マッターホルンはアルプス山脈に属する標高4,478メートルの山。
登山するのも良いですが、展望台から眺めるのもオススメです!
今回はツェルマットからマッターホルンを望む展望台への行き方などについてお伝えします。
※情報は訪れた時点のものです。最新情報については公式サイト等をご確認ください
【追 記】
2018/10/22 『オトクに交通機関を利用するパス』を追記
基本情報
マッターホルンはスイスとイタリアの国境に位置しています。アルプス山脈に属し標高は4,478メートル。
山頂は氷食(土砂や岩石がが氷河により削られて、侵食されること)により、鋭い四角すい型となっています。
北壁はグランドジョラス・アイガーと共にアルプス三大北壁に数えられています。
展望台への行き方
マッターホルンを眺めるのに最もオススメなのは、クライン・マッターホルン展望台(Klein Matterhorn)。
今回はツェルマットからクライン・マッターホルン展望台へ行く方法を紹介します!
1.ツェルマット → フーリ
ツェルマット駅から南に20分ほど歩くとロープウェイ乗り場(Zermatt ZBAG-lz)があります。
ここから中間駅であるフーリ(Furi)までは、大型ロープウェイと6人乗りの小型ゴンドラのどちらでも行くことが可能です。
ツェルマットからフーリは約10分かかります。
フーリ駅からはシュヴァルツゼー(Schwarzsee)、フルーク(Furgg)、トロッケナー・シュテーク(Trockener Steg)へ向かう3本のロープウェイが出ています。
クライン・マッターホルン展望台へ向かうには、トロッケナー・シュテーク行きのゴンドラに乗ってください。
2.フーリ → トロッケナー・シュテーク
フーリ駅からトロッケナー・シュテークに向かうゴンドラに乗ると、右手にマッターホルン、左手にモンテ・ローザが広がります!
ひとつずつでもスゴいのに2つ同時に楽しめるのは、とっても贅沢。
トロッケナー・シュテークは夏スキーのベースとなる場所です。
僕が訪れたのは8月なので、ツェルマットにはほとんど雪は残っていませんでしたが、トロッケナー・シュテークは標高2,939メートルなのでバッチリ雪が残っています。
なお、フーリからトロッケナー・シュテークは約15分かかります。
3.トロッケナー・シュテーク → クライン・マッターホルン
トロッケナー・シュテークからクライン・マッターホルンはロープウェイで向かいます。
このロープウェイは、ヨーロッパで最も高い位置にあることでも有名。
また、クライン・マッターホルンへ向かう途中、左手にテオドール氷河が見られるので必見です!
なお、トロッケナー・シュテークからクラインマッターホルンは約15分かかります。
4.クライン・マッターホルン展望台
マッターホルンを最も高い位置から眺められるのがクライン・マッターホルン展望台。
展望台のある場所の標高は3,883メートル。富士山山頂より高い位置にあります。
展望台からはマッターホルンはもちろん、イタリアやフランスまで見渡せる大パノラマが広がります!
展望台には、磔(はりつけ)にされたキリストの像があります。理由は分かりません・・・
ゴルナーグラード展望台もオススメ
クライン・マッターホルン展望台以外にも、マッターホルンを眺められる展望台はいくつかあります。
このうち、ゴルナーグラード展望台(Gornergrat)も紹介します!
ゴルナーグラード展望台に行くには、ツェルマット駅の目の前にあるゴルナーグラード鉄道(Gornergrat Bahn)を利用します。
ツェルマット駅を出発し、ゴルナーグラード駅まで行きます。
ゴルナーグラード駅までは約40分で到着。駅を出ると、こちらの建物が目に入ります。
この建物は天文台。
星を見る場所ですが、1・2階にはショッピングエリアやレストラン、トイレが併設されています。
天文台を抜けて1~2分歩くと、そこが展望台です!
展望台からはマッターホルンのほか、モンテ・ローザも見られます。
逆さマッターホルンを見る
日本では湖や池に富士山が映った姿を『逆さ富士』と呼びますが、スイスでも『逆さマッターホルン』を見ることができます!
逆さマッターホルンを見るには、ツェルマットからゴルナーグラード鉄道を利用して、ゴルナーグラード駅の手前にあるローテンボーデン駅(Rotenboden)で降ります。
逆さマッターホルンが見られるリッフェル湖までは、徒歩5分ぐらいです。
逆さマッターホルンがこちら。
全くの無風状態になるかどうかは運しだいですが、早朝が人が少なく風も弱めなのでオススメです。
ツェルマット観光もオススメ
マッターホルン観光の拠点となるのはスイス南部の都市・ツェルマット(zermatt)。
日帰りで訪れるのではなく、数日滞在するのがオススメです!
まず、ツェルマットはガソリン車の乗り入れが禁止されているため、空気がとてもキレイ。
それほど広い街ではないので徒歩でも周れますが、馬車もあります。
ツェルマットの街は駅前からなだらかに坂が続き、その両面にレストランやホテル、お土産店が立ち並んでおり、観光客もいっぱい。
僕が訪れた時はちょうどお祭りが行われていたので、通常はもっと少ないはず?
街のどこからでもマッターホルンが見えるので、じっくり楽しめます!
夕暮れのマッターホルンや、早朝の静けさの中のマッターホルンもステキ。
早朝や夕方にはヤギの大移動があり、カウベルの『カラン、コロン、カラコロン♪』という音が街に響き、「ハイジの世界に来た!!」とテンションが上がること間違いなしです!
僕はホテルを予約していない状態で訪れましたが、あまりの居心地の良さから1泊の予定が2泊に。
タイミングよく、僕が訪れた時はちょうど年一回のお祭りが行われていました。
伝統の楽器を演奏したり、民族衣装を着た住人たちによるパレードが中心。見ているだけでも楽しいです!
観光についての注意点
オトクに交通機関を利用するパス
スイスは物価がとても高い国ですが、ロープウェイに乗るためのチケットもかなり高いです。
旅行中にロープウェイや鉄道を利用する機会が多いと、それだけで数万円(十万円を超えることも)かかることも・・・
しかし、オトクに利用できるチケットがあります!
チケットには何種類かありますが、スイストラベルパスがオススメ。
たしか、ツェルマットからのロープウェイは50%OFFになると思います。
スイストラベルパスは少し高いと思われるかもしれませんが、わざわざチケットを購入する手間がなく、適用される乗り物も多く、ミュージアム入館料の割引もあるので利用価値大です!
なお、スイストラベルパスは現地でも購入できますが、窓口に並んでいて購入に時間がかかるので事前購入がオススメです。
また、チケット料金が割引されるカードとして、スイス・ハーフフェアカード(半額カード)やユーレイパスもあります。
期間や料金に違いはありますが、50%OFFや25%OFFになるので旅行期間やルートによって選べます。
チケット購入について
だいたいどんな天候であっても、トロッケナー・シュテークまでは行けます。
しかし、トロッケナー・シュテークからクライン・マッターホルンへのロープウェイは天候によって運休となる場合がるので注意が必要。
チケットを事前に購入する場合は、ツェルマット ~ フーリ ~ トロッケナー・シュテーク間のチケットのみ購入しておき、その先のチケットは現地で購入するのがオススメです。
高山病に注意
マッターホルンを見るための展望台は標高が高いため、長時間滞在すると高山病にかかるおそれがあります。

展望台付近など、標高3,000メートルを超えるような場所にあるホテルに宿泊する場合は高山病対策が必要。
ただしツェルマットの標高は1,700メートルほどなので、山頂で長時間滞在しないのであれば心配ありません。
定休日・営業時間について
春と秋にそれぞれ1カ月半のメンテナンス休業があります。
ゴンドラの営業時間は季節によって異なりますが、おおよそ早朝~夕方までです。
所要時間について
ツェルマットからクライン・マッターホルン展望台まで往復、展望台でしばらくゆっくりするとしてだいたい2~3時間かかります。
服装について
僕は8月に訪れました。
ツェルマットでは半そでシャツでも問題なくても、ゴンドラやロープウェイで山を登るにつれ、だんだんと寒くなってきます。
とくにクライン・マッターホルン展望台はオープンエアのため、半そででは震えるほど寒いです・・・
なるべく日本の11~12月ぐらいの防寒対策をした方が良いです。
また、地面がゴツゴツしている場所も多いので、スニーカーがオススメです。

トイレについて
展望台にあります。
ゴンドラ乗り場にもあったかもしれません。
売店・レストランについて
ツェルマットの街に多くあります。また、展望台にお土産を売っている店があります。
また、中継地点のフーリ駅やトロッケナー・シュテーク駅にもレストランや売店が完備。
トロッケナー・シュテーク駅のレストランは広く、テラスで食べることができますが、すぐに料理が冷えるので注意が必要です。
個人で訪れる or 現地ツアーに参加する
個人でクライン・マッターホルン展望台で行くことも可能ですが、何回か乗り換えがあるので旅慣れた人でないと難しいかもしれません。
また、ツェルマット以外の都市から訪れたい場合は現地ツアーの利用がオススメです。
世界遺産への登録
残念ながら、マッターホルンは世界遺産に登録されていません。

観光のベストシーズン
展望台からマッターホルンを見たり、ハイキングを楽しみたいなら夏(6~8月)がオススメ。
夏であれば晴れの日が多く、雪山と美しい草花を楽しめます。
冬は日中でも最高気温がマイナスになることが多く、雪の降りぐあいによってはマッターホルンが見られない場合もあります。
観光に必要な日数
ツェルマットへの往復に丸2日、日帰りでマッターホルンに行くとして合計2.5日かかります。
ただし、飛行機や電車に乗るための待ち時間や、乗継地での待ち時間があるので最低2泊4日必要です。
観光を計画
マッターホルンを訪れる際の航空券・ホテル・ツアー予約はこちらから可能です。
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