2018年時点で国連に加盟している国は193カ国。このうち最も小さな国を知っていますか?
正解はバチカン市国!
小さな国ですがカトリックの総本山でもあるため、世界中から人が訪れます。
今回はバチカン市国について、見どころ、行列を避ける周り方などについてお伝えします。
※情報は訪れた時点のものです。最新情報については公式サイト等をご確認ください
【追 記】
2018/07/26 所要時間について追記
基本情報
バチカン市国(Citta del Vatican)は世界一小さな国家として知られていますが、その面積はたった0.44平方キロメートルしかありません。
東京ディズニーランドの面積(ディズニーシーを除く)は0.465平方キロメートルなので、ほぼ同じぐらいと考えればOK。
バチカン市国があるのは、イタリアのローマの中心部。ローマの中にぽっかりと浮かんでいる小島のようです。
とっても小さな国ですが、世界中に10億人以上の信者を抱えるカトリックの総本山として知られています。
カトリックの頂点に立つのはローマ教皇ですが、ローマ教皇が死去した場合はバチカン市国内のクリスティーナ礼拝堂で行われるコンクラーベ(教皇を決める選挙)で次の教皇が決められます。
見どころ
バチカン市国は狭い国ですが、必見の見どころが2カ所あります。
その2つとはサン・ピエトロ大聖堂とバチカン美術館。それぞれ紹介します。
サン・ピエトロ大聖堂 (Basilica di San Pietro)
カトリックの総本山でもあり、世界最大のカトリック教会です。
教会の歴史は西暦64年。イエスの第一の弟子であり、ローマ教皇でもあった聖ペトロが葬られました。
西暦326年にペトロの墓の上にコンスタンティヌス帝が教会を建設、1506年になって建築家ドナト・ブラマンテ(Donato Bramante)の設計に元づいて大改修が行われました。
サン・ピエトロ大聖堂はサン・ピエトロ広場西側に位置しています。
入口周辺の柱。ドリス式の円柱が284本ありますが、1つ1つがめちゃくちゃでかいです。
ランプもオシャレ。
入口もとても巨大。守衛の服装もオシャレです。
内部の装飾も素晴らしく、壁や天井の彫刻が細やか。モザイク画も美しいです。
入るとすぐに身廊があります。身廊は聖堂内部を十字に交差したうちの大きな通路。いわばメインストリートです。
身廊をまっすぐに進むと、クーポラ真下の位置に教皇の祭壇を覆うブロンズ製の大天蓋「バルダッキーノ」があります。ファイナル・ファンタジーなどのロールプレイングゲームに出てきそうな感じですよね。
クーポラはミケランジェロが設計した巨大なドーム。
クーポラの内側には、16世紀末に造られたモザイク画で飾られています。
大聖堂の一番奥は、聖ペテロの司教座(カテドラペトリ)と呼ばれる場所。
聖堂でも特に重要な場所でもあり、ロールプレイングゲームではボスが出てきそうなほどの重厚な雰囲気を漂わせています。
サン・ピエトロ大聖堂の内部はいろいろな像でいっぱい。いくつか紹介すると・・・
まずは聖ペテロ像。
聖ペテロは”サン・ピエトロ”の名前の由来となっている聖人で、アルノルフォ・ディ・カンビオ(Arnolfo di Cambio)により、13世紀に造られたブロンズ像です。
像の足は熱心なカトリック信者達が触りまくったので、すり減っています。
続いてピエタ像。
ピエタ像は、ミケランジェロが23歳の時に制作した作品です。
布の感じなど、とても彫刻とは思えないですよね・・・
そのほか僕が好きなのは、この天使たちの像。
表情が何とも言えず、かわいいです。
クーポラに登って街を一望
サン・ピエトロ大聖堂のクーポラには、エレベーター+徒歩で登れます。
クーポラのある120メートルからは、サン・ピエトロ広場を含むローマの街並みが一望!
また、大聖堂外部にある神話をモチーフにした像を間近で見ることができます。
サン・ピエトロ大聖堂の地下
大聖堂の地下には、歴代のローマ教皇の墓地があります。
入口には歴代のローマ教皇の名が書かれたプレートがありますが、ものすごい数ですよね・・・
サン・ピエトロ広場(Piazza di san Pietro)
サン・ピエトロ大聖堂の目の前にある、直径240メートルの円型の広場です。
僕が訪れた時は、式典のためイスが設置されていました。大規模な行事の場合は約30万人も収容できるそうです。
サン・ピエトロ広場を設計したのはジャン・ロレンツォ・ベルニーニ(Gian Lorenzo Bernini)。
中央部分には、西暦40年にエジプトより運ばれた高さ25.5メートルのオベリスクが建っています。
そして、オベリスクの両隣には1対の噴水があります。
バチカン美術館(Musei Vaticani)
サン・ピエトロ大聖堂と隣接する形で美術館が建てられています。
総面積は4万2000平方メートル。展示コースの総延長が7キロメートルにも及ぶ巨大な美術館です。
僕も行きたかったのですが、時間がなかったので残念ながら断念しました・・・
美術館内は年代やテーマに応じて、20以上の美術館/博物館に分かれています。
最も有名な作品はシスティーナ礼拝堂内の天井に描かれた、ミケランジェロ作の『最後の審判』。世界の終末を描いたフレスコ画です。
美術館内には多くの絵画や像が展示されてますが、建物自体の装飾も美しいので必見です!
サン・ピエトロ大聖堂はいつも大混雑!
サン・ピエトロ大聖堂への入場は無料ですが服装&荷物チェックのため、とても混みます。
僕は朝9時ぐらいに訪れましたが、30分ほど並びました。
また、数時間して外に出たら入場するための行列は数百メートルに・・・
なるべくチケット予約をし、朝早く並ぶことをオススメします。
バチカン美術館内から行列を避けて入場
バチカン美術館とサン・ピエトロ大聖堂の両方を訪れる場合はバチカン美術館を先に訪れましょう。
バチカン美術館内部に入り、システィーナ礼拝堂の出口の右側(左側は出口)のドアを開ければ、サン・ピエトロ寺院内に入ることができます。
内部からの移動なので、行列することなくスムーズに入場することができます。
チケット購入
サン・ピエトロ寺院への入場は無料です。
ただし屋上テラスへ行くためのエレベーターに乗る場合や、バチカン美術館に入場する場合はチケットを購入する必要があります。
行き方
ローマ中心部からバチカンに行くには、メトロA線のOttaviano-S.Pietro駅で降りてください。
そこから10分ほど歩いた場所にあります。
観光についての注意点
休館日について
休館日はありませんが、日曜や水曜は宗教行事のため入れないことがあります。
所要時間について
大聖堂・広場・美術館すべて見るなら、3~5時間かかります。
服装について
大聖堂内は神聖な場所のため、露出の多い服装(ノースリーブ、短パン、サンダル)はNGです。
また、大聖堂や美術館など意外と歩く必要があるので、歩きやすいスニーカーがオススメです。
トイレについて
サン・ピエトロ広場沿いに数カ所あります。また、バチカン美術館内にもあります。
ただしサン・ピエトロ大聖堂内では見かけなかったので、訪れる前にホテルやレストランで済ましておくと安心です。
売店について
大聖堂&美術館に併設されたお土産店があります。
バチカンに関する本や古銭、古い切手などが売られていました。
ただし水やスナック類は見かけなかったので、どうしても飲みたい場合は近隣のレストランなどで入手してください。
個人で訪れる or 現地ツアーに参加する
バチカンはローマの中心部からも近く、個人でも行きやすいです。
ただし他の観光地と合わせて巡ったり、内部の詳しい説明を聞きたい場合は現地ツアーへの参加がオススメ。
現地ツアーに参加すれば、長蛇の列に並ぶことなく専用の入口から入場!また、午前中のツアーなら本来の開館時間より30分早く入場できるプランもあります。
世界遺産への登録
1980年に『ローマ歴史地区・教皇領とサン・パオロ・フォーリ・レ・ムーラ大聖堂』として、世界遺産(文化遺産)に登録されました。
観光のベストシーズン
一年中いつでも大丈夫ですが、冬の方が空いているのでサン・ピエトロ寺院などへの入場には向いています。
観光に必要な日数
ローマへの往復に丸2日、日帰りでバチカンのサン・ピエトロ寺院に行くとして合計丸3日かかります。
ただし、飛行機や電車に乗るための待ち時間や、乗継地での待ち時間があるので最低3泊4日必要です。
観光を計画
バチカンを訪れる際の航空券・ホテル・ツアー予約はこちらから可能です。
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