北京の中心部にある故宮博物院は博物館であり、かつて皇帝が住んでいた場所でもあります。
内部はとにかく広いので、全部見ようとすると丸一日かかることも・・・
もし故宮を訪れるなら事前予約がオススメ。
今回は事前予約するべき理由と、内部の見どころなどについてお伝えします。
※情報は訪れた時点のものです。最新情報については公式サイト等をご確認ください
追記
2019/04/21 観光に便利なアイテムを追記
2018/07/26 所要時間について追記
2018/05/09 休館日について追記
基本情報
故宮博物院は、かつての名前を紫禁城と言います。
紫禁城の名前の由来は、北極星にある天帝が住む宮殿『紫微垣(しびえん)』+庶民の立ち入りを禁じた場所『禁地』から。
その後、昔の皇帝の宮殿という意味から『故宮』と呼ばれるようになりました。
故宮があるのは中国・北京の中心部。
故宮は1406年に建築が開始され、明・新時代は歴代の皇帝が住んでいました。
最後まで住んでいたのはラストエンペラーとも呼ばれる愛新覚羅溥儀(あいしんかくら・ふぎ)。溥儀が追放されたことにより、1925年より博物館として一般公開が開始されました。
故宮内部はとにかく広い!
南北960メートルx東西760メートルあり、その総面積は約72万平方メートル。なお、日本の皇居の総面積は22万平方メートルなので3.5倍もの面積があります。
なお、現存する建物のほとんどは清の時代(1616年~1911年)に建て直されています。
見どころ
入場は故宮南側の天安門からのみ可能です。
天安門は、巨大な毛沢東の肖像画が飾られていることでも有名です。
天安門(故宮の南側)から入場すると中山公園が広がっているので、そのまままっすぐ進んでください。しばらくすると午門(午门)があるので、そこから入場します。
故宮の周りは堀によって囲まれており、四隅には角楼と呼ばれる楼閣が設けられています。
内部はとても広く見どころもいっぱい。とても全ては紹介しきれませんが、おもな見どころをいくつか紹介します!
太和門
太和門は明王朝時代には御門聴政(ぎょもんちょうせい)という、上奏(皇帝に対して部下が意見を述べべること)や詔勅(天皇が公に意思表示をおこなうこと)を行う場所として使用されていました。
なお、時代によって名前が『奉天門 → 皇極門 → 太和門』と変更されています。
太和殿
太和殿は紫禁城の中心となった正殿です。
現存する中国の木造建築では最大と言われるほどの大きさで、政治や儀式の中心として皇帝の即位や祝日の祭典など、国家的行事はすべてここで行われました。
なお、太和殿の皇帝の玉座の上部には軒轅鏡(けんえんきょう)と呼ばれる鉄の玉があります。
もし玉座に皇位を正当に継がなかったものが玉座に座った場合、軒轅鏡が落ちてきて座ったものを殺してしまった、という言い伝えがあります。
太和門と同じく、時代によって名前が『奉天殿 → 皇極殿 → 太和殿』と変更されました。
また、太和殿の外には日時計が設置されています。
保和殿
保和殿は、大典(重大な儀式)の前に皇帝が衣装を着替える場所でした。
その後は時代によって海外の王族を招いて宴が行われたり、科挙の最終試験である殿試が行われるなど、さまざまな用途で使用されました。
また、時代によって名前が『護身殿 → 建極殿 → 保和殿』と変更されています。
保和殿の北側中央通路には、故宮で最も秀逸な彫刻ともいわれる大石雕(だいせきちょう)があります。
巨大な一枚岩に龍が刻まれてり、皇帝はこの上を御輿(みこし)に乗って進んだとされています。
乾清宮
乾清宮は内廷の中心となる場所。
明王朝時代から清王朝時代の途中までは、皇帝が眠る場所として使われていました。
その後は皇帝が日常の政務を行ったり、海外の王族を招いて宴を行う場所に変更されています。
交泰殿
交泰殿は、乾清宮・坤寧宮とともに『内廷三宮』と呼ばれており、皇帝の権力を象徴する国印&天皇印の保管場所として使用されていました。
御景亭
故宮北部に位置する御花園に堆秀山と呼ばれる築山があります。その上に建てられているのが御景亭。
皇帝が登ったとされる場所ですが、現在は登ることができません。
たぶん、登ろうとして落ちた人が続出したのかも?
ところで、故宮の内部には動物の像がたくさん設置されています。
亀や鶴、獅子など縁起が良さそうな動物がいっぱいです。
入場チケットは事前購入必須
2017年10月以降、現場でのチケット販売が中止され、すべてネット予約に変更されています。
しかし外国人や、オンライン決済できない人に対してのフォローがあるので心配ありません!
具体的には入口周辺の現場スタッフが常駐しており、総合サービス窓口まで案内・チケット購入の代行を行ってもらえます。
また、故宮には1日あたり8万人の入場制限があります。
中国の長期連休にあたる期間(中秋節や国慶節)は、事前予約がオススメ。
なお、以前は故宮北側の神武門からも入場可能でしたが、現在は南側の午門からしか入場できません。
個人で訪れる or 現地ツアーに参加する
北京の中心地にあるので、個人でも簡単に行くことが可能です。
しかしホテルから遠かったり、他の観光地と合わせて効率的に巡りたい場合は現地ツアーがオススメ。
日本語ガイドなので詳しい説明を聞け、旅行で困ったことがあっても質問できるので便利です。
行き方
故宮があるのは中国・北京の中心部。
故宮に行くには、地下鉄の利用が便利です。
地下鉄1号線の天安門西駅(天安门西站) or 天安門東駅(天安门东站)から歩いて5分。王府井の中心部からは歩いて15分程度かかります。
北京首都国際空港から北京市内中心部への移動方法は、こちらをご覧ください。

故宮を一望するには
故宮北部の景山公園の頂上から一望できます。
山の高さは43メートルで、頂上までは約15分ぐらいかかります。
天気の良い日は故宮全体が見渡せますが、混み合うので早朝に訪れるのがオススメ。夏でもひんやりとして気持ち良いです。
観光の注意点
全般
内部は禁煙です。灰皿も用意されていません。
休館日・開館時間について
休館日は月曜です。
開館時間は朝8:30~夕方17:00まで。ただし11~3月は朝8:30~夕方16:30です。
所要時間について
内部はとても広いです。
じっくり見たいなら丸1日あっても足りませんが、おもな見どころだけなら2~3時間あれば大丈夫です。
服装について
故宮内部はとても広いので、ざっと見るだけでもかなりの距離を歩く必要があります。
足にも負担がかかりやすいので、歩きやすいスニーカーなどの靴がオススメです。

トイレについて
チケット売り場周辺、故宮内部に数カ所設置されています。
売店・レストランについて
故宮博物院はお土産も充実しており、さまざまな民芸品が売られています。僕は印鑑を作りました。
故宮内に故宮餐庁と呼ばれるレストランがあります。
隆宗門近くにあり、観光の合間の休憩にピッタリです。
故宮外だと、故宮南部(天安門と午門の間)の中山公園で売られていますが、パンやスナック菓子が中心です。
台湾の国立故宮博物院との関係
台湾の台北にも故宮博物院があります。

台北にも造られた理由は、戦争が関係しています。
1931年に発生した満州事変で展示物が破壊されることを恐れ、収蔵物の多くを南方の都市に退避、その後も第二次世界大戦や国共内戦のため展示物を北京に戻すことができませんでした。
その後、国民党の台湾遷移に伴って一部の展示物をそのまま台湾に移送され、台湾の台北に新しく建てた国立故宮博物院に展示されることになりました。
世界遺産への登録
1987年に『北京と瀋陽の明・清王朝皇宮』の構成資産のひとつとして、世界遺産(文化遺産)に登録されました。

観光のベストシーズン
秋(9~10月)あたりが気候が良いのでオススメです。
春はスモッグや黄砂がひどく、晴れていても薄曇りになることが多くて健康にも良くありません。
また、秋でも中秋節や国慶節あたりは中国の連休期間にあたり、店が閉まったり交通機関が大混雑するので避けた方が良いです。
中国旅行をオーダーメイド
空港からの移動や、故宮などの北京周辺の見どころを効率よく巡るのは意外と大変・・・
しかしツアー旅行は好きな場所に行けないし、行きたくもないお土産店に立ち寄ったりするので避けたいですよね。
そんな時は『オーダーメイド旅行』がおすすめです!

たとえば『タウンライフ旅さがし』なら無料で見積もってもらえます。
観光についての不明点を事前に相談をしたり、現地に着いてから困りごとがあっても、サポートデスクが設置されているので難なく解決できますよ。
観光に便利なアイテム
海外旅行での問題はやっぱり言葉。英語なら何となく理解できても、中国語は難しいですよね・・・
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観光に必要な日数
北京への往復に半日、日帰りで故宮を観光するとして合計1.5日かかります。
ただし、飛行機や電車に乗るための待ち時間や、乗継地での待ち時間があるので最低1泊2日必要です。
観光を計画
故宮博物院を訪れる際の航空券・ホテル・ツアー予約はこちらから可能です。
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