2019年6月ごろより続く香港での抗議デモ。3カ月経過した9月時点でもまだまだ続いています。
僕は夏季休暇を利用してイスラエルを訪れましたが、経由地の香港国際空港でデモに遭遇しました・・・
今回はデモが発生した理由や、その時の様子を紹介します。
どうして抗議デモを行っている?
抗議デモを行っている理由は『逃亡犯条例の改正』が影響しています。
香港では2019年6月に事件の犯人の身柄を他国に引き渡されるようにするため、逃亡犯条例の改正が行われました。
この条例に多くの香港人が反対しました。
香港は正式には一つの独立した国家ではなく、中国の独立行政区という位置づけです。
しかし香港人、特に若い人は『自分は中国人ではなく香港人』と考えている人が多く、今回の逃亡犯条例の改正により中国の影響力が強まり、一国二制度の崩壊につながるのでは?と考えられています。
このため、改正案の撤回を求めて数百万人が抗議デモに参加しています。
僕もデモの影響を受けそうになりました
抗議デモは香港全土で場所を変えながら行われていますが、2019年8月中旬は香港国際空港でも行われていました。
僕は夏休みにイスラエル旅行に行きましたが、運悪く香港経由でした・・・
僕が利用したのは2019年8月10日&17日。
まず往路の8月10日ですが、異なるなる航空会社を乗り継ぐため香港到着後、いったん入国しました。
荷物をピックアップして一般エリアに出ようとしたら、なぜか騒がしい・・・
一般エリアに出ると夜22時過ぎにも関わらず、ものすごい人がシュプレヒコールを繰り返していました。
この時点では抗議デモのことを全く知らず、「いったい何が起こったの!?」と動揺。
しかし、到着フロアから出発フロアに移動すると意外と静かでした。
入口でチケットのチェックが行われ、持っていない人は入れないようでした。
飛行機の運行にも影響はなく、ほぼ定刻どおりに出発しました。
しかし、8月12~13日にかけて、デモにより空港のチェックインカウンターや保安検査場付近が封鎖されたことにより、ほとんどの便が欠航する事態が発生しました。
あと数日前倒しだったら、僕も巻き込まれていました。
ホッとするとともに、これが数日長引いたら今度は復路の乗り継ぎ時に影響を受けます。
数日は旅先のイスラエルからこまめにニュースを見ながら、経過を観察していました。
そして8月17日、名古屋への乗り継ぎのため香港国際空港に到着。
到着エリアから出発エリアへ移動するために、いったん一般フロアに出ましたが、驚くほど静か。
いつもと変わらない、平穏な感じでした。
デモに遭遇した場合の注意点
香港のデモに限りませんが、デモが行われている場合の注意点があります。
まず、デモ活動が行われている場所に近づかないこと。
今回のように空港で行われていたら仕方がありませんが、なるべく近づかないようにしてください。
ホテルが近いなど、どうしても近づく必要があるときは服の色に注意。
デモ活動を鎮圧する場合、デモに参加している人かどうかは服の色が判断材料の一つです。
今回のデモの場合、黒を着ている人がデモ参加者とみなされる可能性があります。
まとめ
今回は運よく行き、帰りとも影響を受けませんでしたが、紙一重でした・・・
もし欠航となっていたらと考えると頭が痛いですが、めったにできない経験ができたのかな?とも思います。