グランド・キャニオンの素晴らしさは、アメリカ合衆国第26代大統領セオドア・ルーズベルトの「すべてのアメリカ人が一生に一度はグランド・キャニオンを訪れるべき」という言葉に集約されています。
自然の力により長い時間をかけて作られた大峡谷はすべての人類が一生に一度はグランド・キャニオンを訪れるべきと言っても過言ではありません。
今回はグランド・キャニオンへ行く方法、現地での見どころ、注意する点などについてお伝えします。
※情報は訪れた時点のものです。最新情報については公式サイト等をご確認ください
【追 記】
2018/06/08 高山病について追記
2018/05/10 定休日について追記
基本情報
グランド・キャニオン国立公園(Grand Canyon National Park)はアメリカ・アリゾナ州北部にある大峡谷(深い谷)です。
堆積したコロラド高原の地層をコロラド川の流れが長い時をかけて、浸食したことにより現在の大峡谷が作られました。
浸食された地層の最深部は1800メートル、長さ446キロメートルの巨大さ。
まさに『地球のヒビ』と呼ぶにふさわしいです。
また、グランド・キャニオンでは20億年間に堆積した地層を見ることができます。茶色や白、黄色などその色はさまざま。まさに地層の博物館です!
見どころ
グランド・キャニオンはコロラド川を挟んでサウス・リム(South Rim)、ノース・リム(North Rim)の2つに分かれます。
それぞれ南壁・北壁という意味です。
また、サウス・リムの内部は西側と東側で、それぞれウェスト・リム(West Rim)とイースト・リム(East Rim)に分かれています。
サウス・リム (South Rim)
観光用に整備されており、ビジターセンターやお土産店、レストランや宿泊施設も多く集まっているため、ツアーで訪れることが多いです。
ビジターセンターの近くにはマーサ・ポイント(Mather Point)があります。
ここからの眺望はグランド・キャニオンで一番と言っていいほど素晴らしく、絵葉書などに使われることも多いので見る機会も多いのでは?
マーサ・ポイントは日の出を見る場所としても有名。
真っ暗な状態からグランド・キャニオン越しに日が昇るにつれ段々明るくなり、岩肌を陽の光で染めていく過程は言葉では伝えられないほど美しいです。
そのほかのビューポイントでオススメなのが、ヤヴァパイ・ポイント(Yavapai Point)。
場所はマーサ・ポイントに近いですが、こちらはキレイな夕陽を見ることができる場所として有名です。
ノース・リム (North Rim)
ノース・リムはアクセスが悪く、到着までに時間がかかります。
ビジターセンターはありますが、宿泊施設やレストランは少なめ。人の少ない場所でじっくりグランド・キャニオンを堪能したいという方にはノース・リムがオススメです。
ウェスト・リム (West Rim)
ピマ・ポイント(Pima Point)も夕陽をきれいに見ることができるスポットとして有名。
このスポットからは、コロラド川を最も近くから見ることができます。
また、2007年にスカイウォークが完成しました。
スカイウォークは岸壁からせり出すようにU字型の通路が作られ、そこからグランド・キャニオンを眺めることができる場所。
オープンエア(屋外)に作られているため谷を吹き抜ける風を直接感じられ、足元はガラス張りになっており、谷底まで見渡せます。
高いところ好きな人にとっては、心おどるスポットではないでしょうか。
なお、グランドキャニオンの高さは1,200メートル。1.2キロメートルです!
僕が訪れた時はまだ完成していませんでしたが、東京スカイツリーの展望デッキ(約350メートル)から足元を見た時もかなり恐かったので、その4倍近い高さというのは想像できません。
高所恐怖症の方は注意してください!
ラスベガスからグランドキャニオンへの行き方
ラスベガスからグランド・キャニオンに行くにはセスナ、または車での移動が基本です。
電車やバスなどの公共交通機関はありません。
1.ラスベガスからグランド・キャニオンへ移動(車・セスナ)
現地ツアーを利用する場合、送迎バスを使ってホテルからラスベガス郊外にある小さな空港へ移動します。
そこでセスナに乗り、グランド・キャニオンへ向かいます。
現地ツアーではバスを使って移動することもありますが、ラスベガスからグランド・キャニオンまで約450キロメートルあるので長時間かかります。
もしあなたが車酔いしやすいのであれば、オススメできません。
2.グランド・キャニオン内を周遊(車)
車を使ってビューポイントを巡ります。
マッカラン国際空港からラスベガス中心部への移動方法は、こちらをご覧ください。
観光についての注意点
全般
グランド・キャニオンには、安全のための柵が設置されていません。
観光客の中には谷底をのぞき込む人も多いですが、足を滑らせたらそのまま真っ逆さま。
谷底からの高さは1,000メートル以上あるので、落ちたらほぼ死にます。
実際年間で数人お亡くなりになっていますので、好奇心からのぞき込まないようにしましょう。
また、砂漠性気候なのでとても乾燥します。水分補給できるようにペットボトルに入った水を持ち歩くようにしてください。
定休日について
どの場所も定休日はありません。
服装について
夏は日差しが強く日陰の場所がないので、帽子が必須。
また、でこぼこな地面が多いので、スニーカーが必須です。崖の周りに柵は設置されていないので足を滑らせたら真っ逆さまなので、とくに注意が必要です。
また、冬は寒暖の差が激しいです。昼間は30℃近くなることもありますが、朝晩は急激に冷えるので、ダウンジャケットなど厚めの上着が必要です。
トイレについて
ビジターセンターやレストランにありますが、それほど数は多くありません。
見つけたら小まめに済ませるようにしてください。
売店・レストランについて
ビジターセンターにお土産や飲み物が売っていますが、ノースリム・サウスリムに1個所ずつしかありません。
必要な分は、ラスベガス出発前の購入がオススメです。
高山病に注意
グランドキャニオンがある場所は高度2200~2500メートルと、意外なほど高い場所にあります。
だいたい高度2000メートルを超えると高山病にかかる場合があるので、グランドキャニオンでも注意が必要。
高山病の症状はさまざまですが、頭痛や吐き気、ひどいと動けなくなることも・・・
僕が高山病にかかった時の様子と対処方法は、こちらをご覧ください。
グランドキャニオンへの旅行を計画するときは、念のためにグランドキャニオンからラスベガスなどに戻った後の日程に余裕を持たせた方が良いです。
高山病になると体力がゴリゴリ奪われるので、なるべく移動せず回復させる時間が必要です。
実は動物の宝庫
荒野の印象が強いグランド・キャニオンですが、実は動物の宝庫です。
ほ乳類はコヨーテやカモシカ、アライグマなど89種、鳥類はタカやコンドルなど355種も生息。
とくに珍しいのは、グランドキャニオンガラガラヘビ。この蛇はグランド・キャニオンの谷底だけに生息しています。
谷底から見上げるグランド・キャニオン
上から谷底を眺める印象が強いですが、谷底から上を見上げることが可能です。おもな方法として、トレッキングツアーとボートツアーがあります。
トレッキングツアーは出発地点から谷底に降りるだけでも、かなり体力が必要ですので体力に自信がある人向け。
ボートツアーはグランド・キャニオンの切り立った岩肌を眺めながら、ゆったりとコロラド川をくだることができます。
現地ツアーがオススメ
グランドキャニオン観光は、現地ツアー利用がオススメです!
個人でレンタカーを借りることにより移動できますが、サウスリムからノースリムに移動するだけでも約340キロメートル走る必要があるので、とにかく移動が大変。
また、ラスベガスからも340キロメートル以上離れているので、途中でエンストした場合は考えたくないぐらい大変です・・・
僕もラスベガス発着の現地ツアーを利用して、グランドキャニオンとモニュメントバレーを2泊3日で周りました。
アメリカ旅行をオーダーメイド
グランド・キャニオンをはじめ、アメリカ各地の見どころを効率よく巡る方法を考えるのは大変・・・
しかし、ツアー旅行はお土産屋や行きたくない観光地を組み込まれることがあるのでイヤ、という方も多いのでは?
そんな場合は服をオーダーメイドするように、あなたの希望と予算を伝えて旅を組み立ててもらってはいかがでしょうか?
たとえば『タウンライフ旅さがし』なら無料で見積もってもらえます。
観光についての不明点を事前に相談をしたり、現地に着いてから困りごとがあっても、サポートデスクが設置されているので難なく解決できますよ。
観光に便利なアイテム
海外旅行での問題はやっぱり言葉。とはいえ、英語をカンペキに使いこなすのは難しいですよね・・・
あなたが英語を話せなくても、翻訳できるアイテムがあれば安心。
ポケトークなら世界中の言葉に対応しており、話しかけるだけで的確に翻訳してくれます!
世界遺産への登録
1979年に『グランド・キャニオン国立公園』として、世界遺産(自然遺産)に登録されました。
観光のベストシーズン
春(4~6月)、および秋(9~10月)あたりが気候が良く過ごしやすいです。
夏(7~8月)は40℃以上となることもあり、逆に冬(11~2月)は最低気温が0℃を下回ることがあります。
観光に必要な日数
ラスベガスへの往復に丸2日、1泊2日のグランド・キャニオンに行く現地ツアーに参加するとして合計丸4日かかります。
ただし、飛行機や電車に乗るための待ち時間や、乗継地での待ち時間があるので最低4泊6日必要です。
観光を計画
グランド・キャニオンを訪れる際の航空券・ホテル・ツアー予約はこちらから可能です。
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