「金属=とても硬い」というのが一般的ですが、錫(すず)はとても柔らかいのが特徴。
その錫を使った製品は富山県高岡市の伝統工芸となっています。
僕も富山県を訪れた時に、錫製品で有名な「能作」を訪れて製品を購入しました。
今回は能作で購入した製品、および能作で楽しめる工場見学や製作体験についてお伝えします。
錫とは
錫(すず)とは金属の一種で、鉄など他の金属と比較するとサビにくくツヤがあり、柔らかいのが特徴。
電子部品やチューブの材料として用いられたり、鉄にメッキ加工(「ブリキ」と言います)して缶詰の缶などに用いられます。
また錆びにくい(=有害物質が溶け出さない)&割れないことから食器やテーブルウェアに用いられることも多いです。
鋳物は高岡市の伝統工芸
高温で金属を溶かしたのち砂などで作った型の中心に流し込み、冷やして成型する加工方法を「鋳造(ちゅうぞう)」と言います。
そしてその鋳造にて造られた製品が『鋳物(いもの)』と呼ばれています。
富山県の高岡市は約400年前から続く鋳物の街。
初めのころは素材は鉄が中心でしたが、江戸中期ごろより銅や真鍮(しんちゅう)、そして錫が素材として用いられるようになりました。
現在でも高岡市には、多くの鋳造所や鋳物工房があります。
日本有数の鋳物メーカー「能作」を訪れました
高岡市には全国的に有名な鋳物メーカー『能作(のうさく)』があります。
100年を超える歴史を持ち、当初は仏具の製造を中心としていましたが、現在ではオブジェやテーブルウェア、風鈴などさまざまな製品を製造・販売しています。
僕も訪れましたが、まず近代的な外観にビックリ!伝統産業の工場とは思えないほど洗練されています。
内部もオシャレ。
能作ではさまざまな楽しみ方がありますので、いくつか紹介します。
工場見学
毎日ではありませんが、鋳物の制作現場をガイドの説明付きで見られるガイドツアーが開催されています。
開催日は1日あたり5回(1回30分)行われます。
なお、ガイドツアーに参加しなくても工場の様子は見られますが、ガイドに説明してもらったほうが深く理解できて楽しめます!
製作体験
自分で錫製品を作ることができる製作体験が人気です。
コースは30分と90分の2つあり、それぞれ次のものを作ることが可能です。
90分コース:箸置き
90分コースでは本格的な鋳型づくりを楽しめます。
高温の錫を型に流し込む作業はキケンなのでスタッフが行いますが、次の作業を体験できます。
・仕上げ作業(ヤスリによる研磨)
・刻印打ち
年末年始を除いてほぼ毎日開催されますが、人気があるので事前予約必須です。
食事
能作にはカフェは併設されており、長時間滞在してお腹がすいたりノドが乾いた時でも安心です。
ドリンクだけではなく、地元食材を用いた料理も楽しめます!
また、僕が訪れた時は外にも店が出ており、そこでも軽食を食べられました。
僕も錫製品を購入を購入しました
能作は会社の同僚よりオススメされていたこともあり、絶対行きたい場所でした。
ガイドブックやWebサイトで前もって取り扱っている商品を見て、ある程度予習していました。
予習した&現地で見た感じではコップや箸置き、風鈴などが良さそう。
最終的に使う回数などを考慮して、箸置きを購入することにしました。
ただし箸置きだけでもかなりの種類があるので迷う・・・
最終的に変形できる面白さ&箸のおきやすさを考慮してこちらに決定!
この箸置きは能作をオススメしてくれた同僚もイチオシの品。
画像付きで変形する様子を見せてくれていたのでとても気になっていたアイテムでした。
普段はこんな感じで板状ですが、指でぐにゃっと変形できて面白いです!
錫製品は贈り物にピッタリ
錫製品は大切な方への贈り物にもピッタリです!
錫は錆びることなく、割れたり朽ちることもないので結婚祝いや長寿祝い、出産祝いなどさまざまなケースで利用可能。
また、商品によっては名前を入れることも可能です。
ネットショップでも購入できます
能作の製品は全国の百貨店でも取り扱いがありますが取扱品数が少ないのが難点・・・
しかし、Amazonや楽天市場などのネットショップであれば、さまざまな商品を一度に見ることができます!
まとめ
錫で造られた商品は高価ですが、それは職人の高度な技術で造られた証でもあります。
さわり心地もよく、一生使えるのでオススメです!