ルーブル美術館は、世界でも最大級の博物館。
展示されている絵画・彫刻も美術の教科書に載っているものばかり。
混むのが難点ですが、あまり並ばずに入場できる方法があります!
今回はルーブル美術館の見どころや、並ばずに入れる方法などについてお伝えします。
※情報は訪れた時点のものです。最新情報については公式サイト等をご確認ください
【追 記】
2018/12/05 パリ・ミュージアム・パスについて追記
2018/07/26 所要時間について追記
2018/05/10 休館日について追記
基本情報
ルーブル美術館は、もともと12世紀にフィリップ2世が要塞として建築しました。
その当時はルーヴル城(ルーヴル宮殿とも)と呼ばれおり、以後歴代の王の王宮として使用されていましたが、17世紀にルイ14世により王室の美術品コレクションの収蔵、および展示場所に改められました。
美術館として最初に公開されたのは1793年。
世界で最も入場者数を集める美術館であり、年間なんと800万人を超える人が集まります。
その面積は信じられないほど広大。
総面積は60,600平方メートルと、東京ドーム1.5個分の広さです!
ルーヴル宮殿のコの字型の建物の中心には、透明のピラミッドがあります。
1989年に完成したピラミッドは、メインエントランスとして使用されていますが、感性当初は賛否両論・・・
しかし、今ではパリの名所の一つです。
なお、世界三大美術館のひとつでもあります。
展示されている美術品
現在収蔵されている美術品の総数は35,000点!
ただし、すべて展示されている訳ではなく、保管されたままの美術品も多いです。このうち、有名な作品をいくつか紹介します。
■ミロのヴィーナス (La Venus de Miro)
古代ギリシャで作られた女性の像です。
もともとは腕がありましたが、現在は欠損しています。説のひとつとしてリンゴを持っていたのでは?と言われています。
また、ギリシャの女神アフロディーテの像と考えられています。
なお、エーゲ海にあるミロ島(ミロス島)で発見されたので、ミロのビーナスと呼ばれるようになりました。
■モナ・リザ (La Joconde)
レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた油彩画です。
女性の肖像がですが、そのモデルには諸説あり現在はリザ・デル・ジョコンドである説が有力。
制作されたのは1503~1506年で、ポプラ板にかかれた板絵です。
■サモトラケのニケ (Victoire de Samothrace)
女神ニケをモチーフとした彫像です。
大理石製で、これもミロのビーナスと同じくさまざまな部位が欠損しています。
胴体が発見されたのは1863年で、片翼と右腕が発見されました。最終的に118片をもとに復元され、1884年より公開されました。
現在は階段踊り場に展示されています。
■民衆を導く自由の女神 (La Liberte guidant le peuple)
ヴジェーヌ・ドラクロワ(Ferdinand Victor Eugène Delacroix)により1830年に描かれており、同年7月に起こったフランス7月革命をモチーフにしています。
259 cm × 325 cmもの大きさのキャンパスにかかれた油絵です。
■ハンムラビ法典 (Code of Hammurabi)
紀元前1792~1750年ごろバビロニアを統治していたハンムラビ王が発布した法典です。
高さ2.25メートルの玄武岩にアッカド語を使用し、くさび形文字で記されています。
■ダイヤのエースを持ついかさま師 (Le Tricheur a l’as de carreau)
ジョルジュ・ド・ラ・トゥール(Georges de La Tour)の作です。
■ガブリエル・デストレとその姉妹ピヤール公爵夫人とみなされる肖像画 (Portrait presume de Gabrielle d’Estrees et de sa soeur la duchesse de Villars)
作者は不祥です。
なぜつまんでいるのか?なぜ真顔なのか?ちょっとシュールな作品です。
■レースを編む女 (La Dentelliere)
ヨハネス・フェルメール(Johannes Vermeer)の作。
とても芸術的な作品ですが、かなり小さいので細部を見るのが大変です・・・
■アモルの接吻で蘇るプシュケ (psyche ranimee par le baiser de l’amour)
アントニオ・カノーヴァ(Antonio Canova)が作った像です。
行列を避ける入場方法
まず事前にチケットをネットで予約してください。
行列を避けるためにもっとも重要なのは、どの入口から入るか。
ピラミッド部分の中央入口からの入場が一般的ですが、ものすごく混みます。
入るべき入口はポルト・デ・リオン(Porte des Lions)。
場所は少しわかりずらいので、下記の地図をご覧ください。
ポルテ・デ・リオン入口はライオン像が目印です。
こちらは開館時間10分前の様子ですが、数人しか並んでいませんでした。
入場時にセキュリティチェックもないため、あっという間に入場できます。
開館30分前から並んで、開館後すぐに『サモトラケのニケ』『ミロのビーナス』のもとに向かえば、人が少ない状態で楽しむことができます。
誰もいないので、気兼ねなく色んな角度から眺めることも可能。
なお、『モナ・リザ』は『ミロのビーナス』を見たのちすぐに向かったのですが、すでに20人近い人がいました。
行き方
ルーブル美術館はフランス・パリの第1区、セーヌ川の右岸に位置しています。
パリ中心部からは、地下鉄か徒歩で訪れることが一般的。
地下鉄で訪れる場合、1号線のパレ・ロワイヤル駅(Palais-Royal)、もしくは7号線のミュゼ・デュ・ルーヴル駅(Musee du Louvre)で降りてすぐです。
シャルル・ド・ゴール空港からパリ市内への移動方法は、こちらをご覧ください。
パリ・ミュージアム・パス利用がオススメ
ルーブル美術館は世界でも屈指の観光地であるため、入場チケットの予約が必須です。
また、ルーブル美術館はパリ・ミュージアム・パスでの入場も可能です。
パリ・ミュージアム・パス(Paris Museum Pass)は指定された期間、パリ及び近郊の見どころに入場できるパスです。
事前に購入しておけば、チケットを買うために行列に並ぶ必要はありません!
観光についての注意点
休館日・開館時間について
毎週火曜、1/1、5/1、12/25が休館日です。
開館時間は朝10:00~夜18:00です。
5~6月は夜20:00まで、7~9月は夜21:00まで
また、入場は閉館時間の30分前までです。
所要時間について
じっくり見ると丸1日かけても無理ですが、有名な作品をざっと見るだけなら2時間あれば大丈夫です。
ただし入場に時間がかかるので、時間に余裕を持たせた方が良いです。
全般について
日によって特定のエリアがクローズしていたり、作品が国内外の美術館に貸し出されていることがあるので、気になる作品があったら事前にメールで確認したほうがよいです。
無料で入場できることも
26歳未満(26歳含まず)であれば、金曜の夜18:00以降は無料で入場可能。
比較的空いているのでオススメです。
服装について
服装はTシャツにデニムパンツでも問題ありませんが、長い距離歩くことになるので、歩きやすいスニーカーがオススメです。
トイレについて
館内にたくさんあるので心配いりません。
売店・レストランについて
みやげ物店がありますが、館内は飲食禁止なので水や食べ物は売られていません。
食事をしたい場合は館内にレストランがあるので心配ありません。また、チケットがあれば途中の出入りも可能なので外に食べに行ってもOKです。
写真撮影について
美術館は写真撮影NGのところも多いですが、ルーヴル美術館は写真撮影OK。
ただし、フラッシュの使用はNGです。
個人で訪れる or 現地ツアーに参加する
パリ中心部にあるので、個人でも訪れやすいです。
しかし、作品の説明を聞きたい場合や他の場所と合わせて効率的に周りたい場合は、現地ツアーへの参加が絶対オススメです。
世界遺産への登録
1991年に『パリのセーヌ河岸』の構成資産のひとつとして、世界遺産(文化遺産)に登録されました。
他の構成資産にはシャンゼリゼ通り、コンコルド広場、エッフェル塔などがあります。
観光のベストシーズン
内部に入れば暖かいので、いつでも大丈夫です。
観光に必要な日数
パリへの往復に丸2日、半日間でルーブル美術館を見学するとして合計2.5日かかります。
ただし、飛行機や電車に乗るための待ち時間や、乗継地での待ち時間があるので最低2泊4日必要です。
観光を計画
ルーブル美術館を訪れる際の航空券・ホテル・ツアー予約はこちらから可能です。
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