蘇州観光で訪れたいスポット7選!東洋の斜塔などの見どころを紹介!!



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蘇州は中国・上海からの日帰り旅行にピッタリな都市。

『東洋のベニス』とたたえられるほどの、風光明媚(ふうこうめいび)な運河の街です。

今回は蘇州にある見どころや、観光する時の注意点などについてお伝えします。

※情報は訪れた時点のものです。最新情報については公式サイト等をご確認ください

基本情報

蘇州(苏州)は上海から西に50キロほどの場所にあり、『水の都』としても有名。

紀元前514年に呉の王・闔閭(こうりょ)が城を築いたのがはじまりで、それ以来2500年以上も歴史が続く古都です。

もともとは姑蘇と呼ばれていましたが、隋時代の589年に現在の蘇州に改められました。

 

蘇州は古来より「天に極楽あり、地に蘇州と杭州あり」と呼ばれるほどの場所。

街には運河が張り巡らされていることもあり東洋のベニス(ベネチア)』とも呼ばれています。

その美しさは、冒険家マルコ・ポーロが絶賛したことでも知られています。

 

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見どころ

蘇州には庭園や三国志ゆかりの塔など、多くの観光スポットがあります。

寒山寺

502~519年ごろ建立された禅宗の寺院。

もともとは楓橋寺と呼ばれていましたが、唐時代の僧・寒山が住んだことにより寒山寺と名付けられました。

寒山寺といえば除夜の鐘が有名。

日本のように12月31日の大晦日(おおみそか)になると鐘つきが行われ、多くの人が訪れます。

鐘の音を聴くと10歳若返ると言われています

その際に突かれる鐘ではありませんが、敷地内には大きな鐘が設置されています。

中国・蘇州にある寒山寺の鐘

鐘の音については、唐時代の有名な詩人・張継の『楓橋夜泊』の中にも登場します。

その楓橋夜泊の詩が刻まれている石碑がこちら。

中国・蘇州にある寒山寺の楓橋夜泊が刻まれた石碑

敷地内には奇岩や、五層の塔・普明宝塔があります。

中国・蘇州にある寒山寺の奇岩

中国・蘇州にある寒山寺の普明宝塔

中国・蘇州にある寒山寺の普明宝塔入口

塔は2階まで登れます

寒山寺の敷地内は朱色を基調とした色づかい。ちょうちんやロウソクも朱色です。

中国・蘇州にある寒山寺内部 中国・蘇州にある寒山寺内部

大雄宝殿の中央には金色に輝く座像(釈迦牟尼仏)が!

中国・蘇州にある寒山寺(釈迦牟尼仏像)

 

寒山寺は中国の寺院らしさを感じられ、思ったよりも楽しめました。

ただし、内部はそれほど広くないので30分あれば、ひととおり見られます。

 

寒山寺に行くには蘇州地下鉄1号線・西環路駅(西环路站)で降りて、徒歩20分です。

また、定休日、営業時間はこちらです。

定休日 :なし
営業時間:朝7:00~夜18:00(冬期は朝6:45~夕方17:30

留園 (留园)

蘇州四大庭園であり、蘇州で2番目の規模の庭園です。

明時代の1566年頃に徐時泰の庭園として建造。造られた当時は東園という名前でしたが、1875年に留園に改名されました。

留園内部は東・西・北・中央に区切られ、それぞれの楼閣が回廊で結ばれています。

中国・蘇州にある留園 中国・蘇州にある留園

園内は池や築山、盆栽?など多種多様。水面に楼閣や木々が映って美しいです。

中国・蘇州にある留園

庭園はキレイですが、10~20代の方はそれほど楽しめないかも?

もし蘇州の滞在時間が多くない場合、(拙政園を訪れるなら)留園は訪れなくてもOKです。

さらっと見るだけであれば、30分あればひととおり見られます。

 

留園に行くには蘇州地下鉄1号線・石路駅(石路站)で降りて、徒歩10分ほどです。

また、定休日、営業時間はこちらです。

定休日 :なし
営業時間:朝7:30~夕方17:30(冬期は朝7:30〜夕方17:00

拙政園(拙政园)

蘇州四大庭園のひとつで、蘇州でも最大の庭園。

1521年ごろに高官・王献臣が失脚したのちに大宏寺に造られた庭園です。

拙政園という名前は、晋時代の詩人である潘岳の作品・閑居賦の一説にある「拙者之為政(愚か者が政治をつかさどる)」に由来しています。

拙政園は留園と同じく、水辺と建物、木々のコントラストがキレイ。

中国・蘇州にある拙政園 中国・蘇州にある拙政園

留園との違いは、窓の飾りや入口部分の装飾が凝っているように感じます。

中国・蘇州にある拙政園 中国・蘇州にある拙政園

とくに中心部にある遠香堂と西にある鴛鴦堂の眺めがキレイ。

留園と比べると、窓部分などに装飾が多いので楽しめました。拙政園を見れば留園は行かなくても良いかも?

 

拙政園に行くには、蘇州地下鉄1号線・臨頓路駅(临顿路站)で降りて、徒歩15分ぐらいです。

また、定休日、営業時間はこちらです。

定休日 :なし
営業時間:朝7:30〜夕方17:30

虎丘

蘇州の観光スポットをいろいろ訪れましたが、もっとも良かったのが虎丘です。

虎丘は約2400年前、呉の王・夫差が父・闔閭 (こうりょ)のために築いた陵墓。埋葬してすぐ墓の前に白い虎がうずくまったので『虎丘』と名付けられました。

陵墓とは皇族の墓のことです

虎丘内部は陵墓といえ、かなり広いです。敷地内にはなんと40を超える名所があります!

まず入口にある巨大な門。

中国・蘇州にある虎丘入口

続いて千人石

中国・蘇州にある虎丘の千人石

ただの岩地に見えますが、ここは闔閭が死んだあと墓の秘密を守るために、息子の夫差が墓を作った1,000人の人々を皆殺しにしたと言われています。

ひどすぎる話ですね・・・

こちらの剣池の底には、 闔閭の遺体と副葬品(3千本もの剣)が眠っていると言われています。

中国・蘇州にある虎丘の剣池

そして、最大の見どころがこちらの雲岩寺塔

中国・蘇州にある虎丘の雲岩寺塔

・・・何か違和感を覚えませんか?

中国・蘇州にある虎丘の雲岩寺塔

そうです!実は思いっきり傾いています。

『東洋の斜塔』とも呼ばれています

斜塔といえばピサの斜塔ですが、傾きは約5度。それに対して雲岩寺塔の傾きは約3度と言われています。

僕はピサの斜塔も見ましたが、どちらも20度ぐらい傾いているように見えます・・・

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なお、傾いた理由は地盤沈下によるもの。現在は対策済みです。

また、虎丘の周辺には雑貨店が集まった通りがありますが、どちらかといえば現地人向けの品ぞろえです。

中国・蘇州にある虎丘近くの商店街

 

僕が蘇州に来ようと思ったキッカケは、虎丘の斜塔なので見られて大満足でした。

また、斜塔以外にも見どころが多いので、ひととおり見るのに1~2時間かかります。

 

虎丘に行くには、蘇州地下鉄2号線・平滝路駅(平泷路站)、または平河路駅(平河路站)で降りて徒歩30分ほどです。

また、定休日、営業時間はこちらです。

定休日 :なし
営業時間:朝7:30〜夜18:00(冬期は朝7:30〜夜17:00

北寺塔

蘇州最古のランドマークともいわれる塔です。

北寺塔ができたのは250年ごろ。三国志の時代です。

呉の孫権が母のために建てた寺院で、もともとは通玄寺と名付けられましたが、北周時代からは報恩寺と呼ばれています。

中国・蘇州にある北寺塔

北寺塔のシンボルは8角9層の仏塔。高さは76メートルもあります。

中国・蘇州にある北寺塔

塔の入口に座っているのは七福神のひとりでもある布袋尊(ほていそん)

塔の上からは、蘇州の街並みが一望できます!

中国・蘇州にある北寺塔からの眺め

また、構内では三国志時代の資料も展示されています。

中国・蘇州にある北寺塔の展示物

 

北寺塔は蘇州を一望できる場所。塔の上まで登ったかいがありました!

見どころは少ないですが、塔を歩いて往復するのに時間がかかるので最低30分ぐらいかかります。

 

北寺塔は蘇州駅から近く、徒歩15分ほどで着きます。

また、定休日、営業時間はこちらです。

定休日 :なし
営業時間:朝7:45~夕方17:30(冬期は朝7:45~夕方17:00

盤門(盘门)

水路と陸路を取り入れた巨大な城門です。

紀元前500年ごろに造られましたが、現在残っているのは元代の1351年に再建されたもの。

船が往来する交通路や、敵の侵入をはばむ砦として利用されていました。

中国・蘇州にある盤門

敷地内には庭園っぽい場所や、瑞光搭なども。

中国・蘇州にある盤門 中国・蘇州にある盤門(塔)

門も家っぽくなっています。

中国・蘇州にある盤門

なお、観光時の注意点ですが、風をさえぎる建物が少ない+水場が多いので冬はとても寒いです。防寒対策をシッカリとしましょう!

 

僕は蘇州滞在の最後の方で盤門を訪れたためグッタリ気味。それもあり、さらっと見ただけですが、元気な時ならもっと楽しめたと思います。

敷地内はとても広いので、観光するのに最低1時間はかかります。

 

盤門に行くには、蘇州地下鉄2号線・胥江路駅(胥江路站)で降りて、徒歩15分ほどです。

また、定休日、営業時間はこちらです。

定休日 :なし
営業時間:朝8:00~夕方17:30(冬期は朝8:00~夕方17:00

観前街 (观前街)

レストランやお土産店が集まった、蘇州ナンバーワンの繁華街です。

蘇州駅前はそれほどレストランが多くないので、こちらでの食事がオススメ。

中国・蘇州にある観前街

ファストフードから伝統的な蘇州料理、高級ブランドやファストファッションのお店など、ここに来ればなんでもあります!

また、道路は歩行者天国状態なので歩きやすいです。

商店街の歴史は古く、150年以上とも。

夜になるとネオンがキレイ!

中国・蘇州にある観前街(夜)

 

観前街に行くには蘇州地下鉄1号線・楽橋駅(乐桥站)で降りて、徒歩5分ぐらいです。

 

行き方

上海から蘇州へ行くには新幹線(和諧号)が便利。蘇州へ行く新幹線は上海駅から出ています。

上海駅ではありません

上海から蘇州はとても近いので、30分しかかかりません。

僕が訪れた時の蘇州駅はこちら。

中国・蘇州の旧・蘇州駅

とっても年季が入った見た目ですが、現在はキレイな駅舎に建て替わっているようです。

 

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観光についての注意点

所要時間について

今回紹介した場所をすべて周るなら丸1日、じっくり見たいなら蘇州で1泊したほうが良いです。

半日(5時間ぐらい)しか時間がない場合は、次の観光地がオススメです。

  • 虎丘
  • 拙政園
  • 寒山寺
  • 観前街(食事+お土産購入)

服装について

どの見どころも、かなり敷地面積があるので想像以上に歩く必要があります

塔や階段を登る機会も多いので、歩きやすいスニーカーがオススメです。

また、盤門など水場が多い場所は日が暮れたり曇っていると肌寒くなるので、春や秋は薄手の上着があると体温調節しやすいです。

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トイレについて

各観光地にありますが、それほどキレイではありませんでした。

売店について

みやげ物店は観前街には多くありました。その他の場所にも多少あります。

水や軽食は入口付近で売られていました。(内部では売っていないかも?)

また、虎丘では焼き栗が売られていました。

 

現地ツアーへの参加がオススメ

蘇州駅まで新幹線で行けて地下鉄も張り巡らされているので個人でも行きやすいですが、観光スポットによっては地下鉄から30分近く歩かないといけないです。

また、庭園などの観光名所は構内が広く、ずっと歩きっぱなしになるので本当にシンドイです・・・

蘇州を観光するなら、専用車で効率的に移動できる現地ツアーがオススメです。

日本語ガイドが付いていれば、より詳しく見どころが理解できますよ。

》》蘇州の見どころを訪れる現地発着ツアーを予約する

 

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世界遺産への登録

1997年に『蘇州の園林』として世界遺産(文化遺産)に登録されました。

今回紹介した場所のうち、拙政園留園が構成資産に含まれています。

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観光のベストシーズン

春(3~5月)、および秋(9~11月)がオススメです。

日差しをさえぎる場所が少ないので、夏や冬に歩き回るのは大変です・・・

 

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観光に必要な日数

上海への往復に丸1日、日帰りで蘇州に行くとして合計丸2日かかります。

ただし、飛行機や電車に乗るための待ち時間や、乗継地での待ち時間があるので最低2泊3日必要です。

 

観光を計画

蘇州を訪れる際の航空券・ホテル・ツアー予約はこちらから可能です。

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まとめ

僕が訪れた時は蘇州に地下鉄が無かったので、移動は徒歩・バス・タクシーのいずれかでした。

今は移動も楽になったので、ぜひ東洋のベネチアと呼ばれる風景を見に行きましょう!

 

 

 

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