隊の服や紋章まで、展示物は多彩です!
ここを見れば、13~20世紀ごろのフランスの軍事がバッチリわかります。
行き方
アンヴァリッドはフランス・パリの中心部にあります。
最寄りのメトロ(地下鉄)駅は8号線のラ・トゥール・モーブール駅(La Tour-Maubourg)か、13号線のヴァレンヌ駅(Varenne)のどちらか。
メトロ、およびRER(高速郊外鉄道)にアンヴァリッド駅(Invalides)がありますが、少し離れているので注意が必要してください。
シャルル・ド・ゴール空港からパリ市内への移動方法は、こちらをご覧ください。

パリ・ミュージアムパス利用がオススメ
僕が訪れたのは平日だったので、ほぼ並ばずに入れました。
曜日によっては混むことも予想されるので、パリ・ミュージアムパス(Paris Museum Pass)の購入がオススメです!

パリ・ミュージアムパスは、パリおよび近郊の見どころの共通入場チケット。
アンヴァリッドもパリ・ミュージアムパスで入ることができるので、わざわざ入場チケットを購入しなくても、そのまま中に入れます。
パリ・ミュージアムパスとツアーがセットになったプランもあるので、こちらもオススメです!
観光についての注意点
定休日・営業時間について
定休日は1/1、5/1、11/1、12/15、および10月~6月の第1月曜です。
営業時間は季節によって異なりますが、4月~9月は朝10:00~夜18:00、10月~3月は朝10:00~夕方17:00です。
ただし日曜は閉館時間が30分延長される場合もあります。
所要時間について
ひと通り見るのに約1時間かかります。
服装について
服装規定はありません。東京で過ごすのと同じような服装で大丈夫です。

トイレについて
建物内部にあります。
売店・レストランについて
ナポレオングッズなどを販売しているショップがあったと思います。
また、建物内に食事のできるレストランはありませんでした。
個人で訪れる or 現地ツアーに参加する
アンヴァリッドはパリ中心部にあり、メトロの駅からも近いので個人で訪れるのもカンタン。
ただし、他の観光地と併せて効率的に巡りたい場合や、日本語ガイドによる詳しい説明を聞きたい場合は現地ツアーへの参加がオススメです。
世界遺産への登録
1991年に『パリのセーヌ河岸』の構成資産のひとつとして、世界遺産(文化遺産)に登録されました。

ほかの構成資産では、エッフェル塔やルーブル美術館があります。


観光のベストシーズン
内部に入れば暖かいので、1年中いつでも大丈夫です。
観光に必要な日数
パリへの往復に丸2日、日帰りでアンヴァリッドを見に行くとして合計2.5日かかります。
ただし、飛行機や電車に乗るための待ち時間や、乗継地での待ち時間があるので最低1泊3日必要です。
観光を計画
アンヴァリッドを訪れる際の航空券・ホテル・ツアー予約はこちらから可能です。
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