ヴィエリチカ岩塩坑を訪れるクラクフ発着の現地ツアーに参加。ツアーの流れと注意点

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今回紹介するポーランドのヴィエリチカ岩塩坑は一般的には知られた観光地ではありませんが、世界遺産について学んでいる人だったら100パーセント知っている場所(理由は後述)。

僕も知ってからずっと行きたいと思っていた場所であり、今回のポーランド旅行に行くときも「絶対に行く!」と決めていた場所でした。

今回はヴィエリチカ岩塩坑についての紹介、および僕が参加したツアーの流れと注意点についてお伝えします。

※情報は訪れた時点のものです。最新情報については公式サイト等をご確認ください

基本情報

ヴィエリチカ(Wieliczka)はポーランド・クラクフの南東15kmほどの場所にある小さな街。

この街の地下に、世界最大規模の岩塩を掘り出した採掘場「ヴィエリチカ岩塩坑」があります。

国営企業となった1250年ごろから本格的に採掘がはじまりましたが、坑内での洪水発生の危険性とコスト面の問題で1996年に商業採掘は中止されました。

地下64~325メートル、全長300kmにわたって複雑に張り巡らされた坑道が見どころとなっています。

 

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クラクフ発着ツアーを利用して訪れました

はじめは宿泊していたクラクフから近いため、個人で訪れようと思っていました。

しかし、調べてみると見学はガイド付きツアーでしか見学できないとのこと。

どのみち自由に観光できないのであれば、こちらも行こうと思っていたアウシュビッツ=ビルケナウ強制収容所と合わせて1日で巡るツアーに参加することにしました。

 

利用したツアーの流れ

僕が参加したツアーの流れに沿って、順に紹介します。

申込 ~ アウシュビッツ=ビルケナウ強制収容所

申込、およびホロコーストが行われたアウシュビッツ=ビルケナウ強制収容所を訪れた時の様子はこちらの記事をご覧ください。

アウシュビッツ=ビルケナウを訪れるクラクフ発着の現地ツアーに参加。ツアーの流れと注意点
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ヴィエリチカ岩塩坑

ビルケナウ強制収容所からツアー会社のバスで約1時間、ヴィエリチカ岩塩坑に到着しました。

入口周辺には他のツアー会社の人たちも集まっており、すごい人。

ヴィエリチカ岩塩坑の外観

個人で訪れた人たちが内部をガイド付きツアーでめぐるため、言語ごとに分かれた列に並んでいました。

僕たちは現地ツアー会社がチケットを手配してくれているので、しばらく外で待ちます。

 

30分ほど待ってようやく内部へ。7人乗りの小さなエレベーターに分乗して地下へと向かいます!

ヴィエリチカ岩塩坑のエレベーター

内部には作業の様子を再現した人形が数多く設置されています。

こちらはアントニの間にある人形。

ヴィエリチカ岩塩坑のアントニの間にある人形

巨大な滑車があります。

持ち手部分を押すことにより回転し、さまざまな物を地表へ運ぶ動力としていたと思われます。

ヴィエリチカ岩塩坑内にある巨大な滑車

コペルニクスの間には、名前の由来となったコペルニクスの像があります。

ヴィエリチカ岩塩坑のコペルニクスの間にあるコペルニクス像

・コペルニクスは地動説を唱えた天文学者。1493年にヴィエリチカ岩塩坑を訪問しています
・コペルニクスの生誕500周年の記念として1973年に造られました

 

坑道を進むと、見どころのひとつヤノヴィツェの間があります。ここにはキンガ王妃の伝説をモチーフにした岩塩で作られた像が並んでいます。

ヴィエリチカ岩塩坑内のヤノヴィツェの間

政略結婚をさせられたキンガ王妃が結婚指輪を地元ハンガリーの岩塩坑に投げ捨てたものの、後年なぜかヴィエリチカで発見(ハンガリーからポーランドに運ばれた岩塩内に紛れていたようです)。
これをきっかけとして採掘を行ってみると想像以上の岩塩層が発見され、国営化されて大規模な採掘が始められることとなりました。

また、ただ並んでいるわけではなく、ガイドさんがスイッチを押すと説明に合わせてスポットライトがあたったりと、短いながらも見ごたえのあるショーが行われました。

途中、塩の結晶がむき出しになっている箇所も。

ヴィエリチカ岩塩坑内のむき出しになった岩塩

塩の結晶をなめてもOKらしいですが、他の人もなめた場所の可能性があるので、できるだけ高い部分がオススメです!

シエレツの間では1642年以前に行われていた、馬や人力で運搬するようすを再現した人形が設置されています。

ヴィエリチカ岩塩坑のシエレツの間の人形

しばらく進んでカジミエシュ3世の間へ。

ここにも採掘が行われる以前の様子を再現した人形や巨大な滑車、ポーランドの基礎を築いたとされるカジミエシュ3世の塩でつくられた像が設置されていました。

ヴィエリチカ岩塩坑のカジミエシュ3世の間

ヴィエリチカ岩塩坑のカジミエシュ3世の間

ヴィエリチカ岩塩坑のカジミエシュ3世の間

途中、つららっぽいものが。

塩を含んだ水滴がしたたり落ちて、ちょっとずつ堆積したと思われます。ここまで成長するにはどれだけ長い時間が必要なのでしょうか・・・

ヴィエリチカ岩塩坑

ピスコヴァ・スカワの間にある階段を降りてさらに下へ。

ヴィエリチカ岩塩坑のピスコヴァ・スカワの間にある階段

内部にはたくさんの礼拝堂があり、こちらの聖十字架礼拝堂もその一つ。この像は17世紀ごろに作られた木製のキリスト像です。

ヴィエリチカ岩塩坑内の聖十字架教会のキリストの磔刑像

 

しばらく進むと、僕が一番楽しみにしていた聖キンガ礼拝堂に到着!

深さ101メートルの場所にあるとは思えないほど広大な空間です。

ヴィエリチカ岩塩坑内の聖キンガ礼拝堂

この部屋にあるものの多くのものが塩で作られていますが、シャンデリアもその一つ。

ヴィエリチカ岩塩坑内の聖キンガ礼拝堂のシャンデリア

礼拝堂も塩。

ヴィエリチカ岩塩坑内の聖キンガ礼拝堂

「最後の晩餐」など、有名な絵画も塩の壁を彫って作られています。

ヴィエリチカ岩塩坑内の聖キンガ礼拝堂

ヴィエリチカ岩塩坑内の聖キンガ礼拝堂の最後の晩餐

中には一部分が光る塩の像も。

ヴィエリチカ岩塩坑内の聖キンガ礼拝堂

ポーランド出身の元ローマ教皇「ヨハネ・パウロ2世」の塩の像もあります。

ヴィエリチカ岩塩坑内の聖キンガ礼拝堂のヨハネ・パウロ2世像

ここで時間を取ってじっくりと観光できました。名残惜しいですが先に進みます。

バロンチの間には光を浴びて緑色に輝く地底湖があります。

ヴィエリチカ岩塩坑内

ミハウォヴィツェの間にあるのが、17世紀に作られたと言われる巨大な柱。

ヴィエリチカ岩塩坑内

しばらく進んだ先にあるドロズドヴィツェの間にはトイレや土産物店があり、ここで20分ほどフリータイム。

ここには最初に登録された、12カ所の世界遺産を記念したプレートもあります。

ヴィエリチカ岩塩坑内

何を買おうか迷い、ようやく決まったタイミングで次の場所への移動が始まったので結局なにも買えませんでした・・・

ツアーの集合場所はここではありませんでしたが行き方がよくわからず、結局みんなで固まって移動しました

ワイマールの間では池や塩で作られた像があり、ここでも光が点滅したりとショーっぽいことが行われていましたが、詳しくはわかりませんでした。

ヴィエリチカ岩塩坑内

ピウスツキ元帥の間には小さな船が通れそうな水路があります。

ヴィエリチカ岩塩坑内

先に進むと巨大なホール。ここではコンサートなどのイベントも行われているそうです。

ヴィエリチカ岩塩坑内のホール

集合場所のエレベーターホールに集合。

そういえば「エレベーターホールの1番のあたり集合!」と言っていた気がします・・・

ヴィエリチカ岩塩坑内

ここから往路にも乗った小さなエレベーターに乗って地上まで戻ります。

ヴィエリチカ岩塩坑のエレベーター

あとばツアーバスに乗って、クラクフまで戻ります。

本来なら行きの集合場所で降ろされる予定でしたが、クラクフ中央駅付近のほうが都合が良かったので、他の参加者と同じく中央駅付近で降ろしてもらいました。

 

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行き方

ツアーを利用しない場合、バス鉄道で訪れることが可能です。

バスの場合はクラクフ中央駅近く、オグロドヴァ(Ogrodowa)通りから304番のバスに乗って所要40分、最寄りのWieliczka Kopalnia Soliで下車してすぐです。

便数は時間帯にもよりますが、1時間に1~4本出ています。

鉄道の場合はクラクフ中央駅(Kraków Główny)からKoleje Małopolskie社の鉄道に乗って所要30~40分、最寄り駅のWieliczk Rynek Kopalnaから徒歩5分ぐらい。

便数は1時間に1~2本程度出ています。

 

観光についての注意点

全般

聖キンガ大聖堂など、内部の聖堂は神聖な場所なので、帽子は脱ぎましょう

定休日・営業時間について

1/1、イースター、11/1、12/24,25は休業日です。

営業時間は朝8:00夜18:30です。

所要時間について

ルートは2つ(Tourist Route / Miners’ Route)ありますが、どちらも所要約3時間です。

服装について

坑内は1年を通じて17~18度に保たれています。

夏は一枚羽織れる服、冬でも歩いていると温かくなるので脱ぎやすい服が便利。

歩く距離も長いので、スニーカーのような歩きやすい靴がオススメです。

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トイレについて

チケット売り場周辺、および内部にも数カ所ありました。

売店・レストランについて

僕が参加したツアーで巡ったTourist Routeではお土産を購入できる場所が3カ所ありました。

また、外部のチケットオフィス周辺には食事ができる場所がありました。

 

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現地発着ツアーへの参加がオススメ

個人で訪れたとしても、内部はガイド付きのツアーでのみ見学可能。

しかし、2度手間になるのでクラクフ発着のツアーに参加して訪れたほうが効率的です。

》》ヴィエリチカ岩塩坑を訪れる現地発着ツアーを予約する

 

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世界遺産への登録

1978年に『ヴィエリチカ岩塩坑』として世界遺産に登録されました。

世界遺産がはじめて登録されたのは1978年。12遺産が登録されましたが、ヴィエリチカ岩塩坑はそのうちの1つです。

僕も学習していた世界遺産検定では、初めて登録された12遺産についての問題が頻出するので誰もが知る遺産となっています

 

なお、2013年に範囲が拡大され、名称も『ヴィエリチカとボフニャの王立岩塩坑』に変更されました。

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観光のベストシーズン

1年中いつでもオススメです。

内部は一年中同じ温度(17~19度)に保たれており、雨や風などの影響も受けません。

しかし暑い夏だと、ヒンヤリして気持ちいいです!

 

観光に必要な日数

クラクフへの往復に丸2日、日帰りツアーでヴィエリチカ岩塩坑に行くとして合計丸3日かかります。

ただし、飛行機や電車に乗るための待ち時間や、乗継地での待ち時間があるので最低2泊4日必要です。

 

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