死海といえば、プカプカ浮くことができることで有名なビーチ。
僕も一度行ってみたい場所でしたが、今回やっとエルサレム観光のついでに路線バス利用で行くことができました!
今回は路線バスでの行き方やエン・ボケック・ビーチの設備などを紹介します。
基本情報
死海(Dead Sea)はイスラエルとヨルダンの国境にまたがる巨大な湖です。海ではありません。
死海の特徴は、おもに次の2点。
- 世界一海抜が低い(約マイナス420メートル)
- 海水中の塩分濃度が通常の十倍(濃度33%)
塩分濃度が高く、魚などの生き物が住めないので死海という名前で呼ばれています。
塩分濃度が高くなった理由は、世界一海抜が低いことが関係しています。
海抜が低いと海水が流れ出る出口がなく、たまった水が太陽光で蒸発して水中の塩分が濃縮されることによって塩分濃度が高まり続けた結果、塩分濃度が33%に・・・
しかし近年は周辺の開発が進み、年々死海の水位が下がり続けているため「いずれは入れなくなるのでは?」と懸念されています。
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ビーチの種類
エルサレム側のビーチは、おもにエン・ゲディ(Ein Gedi)とエン・ボケック(Ein Bokek)の2つがあります。
エン・ゲディ(Ein Gedi)
エン・ゲティ・スパ(Ein Gedi Spa)とも呼ばれる、有料のビーチです。
専用のビーチがあり、プールやマッサージルームなど設備も充実。
死海の海底の泥が入った壺が置かれており、塗って泥パックを楽しむこともできます。
エン・ボケック(Ein Bokek)
エン・ゲティからさらに南に進んだ場所にある公共のビーチです。
2018年に行われた改修工事により、設備も大幅に充実しました。
死海行きの路線バスはセントラル・バス・ステーションから
まず、ベングリオン国際空港からエルサレムへの移動方法はこちらをご覧ください。

エルサレムから死海へ行く場合、セントラル・バス・ステーションから路線バスに乗ると便利。
セントラル・バス・ステーションは、旧市街や新市街からも乗り換えなしで行くことができます。
セントラル・バス・ステーションはLRT(路面電車)のセントラル・ステーション駅(Central station)で降りてすぐ目の前。
この巨大な建物がセントラル・バス・ステーションです。
バス乗り場は3Fにあります。
エスカレーターを降りると目の前にチケット売り場がありますが、スルーして右手に進んでください。
そのまま進めばバス乗り場があります。
死海行きのバスは『444番』または『486番』路線。
僕は朝8時半に到着しましたが、死海行きは1時間に3~4本ありました。
ただし案内板を見ても、行き先が全く読めない・・・
そんな場合はドライバーに「Dead Sea?(デッド・シー?)」と聞けばOK。
死海行きなら「そうだ!」とうなずいてくれます。
なお、朝8時半でも車内は満員。なんとかギリギリ座れました・・・
しかし本数が多い時間帯なので、乗れなさそうなら次を待った方が良いです。
車内は日本のバスと比較すると「少し狭いかな?」といった印象。しかし乗り心地は悪くありません。
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降りる場所がわかりにくいです
死海沿岸までは30分ほどで着きますがエン・ボケックは少し遠く、だいたい2時間かかります。
また、初めてだとパブリックビーチの場所がわかりづらいかも?
目印にピッタリなのがDead Sea Mall。
進行方向の左側にDead Sea Mallが見えるので、真横 or 少し過ぎたあたりで降りるとちょうど良いです。
あとは数分歩けば死海に到着です!
死海を楽しむ
死海の楽しみかたと言えば、やっぱりプカプカ浮かぶこと。
死海は腰ぐらいまでの高さの水位がしばらく続いているので、歩いての移動も楽。
適当なところまで行ったら、後は好きな姿勢で浮くだけです!
姿勢は人によって大の字が浮きやすかったり、体育座りが安定したりとさまざま。
僕は大の字派です。
なお、死海の水は普通の海水よりドロッとしています。
少しだけナメてみましたが、しょっぱいを通り越して「苦い!」といった感じでした・・・
海底を手ですくってみると、塩のカタマリがゴロゴロ見つかります。
大きめなカタマリがあったら、こんな感じで雪だるまをマネして『塩だるま』を作ってみましょう。
僕も作りました!
『死海と言えば泥パック』というイメージがあるかもしれませんが、このエン・ボケック・ビーチの海底は泥ではなく砂利。
また、エン・ゲティにある有料ビーチには、死海の海底から採取した泥が入った壺がありますが、エン・ボケック・ビーチにはありません。
ただし、泥を塗っている人もチラホラいたので、どこかで売っているかも?
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エン・ボケック・ビーチの設備
エン・ボケック・ビーチは2018年に改修工事が行われ、大幅に使いやすくなりました。
まずは更衣室。
簡易なつくりで、男女1室ずつしかありません。
トイレは全部で4室あり、車いす用の個室もあるようでした。
シャワーは全身用と足だけ用の2カ所。お湯は出ず水だけですが、夏はキモチいいです!
エルサレムよりかなり暑い死海ですが、屋根のついたスペースで涼むことも可能。
地面は砂ですが、イスやテーブルのレンタルもありました。
なお、貴重品を入れられるロッカーはありません。
貴重品の管理は自分で行う必要がありますので、できれば信頼できる人と一緒に訪れた方が良いです。
売店もありますが、数は少なめ。
しかし近くにはDead Sea Mallという名前のショッピングモールがあり、死海の泥や塩から作られた石けんやパックなどが売られています。
また、カフェもあるので軽食も食べられます!
帰りのバスは少ないです
エルサレム行きの路線バスの乗り場はDead Sea Mall近くにあります。
バス停の外観はこんな感じ。
エルサレム行きのバスの路線番号は『444』または『486』なので、黄色い看板にこの数字があることを確認してください。
注意点は本数が少ないこと。
時間帯によっては数時間に1本しかないことも・・・
また、日本と違って時間通りに運行しているとは限りません。
僕は13:05ごろバス停に着いて時刻表を見たら13:00に出発しており、次の便はなんと14:15・・・
「このまま1時間待つのか・・・」とガックリしていたら、13:10ごろバスがやってきました。
予定時刻より10分遅いぐらいなら、しばらく待った方が良いかもしれません。
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観光についての注意点
水に顔をつけない
死海にしばらく入っているだけでも、高すぎる塩分濃度のためにカラダが痛くなります。
入るだけでも痛いのに、顔を水につけるのは絶対にダメ。
特に目を開けたまま、というのは冗談ではなく死ぬほど痛いと思われます(僕はやる勇気はないです・・・)。
潜ろうと思っても浮力が強すぎるため潜れませんが、だからといって飛び込むのは周りの人にも迷惑がかかるのでヤメましょう。
定休日・営業時間について
エン・ボケック・ビーチの営業時間は夏季8:00~17:30、冬期8:00~16:00です。
なお、定休日はありません。
所要時間について
過ごし方しだいですが、浮かぶだけであれば着替え含めて1時間あればOK。
痛くなってくるので、長いあいだ水に入り続けるのは難しいです。
服装について
海の底は砂利状なので歩くとかなり痛く、ウッドデッキや砂浜はかなり熱いのでサンダルがあった方が良いです。
また、夏は日差しが強いので帽子着用がオススメです。

個人で訪れる or 現地ツアーに参加する
エルサレムから死海までは、路線バスで乗り換えなしで行くことができるので比較的カンタンです。
しかし、帰りのバスが少ないのが難点・・・
時間を有効に使いたい場合や、死海近くにある世界遺産・マサダ要塞(ようさい)も併せて巡りたい場合は現地ツアーの利用が便利です。
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イスラエル旅行をオーダーメイド
死海をはじめ、イスラエル各地の見どころを効率よく巡る方法を考えるのは大変・・・
しかし、ツアー旅行はお土産屋や行きたくない観光地を組み込まれることがあるのでイヤ、という方も多いのでは?
そんな場合は服をオーダーメイドするように、あなたの希望と予算を伝えて旅を組み立ててもらってはいかがでしょうか?

たとえば『タウンライフ旅さがし』なら無料で見積もってもらえます。
観光についての不明点を事前に相談をしたり、現地に着いてから困りごとがあっても、サポートデスクが設置されているので難なく解決できますよ。
観光に便利なアイテム
キズパワーパッド
死海にしばらく浮かんでいると、10~15分ぐらいでじんわり痛くなってきます。
ただ浮かんでいるだけでも痛いですが、もしキズがあったら危険。
小さなキズであっても、めちゃくちゃ痛いのでキズパワーパッドなどスキマなく貼れるバンソウコウで保護してください。
粉末ポカリスエット
死海で遊ぶのはとても楽しいですが、塩分濃度が高いからか、通常の海水浴よりも体力を奪われる気がします。
僕も数時間滞在しただけですが、帰るときは熱中症のせいで頭が痛かったです・・・
熱中症になったら、水分と塩分を摂取する必要があります。
僕はホテルに戻ってから、ポカリスエットの粉末を水に溶かして飲んだら次の日にはスッキリ回復しました。
翻訳機
海外旅行での問題はやっぱり言葉。英語なら何となく理解できても、中東の言葉は難しいですよね・・・
あなたが日本語以外話せなくても、翻訳できるアイテムがあれば安心。
ポケトークなら世界中の言葉に対応しており、話しかけるだけで的確に翻訳してくれます!
除菌ウェットシート
食べ物を食べたり写真を撮影しようと思っても、死海に入った後は手がベタベタ・・・
シャワーはありますが他の人が使用していたり、離れている場合は面倒ですよね。
そんな場合でもウェットシートを持っていると、カンタンにキレイにすることができます。
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世界遺産への登録
死海は世界遺産ではありません。

観光のベストシーズン
ベストシーズンは春から秋(3~10月)。
死海周辺は海抜が低いこともあって、エルサレム周辺よりも気温が高めなので冬でも頑張れば泳げますが、やっぱり気温の高い時期がオススメです。
観光に必要な日数
イスラエルへの往復に丸2日、日帰りで死海に行くとして合計丸3日かかります。
ただし、飛行機や電車に乗るための待ち時間や、乗継地での待ち時間があるので最低3泊5日必要です。
観光を計画
死海を訪れる際の航空券・ホテル・ツアー予約はこちらから可能です。