学校の授業でも韓国と北朝鮮の朝鮮半島の南北分断について習いますが、DMZは実際に体験できる場所。
僕も韓国に旅行に行くことになったら絶対に行きたいと思っていた場所でした。
そして2023年末、ようやく行くことができました!
今回は僕が参加したソウル発着のDMZツアーについての流れや、おすすめポイントなどについてお伝えします。
※情報は訪れた時点のものです。最新情報については公式サイト等をご確認ください
DMZとは
DMZとは非武装地帯(Demilitarized Zone)のことで、朝鮮半島のうち北緯38度付近の軍事境界線を基準とした南北それぞれ2キロメートルの地帯のことです。
非武装地帯の名前のとおり、このエリアには軍事施設を作ったり武器を配置することができません。
申し込んだDMZツアー
最初は板門店を訪れるJSAツアーに参加したかったのですが、2023年12月時点では催行されていなかったので、DMZツアーに参加することにしました。
僕が参加したのはklook経由で申し込んだVIP Travel社のDMZツアー。
下記の場所を巡る半日ツアーでした。
・第3トンネル
・都羅展望台
ツアーは朝7:30にホテルでピックアップ、上記の見どころを巡って14時すぎにソウルに戻る予定です。
一部行き違いがありました
申し込んだのち、VIP Travelより確認のメールあり(英語でした)。
しかしホテルピックアップのはずが、市庁駅をはじめとした3カ所の中からピックアップ場所を選んでほしいとのこと。
予約内容を改めて伝えて、予定どおりホテルまで迎えに来てもらえるようになりました。
前日にツアー会社よりメールあり
ソウル滞在中、ツアー参加の前日夕方にツアー会社より下記の連絡がありました。
内容を抜粋すると次のとおり。
・ピックアップ時間は朝6:20に早まる
・全日ツアーとなるが、料金は半日のままでOK
・問題ないなら返信願います
全日ツアーになると訪れる場所が増えるとともに、昼食立ち寄り(食事代は各自)が追加となるようです。
ツアー後に予定は入れていなかったので「問題なし」と返信しました。
ツアーの流れ
それでは、僕が参加したDMZ一日ツアーの流れについて紹介します!
ピックアップ⇒DMZエリアへの移動
ピックアップ場所はホテル。
朝6:20集合だったので6:15ごろホテルロビーに向かいましたが、すでにスタッフが待機していました。
車はミニバスでしたが、そこから弘大駅まで移動→大きなバスに乗り換えます。
ツアー参加者は約30名ぐらい。日本人はいなかったと思います。
バスに乗るとすぐに首からかけるタイプのツアー参加証を渡されました。
バス内ではツアーガイドから注意事項の説明や、DMZについての説明がありました(英語)。
臨津閣ヌル公園
最初の目的地は臨津閣ヌル公園。
公園中にさまざまな見どころが点在しています。
駐車場も広く、立派な建物の中にはレストランやカフェ、コンビニエンスストアなども。バスを降りて見どころを案内してくれます。
臨津閣ヌリ公園の見どころは自由の橋や朝鮮戦争で破壊された蒸気機関車など。
しかし前日の大雪で立ち入りができない場所が多く、遠くから見るだけの場所も多かったのが残念・・・
なお、従軍慰安婦像もありました。
お土産店もあり、ここでは北朝鮮紙幣も購入できます!
新旧のお札フルセットで15万ウォン(約17,000円)と高かったので、新旧のお札を1枚ずつ購入しました。
集合時間になったのでいったんバスに戻りましたが、次のポイントに入れるのが10時から13時に変更となったみたいなのでもう一度外に出ます。
サービスとして無料でゴンドラに乗れることができました。
ゴンドラは臨津江の上を通過して展望台に続いています。
ゴンドラ乗り場から展望台までは徒歩5分ぐらい。途中には「地雷注意」の看板が・・・
展望台からは自由の橋が見えます。なお、川を挟んだ先がDMZエリアです。
展望台へと続く道の反対側の道を進んだ先にあるのがギャラリーグリーブス。
もともと米軍のボーリング場だった場所なので、入口にはボーリングのピンが飾られています。
内部は広く、DMZに関しての映像や作品が展示されています。
ゴンドラで戻ったのちも少し時間があったので、じっくり見られなかった場所を見学。
朝鮮戦争で千発以上の銃弾を受けた蒸気機関車や自由の橋などを近くで堪能しました。
そして、さきほど北朝鮮紙幣を購入したものの金日成(北朝鮮の元書記長)の肖像画が入ったものではなかったので追加で購入。
値段も少し高めでした。
移動および昼食など
次の場所で移動中、検問所で兵士が乗り込んできました。
そしてパスポートを回収、そのままバスは検問所を通過。
つぎに防空壕に数分間立ち寄ります。
その後、昼食の場所となる統一村へ。ここは大きな直売所にカフェと食堂が併設されています。
食事は各自の支払いでビュッフェ形式。料金は10,000ウォンでした。
おかずは自分で選び、ごはんも盛り付けます。また、スープと水、韓国のりも付いてきました。
食事が終わったら直売所内を散策。
DMZで栽培された米や豆、お菓子類、キーホルダーなどさまざまなモノが売られていて見ているだけでも楽しいです!
次の目的地に移動。途中で検問所を通過する時にパスポートが返却されました。
第3トンネル
続いて訪れたのが第3トンネル。
北朝鮮が韓国側に攻め入るために掘った4本のトンネルのうちの1本です。
まずは戦争についてのビデオを見ます(約10分)。
その後は模型を使って板門店についての説明。
そしてメインのトンネルへ!
トンネルに入るにはスマートフォンを含む荷物を全て預けなければいけません。
ヘルメットをかぶって坂を350メートル進むとトンネルにたどり着きます。
トンネルの上部は岩がむき出しでゴツゴツしており、また高さも低いので中腰で進みます。
進むこと250メートル、ようやく最深部に到着。
扉があり、長方形の覗き穴があけられていましたが、まだまだトンネルが続いていそうでした。
あとは戻るだけですが、これがツラい・・・
中腰で進まないといけないトンネル部もツラいですが、その後の坂はずっと上り坂なので本当にしんどかったです。
トンネルから出た後は周囲を散策。建物の裏にひっそりと南北分断を示すようなものがありました。
都羅展望台
そして最後に訪れたのは軍事境界線の南方限界線近くに建つ都羅展望台。
ここから望遠鏡を使えば北朝鮮が一望できます!
タイミングが良ければ歩いている人が見えるそうですが、残念ながら見当たりませんでした・・・
そして土産店も併設されています。キーホルダーなども売られていますが、オススメはDMZの鉄条網。シリアルNo入りでここでしか買えません!
ソウルへの移動
あとはソウルへ戻るだけですが、検問所ではまた兵士が乗ってきてパスポートチェックがありました。
解散場所は弘大駅付近。着いたのは16時すぎでした。
観光についての注意点
全般
パスポートは検問所でのチェックがあるので必携です(コピー不可)。
また、天気や軍事的理由によりツアー内容が突然変更(または中止)される場合もあります。
服装について
第3トンネル内などで歩かなければならない場所が多いので、スニーカーなど歩きやすい靴がおすすめ。
また、出発時は寒いと思っても歩いていると暑くなってくるので、羽織れる上着など体温調整しやすい服にしましょう。
トイレについて
今回紹介した臨津閣ヌル公園、第3トンネル、統一村、都羅展望台にはすべて数カ所ずつありました。
売店・レストランについて
今回紹介したうち、第3トンネルでレストランは見なかった&売店は小規模だったと思います。
レストランは臨津閣ヌル公園が最も数が多く、お土産は統一村が最も品ぞろえが良かったです。
現地ツアーへの参加がオススメ
臨津閣ヌル公園以外は個人で訪れることはできません。
第3トンネルや都羅展望台を訪れたい場合はツアー参加必須です!
ソウル旅行をオーダーメイド
空港からの移動や、ソウル周辺の見どころを効率よく巡るのは意外と大変・・・
しかしツアー旅行は好きな場所に行けないし、行きたくもないお土産店に立ち寄ったりするので避けたいですよね。
そんな時は『オーダーメイド旅行』がおすすめです!
たとえば『タウンライフ旅さがし』なら無料で見積もってもらえます。
観光についての不明点を事前に相談をしたり、現地に着いてから困りごとがあっても、サポートデスクが設置されているので難なく解決できますよ。
観光に便利なアイテム
翻訳機
海外旅行での問題はやっぱり言葉。英語なら何となく理解できても、韓国語は難しいですよね・・・
あなたが日本語以外話せなくても、翻訳できるアイテムがあれば安心。
ポケトークなら世界中の言葉に対応しており、話しかけるだけで的確に翻訳してくれます!
世界遺産への登録
今回紹介した場所は世界遺産に登録されていません。
しかし統一村のある坡州(パジュ)には「坡州 三陵」という世界遺産があり、ツアーによっては訪れるかもしれません。
観光のベストシーズン
夏がオススメです。
第3トンネル内は涼しいので、避暑にもピッタリです!
僕が参加した冬は雪で歩きづらくなることが多いので、あまりオススメできません・・・
観光に必要な日数
DMZへの往復に半日、DMZの1日ツアーに参加するとして合計1.5日かかります。
ただし、飛行機や電車に乗るための待ち時間や、乗継地での待ち時間があるので最低2泊3日必要です。
観光を計画
DMZを訪れる際の航空券・ホテル・ツアー予約はこちらから可能です。
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