シンガポールの象徴といえばマーライオン。
『世界3大がっかりスポット』と呼ばれることもありますが、いろいろなマーライオンが新たに誕生し、十分楽しめるスポットになりました。
現在シンガポール政府公認のマーライオンは6カ所。今回はそれぞれのマーライオンの場所などについてお伝えします。
※情報は訪れた時点のものです。最新情報については公式サイト等をご確認ください
基本情報
マーライオンは上半身がライオン(獅子)、下半身が魚のシンガポールのシンボルと言える存在です。
7世紀頃、シンガポールは『海の街』という意味をもつトマセック(Temasek)と呼ばれていました。
11世紀になってスマトラ島の王族がシンガポールに向けて航海した時に、荒れた海を鎮めるために王冠を投げ入れたところ海が静まり、その際にライオンらしき生き物を見つけました。
このことから、上陸した土地をサンスクリット語で『ライオンの街』という意味を持つSingapura(シンガプーラ)と名付けられました。
その後、1964年にシンガポール政府観光局を設置する際にロゴマークを決めることに。
その時にバンクリフ水族館の館長フレーザー・ブルーナーが、上陸時の伝承を元に半ライオン半魚の生物を考案、フランス語で海を表す「mer」と、「lion(ライオン)」を組み合わせた『merlion(マーライオン)』という名前となりました。
マーライオンの設置場所
シンガポールにあり、公認されているマーライオンは次の6カ所です。
マーライオンパークの大マーライオン
一番有名なマーライオンはマーライオンパーク(マーライオン公園)にあります。
マーライオンパークへ行くには地下鉄(MRT)が便利。
MRT南北線(NS)/東西線(EW)のラッフルズプレイス駅(Raffles Place:莱佛士坊)から歩いて約10分の場所にあります。
マーライオンの高さは8.6メートル。
それほど大きくありませんが、海に向かって設置されているので大きく見えます。
また、口から勢いよく水を吹き出す姿は、SNS映えすること間違いなし!
マーライオンの視線の先には、3連のビルの上に船が横たわったような姿が特徴的なマリーナ・ベイ・サンズがあります。
移転前のマーライオン
現在マーライオン公園にあるマーライオンは、以前は別の場所にありました。
2002年に移設されるまでは、現在の場所からエスプラネード橋(Esplanade Bridge)を挟んだ場所(下記の地図の黄色の★部分)にありました。
以前は像の前に橋がかかり、遠くからしか見ることができず、ポンプの故障のため水も噴いていない、まさに”がっかり”な場所でした。
ライトアップもキレイ
昼間でも美しいマーライオンですが、ライトアップされるとさらにキレイ!
日没後ライトアップされますが、口から噴く水は夜23時までなので、それまでに訪れるのがオススメです。
マーライオンの目の前で行われる噴水ショー
マーライオンの眼前には海が広がっていますが、ここで毎晩スペクトラ(SPECTRA)と呼ばれる噴水ショーが開催されます。
ただ水を噴きだすだけではなく、音楽+光+噴水が織りなす”スペクタル”なショーです。
ショーの時間は15分。なんと無料!
スペクトラの開催日時や、そのほかの細かな情報は公式サイトをご覧ください。
マーライオン公園の小マーライオン(初代マーライオン)
マーライオン公園にはもうひとつ、ちっちゃなマーライオンが設置されています。
これが初代マーライオンです。
初代マーライオンがある場所は、大きなマーライオンから背中合わせに20メートルほど進んだ場所。
正面から見るとこんな感じ。背後にあるのが大マーライオンです。
高さは2メートルほどです。控えめに水も噴きだしていてカワイイです。
セントーサ島の巨大マーライオン
シンガポールにあるマーライオンのうち、最も大きいものはセントーサ島にあります。
セントーサ島に行くにはMRT東北線(NE)のハーバー・フロント駅(Harbour Front:港湾)からセントーサ・エクスプレスと呼ばれるモノレールに乗って移動します。
インビア駅(Imbiah:英比奥)で降りれば、マーライオンは目の前です!
セントーサ島のマーライオンはとにかく巨大。高さはなんと37メートルもあります。
セントーサ島のマーライオンは展望台になっており、体内に入ることが可能。
マーライオンの口の部分から外を見ることができ、晴れた日はインドネシアの島々を見渡せると言われています。
夜になると体内からもライトアップされて目と口の部分が光り、今にもビームを放ちそうな感じ。
カジノ建設に伴いショーが中止となり、以後ビーム発射は無くなったようです
もっとも男らしいマーライオンを見たいなら、セントーサ等がオススメです。
また、セントーサ島内にはパネル状のマーライオンもいます。細かな場所は忘れましたが、ウォーターフロント内のロダンの考える人のレプリカ近くにあったはず?
シンガポール観光局のマーライオン
有名ではありませんが、シンガポール政府観光局(STB:Singapore Tourism Board)の敷地内にもマーライオンが設置されています。
シンガポール政府観光局に行くにはMRT南北線(NS)のオーチャード駅(Orchard:乌节)で降り、西へ10分ほど進み、左手(南)に曲がった場所にあります。
マーライオンがあるのは、下記の矢印部分。目立たない場所にあります。
高さ3メートルと、それほど大きくありませんが面長の顔立ちで、アゴヒゲがあるのが面白いです。
マウントフェーバーのマーライオン
セントーサ島が目の前のマウント・フェーバー公園(Mount Faber)にもマーライオンが設置されています。
マウント・フェーバー公園に行くにはMRT東北線(NE)のハーバー・フロント駅(Harbour Front:港湾)で降ります。
マーライオンは、そこから北に延びるトレイルコース(Marang Trail)を500メートルほど登った場所にあります。
案内板では『Faber Point』と書かれています。
マーライオンの高さは3メートルと、それほど大きくありません。
また、山を登る必要(高さは100メートルちょっと)があり、訪れる人はそれほど多くないので、じっくり鑑賞できます!
アンモキオのマーライオン
本島の北側に位置するアン・モ・キオ(Ang Mo Kio)にもマーライオンが設置されています。
マーライオンを見るためにはMRT南北線(NS)のアン・モ・キオ駅(Ang Mo Kio:宏茂桥)で降り、Ang Mo Kio Ave8を南下、しばらくしてAng Mo Kio Ave1まで到達したら右手(西)に曲がってください。
しばらく歩くと右手に公共団地(HDB)が見えます。
マーライオンは公共住宅(HDB)の入口に、まるで神社の狛犬のように一対設置されています。
それほど大きくなく、全長2メートル弱といったところ。
駅から片道30分ほどかかるので、ほとんど見物人もいません。
どうしても見たいならタクシー利用が便利です。
空港から市内への移動
チャンギ国際空港からシンガポール市内への移動方法は、MRT(地下鉄)・バス・タクシーなどさまざまな方法があります。
それぞれの詳しい行き方はこちらをご覧ください。
個人で訪れる or 現地ツアーに参加する
おもなマーライオンは交通の便の良いところにあり、個人でも行きやすいです。
ただし点在しているので、他の観光地と合わせて効率よく巡りたい場合は現地発着ツアーへの参加が便利です。
世界遺産への登録
2018年現在、マーライオン関連の施設は世界遺産に指定されていません。
観光のベストシーズン
乾期(3~9月)がオススメです。
シンガポールは赤道に近いこともあり、1年を通じて30℃と暑い国。
なかでも10~2月は雨季のため、雨の日が多いです。
ただし、乾期でもゲリラ豪雨のように、短時間に大量の雨が降るスコールはあります。
観光に必要な日数
シンガポールへの往復に丸1日、おもな見どころを巡るのに半日かかります。
ただし、飛行機や電車に乗るための待ち時間や、乗継地での待ち時間があるので最低1泊3日必要です。
観光を計画
シンガポールを訪れる際の航空券・ホテル・ツアー予約はこちらから可能です。
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