新婚旅行でエジプトを2週間(4月中旬~5月上旬)かけて周遊しました。
その際、カイロの西に広がる砂漠ツアーにも参加!
1泊2日の旅程で白砂漠・黒砂漠・クリスタルマウンテンなどを満喫しました。
今回はツアーの様子や見どころ、注意点についてお伝えします。
※情報は訪れた時点のものです。最新情報については公式サイト等をご確認ください
ツアーの申し込み
砂漠1泊2日ツアーは事前に日本で申し込みました。
現地でも予約できますが、エジプトではいろいろと神経をすり減らすことが多いので、事前に予約したほうが楽です。
訪れるのはカイロの西にある、通称『西方砂漠』。
ここには砂丘だけではなく、白砂漠と呼ばれる奇岩がゴロゴロ転がっている砂漠や、石の色が黒い黒砂漠などさまざまな風景を楽しめます。
日帰りでも訪れることはできますが、せっかくなので白砂漠でキャンプする1泊2日のツアーを申し込みました。
ツアーの流れ:1日目
ツアーに参加するためロビーで待っていると、ひときわ元気なマリオ似のおじさんがやってきました。
その人はガイドさんで他にドライバーさんもいるようです。参加者は自分たちのみだったので計4人で出発!
車は小型のマイクロバスのような感じ。おそらく途中の町で4輪駆動車(4WD)に乗り換えると思われます。
砂漠ツアーということもあり、ミネラルウォーターを10リットル分ぐらい持って行きましたが、ツアー側でも水やジュースを大量に用意してくれていました。
舗装道路を走って3時間後、砂漠手前の町に到着。ここで車を降りて四輪駆動車に乗り換えます。
ただし、スーツケースはマイクロバス内に置いたままで、最低限の荷物のみ持って行くようです。
悪意ある人に開けられたり、手違いで紛失するのが怖いですが信じるしかありません・・・
車を乗り換えた後しばらく走っていると、ようやく砂漠らしくなってきました。
これまではずっと舗装路を走っていましたが、ついに砂漠の中へ!
一面砂地が広がっていますが、大昔は海の底だったようです。確かにあたりを見渡すとサンゴの化石がゴロゴロ転がっていますが、とても信じられない・・・
砂漠をしばらく走っていると、停まっていた車に呼び止められました。
「エンストしたから助けてくれ!」という事かと思いましたが、なんとナイルTVの取材クルーで「砂漠を旅行している観光客にインタビューさせてくれ」という事のようです。
その際の様子はこちらをご覧ください!
ここからようやく本格的な砂漠観光のはじまり。
まず初めに黒砂漠に到着。
とても砂漠とは思えないほどの黒さですね・・・
この黒い石は火山岩で、鉄分を含んでいるため黒色になったようです。
ここでは以前、アメリカ航空宇宙局(NASA)が月面着陸の予行練習を行ったそうですが、確かに月の上っぽい風景ですよね。
続いて鉱泉へ。
砂漠の中にまさか温泉があるなんて・・・それもちょっとしたプールぐらいの大きさです。
水着を持っていなかったので入りませんでしたが、手を入れた感じではちょうどよい温度で気持ち良かったです。
また、鉱泉には石を組んで作られた伝統的な家もあり見物もOK。
しばらく移動したのち、レストランで昼食。
レストランと言っても半オープンエアなので、たくさんのハエが飛びまわっています。
食事はヨーグルトサラダや煮込み料理、ポテトチップなど簡素でしたが、おいしかったです。
そのあと立ち寄ったのはクリスタルマウンテン。
名前の通りクリスタル(水晶)が露出していますが、山には程遠く、地面に少し転がっているだけでした。
思ったより小規模でがっかりしましたが、しばらく移動すると水晶を含んだ大きな岩が!
その後、しばらく砂漠の中を走り抜けます。
高低差のある砂丘をしばらく走り回ったのちに停車。今まではガレキ状の砂利が多い地面でしたが、だんだんとサラサラの砂になってきました。
歩いて下まで移動。
靴を脱いで素足で歩きましたが、砂が細かくて気持ちいい!
下まで行ったところでシートを広げて、いったん休憩。
ガイドさんがミントティーを作ってくれました。ミントは途中ドライバーさんが道で摘んでいたもので、茶葉とミントを鍋の中に入れて煮出したあと、それに砂糖をたっぷり入れて完成です。
ミントティーを飲むのは初めてでしたが、これがウマい!
休憩後、再び舗装路に戻って白砂漠に向かいます。
移動中、ドライバーさんが知り合いのところに立ち寄り何かを渡していました。
ドライバーさんはベトウィン(アラブの遊牧民族)らしいので、おそらく友人のために生活用品を渡していたのだろうと思われます。
白砂漠は名前のとおり、白い砂の中に白い岩が点在しています。
砂漠の中にはカッパドキアのような奇岩がいっぱい。例えばコマのようだったり、マッシュルームやヒヨコに似ています。
なお、宿泊するのは白砂漠。それも砂の上に寝袋で寝ます。
『こんなところに来る人はめったにいないだろう』と思っていましたが、実際は多くの車が白砂漠を走っていました。ただし泊まる場所は一定の間隔を空けているようでした。
シートなどの備品は車内および屋根の上に載せられています。これを組み立てるのはガイドさんとドライバーさん。
場所の設営が終わるまで周辺を散策。地平線に沈む夕日がとても美しいです。
設営が完了。
地面にシートを張るだけではなく、風よけと視線よけを兼ねた壁があるのがうれしいです。
夕食は冷たいパンなどが提供されるだけと思っていましたが、ちゃんと火を起こして下味をつけた肉を焼いたり、スープを作ったりと本格的。
味も街中にあるレストランと変わらないぐらい、おいしかったです!
砂漠で泊まるときの楽しみは静寂な中、満天の星空を眺めること。
・・・しかし、その思いは叶いませんでした。
まず、月が満月に近い状態だったため、明るすぎて星が見えず
そして、静寂どころか近くで大人数で音楽を流しながらパーティーをやっているらしく、とてもうるさい・・・
日本人なら静寂を楽しむ文化を理解できるだろうが、外国人には理解できないのだろうか?
砂漠の真ん中にはトイレはないため、岩陰で済ます必要があります。
ちょうど手ごろな岩があったので用を足そうとすると、そこにキツネのような動物が・・・
お互い見合ったまま、微動だにせず。
せっかくなのでフラッシュを使って写真を何枚か撮影しましたが、逃げる気配はありませんでした。おそらく人に慣れているので、こちらから追い回さない限りは逃げないようです。
用を済ませたのち、車まで戻ったが何かがおかしい・・・
じっくり観察してみると、違う人の車に来てしまったらしい。
真っ暗ななか何とか車まで戻ることができました。もし酒を飲んで酔っ払っていたら、ちゃんと戻れただろうか・・・
砂漠は寒暖の差が大きめです。
昼はおそらく20度を超えるぐらいの暖かさでしたが、夜は一転かなり寒くなりました。寝袋と毛布にくるまっても少し寒いぐらいだったので、おそらく5度前後と思われます。
ツアーの流れ:2日目
朝は太陽のまぶしさで起床。
あたりを見渡すと正体不明の足跡が・・・
足跡の形から推測すると鳥?と思われます。
明け方ということもあり、空気はひんやりと冷え静寂に包まれています。
朝食を食べたのちカイロへ戻りますが、途中でオアシスに立ち寄りました。
オアシスという存在は知っていても、どこを見渡しても岩と砂の中に緑あふれる場所があるとびっくりしますよね・・・
ここでもミントティーを頂きました。
暑い砂漠の中ではコーヒーよりも、爽やかなミントティーが良く合います。
車は砂漠の中を疾走! 車の中ではカーステレオからベトウィンの音楽が流れており、『砂漠にいる』という雰囲気が盛り上がります。
しばらく走ったのち、カイロからこの村まで乗ってきた車に乗り換えます。当然預けたスーツケースはそのまま置かれていました。ドライバーさんとはここでお別れ。
3時間後、カイロに到着。
時間は14時を過ぎていましたが、ようやく昼食を食べるためレストラン(Felfela)に立ち寄ります。
その後ホテルに送り届けてもらい、ツアーの全日程が終了。
最後にガイドさんから「困ったら電話して!」と電話番号を渡されました。本当にありがたい!
砂漠観光の注意点
もし普段コンタクトレンズを使用している方、特にハードレンズを使用している人は絶対メガネにしてください。
細かい砂が常に飛んでいるため、目の痛さで悶絶することに・・・
また、白砂漠で泊まる場合、トイレはありません。
当然備え付けられたトイレットペーパーやウェットティッシュはないため、持参してください。
カイロに戻った後
砂漠から戻ってホテルに到着したのは午後4時。ちょっと休憩してから外出するつもりでしたが、ベッドに寝ころんだら体が動かない・・・
ツアー中は元気でしたが、疲れがイッキに出たようです。
熱中症っぽかったので、事前に購入していたミネラルウォーターに粉状のポカリスエットを溶かし、2リットル分一気に飲み、そのまま睡眠。
次の日も朝は体調が悪めでしたが、午後になったら急速に回復。やっぱり効果があったようです。
まとめ
今回の砂漠ツアーもそうですが、現地ツアーを利用することにより効率的に周ることができます。
個人で行きにくい場所は積極的に現地ツアーを利用しましょう!