日本にもすっかり根付いた韓国名物キムチ。
白菜以外にもさまざまな野菜を使ったり、日本で売られているキムチと違っている点があったりと意外と知られていないことも多いです。
今回はキムチについての情報と、お土産としてのキムチについて紹介します。
キムチは韓国伝統の漬物
キムチの歴史には諸説ありますが、文献に最初に出てきたのは13世紀初頭。
もともと作物が採れない、厳しい寒さを過ごすための保存食として野菜を塩漬けしたものが始まりと言われています。
ただし、現在の白菜などの野菜と唐辛子を使ったキムチの登場は、どんなに早くても18世紀以降とされています。
日本には昭和後期に「朝鮮漬け」という名で伝わりましたが、本格的に食べられるようになったのは1975年に『桃屋 キムチの素』が発売、人気となってからです。
白菜以外のキムチもあります
日本で売られているキムチは白菜キムチが多いですが、それ以外にもさまざまな種類があります。
具材によって約200種類あると言われていますが、その中でも代表的なものを紹介します。
<ペチュギムチ>
白菜を使ったキムチ。基本的に日本でキムチと呼ばれているのはコレ
<カクテキ>
大根を使ったキムチ。大根はサイの目切りが一般的
<オイキムチ>
キュウリを使ったキムチ
<カッキムチ>
からし菜を使ったキムチ
<パキムチ>
わけぎを使ったキムチ
<ポッサムキムチ>
広げた白菜の中にさまざまな魚介類や野菜、果物が入れられたキムチ。王様の食卓にも並べられた
<ムルギムチ>
唐辛子とニンニクを使わないキムチで、通称「水キムチ」と呼ばれる
<ヤンベチュキムチ>
キャベツを使ったキムチ。白菜が手に入らないヨーロッパに移住した人たちによって作られた
キムチの漬け方
本場韓国のキムチの作り方は次の手順で行われます。今回は白菜キムチについて紹介します!
1.白菜を2つに割って数日間天日干しにする
2.葉を1枚ずつバラシて粗塩をまぶし、再度重ねて上から重しをのせる
3.水洗いした後、水気をシッカリと切る
4.葉にキムチヤンニョム(*1)をまんべんなくまぶし、壺に入れる
*1 唐辛子やニンニク、ごま、アミエビのペースト、魚醤、塩辛、リンゴなど様々なものから作られるキムチの素
5.そのまま数日間漬ける
日本のキムチと韓国のキムチの違いは?
日本で売られているキムチと韓国のキムチは似ているものの、食べてみると大きく異なります。
僕が韓国旅行中に本場のキムチを食べて感じた、日本のキムチとの違いは次の3つ。
- 水っぽくない
- 味に深みがある
- 臭いが強い
韓国のキムチは粗塩を使って、余分な水分を抜いているので水っぽく感じません。
さらにキムチヤンニョムを使い、シッカリと乳酸菌発酵が行われているので味に深みが生まれます。
日本のキムチは、製造方法からすると『白菜の唐辛子風味の浅漬け』といった方が適切かもしれません。
韓国文化とキムチ
韓国とキムチは、日本と漬物以上のつながりを感じます。
僕が韓国を訪れてもっとも驚いたのが、レストランで何か注文すると、頼んでいないにも関わらずテーブルの上に数種類のキムチが並べられること。
そしてキムチはどれだけ食べても無料!
味もとても美味しいので、これだけでも十分にオカズになりました。
また、近年ではかなり少なくなりましたが、以前は『キムチボーナス』が出されていたことも。
11月になると冬に備えてキムチを大量に漬ける家庭が多く、その材料費としてボーナスが支給されたり、休暇が与えらたそうです。
キムチはお土産に向いている?
キムチは家族用みやげとしてはオススメできます。
ただし汁モレすると、そのかばんの中には半永久的にニオイが残り続けるので注意。
何重にも袋にくるんで、絶対に漏れないようにしましょう。
また、バラマキ土産としては価格が高く、持っていった場所がキムチのニオイで充満する可能性があるので避けた方が無難です。
本場韓国のキムチはネットショップでも購入できます
日本のスーパーマーケットで購入できるキムチと、本場韓国で食べられる韓国は味の深み&おいしさが全く違います。
「ぜひ食べてみたい!」というアナタにおすすめなのが、楽天市場やAmazonなどのネットショップでの購入。
家に居ながらにして本場韓国の味を楽しめます!
まとめ
キムチはご飯のお供としてだけでなく、鍋に入れたり炒めものに入れたり様々な用途で使うことができる万能食材です。
カラダにも良いので、ぜひ本場のキムチを食べてみましょう!