現在あらゆる場面でペーパーレスが進んでいますが、まだまだ紙は多くの場面で使われています。
その紙の起源と言われているのが「パピルス」。
今回はパピルスの歴史や作り方、お土産での購入について紹介します!
パピルスとは?
パピルス(Papyrus)は紙の原型ともいえるもので、茶色で薄く平たいカタチをしています。
1枚当たりのサイズは最大でも40センチメートル程度で、厚さは0.1~0.25ミリメートルであり、だいたい画用紙と同じぐらい。
折り曲げに弱いこともあり、20枚程度をアラビアゴムでつなぎ合わせて巻物として使用されていました。
パピルスの材料は同名のパピルスという植物。こんな感じの植物です。
紙とは製法が異なり、この植物の繊維を縦横に重ねて作られています。
本来、紙は一度分解した繊維を絡み合わせて成形したものを指すので、正確には紙とは言えません・・・
古代エジプト時代のパピルスの使い道は、天文学や占星術などについて記されていたようです。
パピルスの歴史
パピルスが生まれたのは古代エジプトの時代。約5,000年前と、想像できないぐらい昔です・・・
当時はボールペンや鉛筆はなかったので、動物の骨や松の木を焼いてできた煤(すす)、赤土を溶いてゴムなどを混ぜたもので書かれていたようです。
紀元前305年~前30年のプトレマイオス朝時代には、エジプトの輸出品として各地に広まりました。
その後、羊の毛で作られた紙も使われ始めましたが高価だったため、パピルスも使われ続けました。
しかし、西暦800年ごろに中国から紙の製法が伝わると、パピルスは衰退することに。
20世紀後半になると、みやげ物として再び作られるようになりました。
パピルスの作り方
パピルスの作り方は次のとおり。
- パピルスの植物の先端と根元を切り取る
- 針などを用いて繊維に沿って薄く削ぐ
- 水に数日間浸ける
- 台の上に布を敷き、その上に縦方向に並べる ⇒ 横方向にも同じように並べる
- 上から布で覆い、数日かけて叩いたり圧力をかけて繊維をつぶす&脱水する
- 表面を石や動物のキバなどでこすって平らにする
- フチを切り取って完成
製法はカンタンですが、完成までにはとても長い時間がかかります・・・
パピルスを購入するには
パピルスはエジプトのみやげ物店で購入できます。
僕も新婚旅行でエジプトを訪れた時に購入。品質の良いものが欲しかったので、ホテルに併設されたお土産店で購入しました。
値段は忘れましたが、たしか数千円。
ヒエログリフで好きな文字を入れてもらえるので、お願いしました(名前だった気がします・・・)。
ニセモノに注意
パピルスは残念ながらニセモノも多いです。
特に値段が安すぎる(日本円で千円以下)場合は注意してください。
ニセモノを見分けるには、軽く折り曲げてみてください。
本物は「このままだとパリっと割れる!」みたいな感覚がありますが、ニセモノは折り跡がついても割れないことが多いです。
また、ニセモノは割れるというより、引っ張ったら破れそうな感覚があります。
ネットショップでも買えます
パピルスを入手する場合、エジプトのみやげ物店で購入するのがイチバンです。
しかし、エジプトに行くのは大変ですよね・・・
そんな場合は楽天市場やAmazonなどのネットショップで購入することが可能です。
取扱数はそれほど多くないですが、「本物を見てみたい!」という方にオススメです!
パピルスはお土産に向いている?
パピルスは自分みやげに最適です!
店によってはヒエログリフなどで好きな文字を入れてもらえるので、エジプト旅行の記念になりますよ。
しかし、他の人へのお土産としては避けた方が無難。
特にエジプトに思い入れがないと、微妙な評価しかしてもらえません・・・
まとめ
パピルスは額に入れて飾るだけで、部屋は一気に古代エジプト。
古代エジプトを感じながら日々を過ごしたい方にオススメです!