パリから日帰りで行けるモンサンミシェル。
手軽に行けるということもあり、現地ツアーとしても大人気です。
現地ツアーの場合、有名なオムレツを食べた後に島内観光という流れが多いですが、注意すべき点も・・・
今回はモンサンミシェルの見どころと、現地ツアーでの注意点などについてお伝えします。
※情報は訪れた時点のものです。最新情報については公式サイト等をご確認ください
【追 記】
2018/05/09 休館日について追記
基本情報
モンサンミッシェル(Mont Saint-Michel)とは、フランスにある海に浮かぶ修道院です。
もともとは8世紀に建築された礼拝堂。
アヴランシュの司教の聖オベールが、夢の中で大天使ミカエル(サン・ミシェル)のお告げを聞いたことにより建築されました。
そのお告げとは「この地に修道院を建てろ」というもの。
聖オベールはただの夢と思っていましたが、3回目に頭に指を突っ込まれ、それが起きた後も残っていたため、お告げを信じて建てることにしました。
なお、修道院の尖塔に大天使ミカエルの像があります。
見どころ
島に渡ったのち、頂上の修道院にたどり着くまでの見どころを順に説明します。
グランド・リュ (メインストリート)
島に渡ってすぐの城下町にあたる部分はグランド・リュと呼ばれるメインストリート。
この道沿いにはレストランやみやげ物店が立ち並んでいます。有名なのはプラールおばさんのクッキーを売っているお店。
何店舗かありますが、クッキーは日本でも買えるので他のものがオススメです。
なお、このメインストリートは観光シーズンになると、めちゃめちゃ混みます。
メインストリートとは思えないぐらいの細い道に、多くの人が行き交うことになるので押し合って転倒したりスリに注意してください。
メインストリートの途中には、信じられないほど幅の狭い路地があります。
この路地は本当に細いです。人がすれ違うことは難しく、体格の良い男性は通り抜けられないかもしれません。
しばらく歩いて修道院が近づいたころ、サン・ピエール教会があります。
教会前に置かれているのはジャンヌ・ダルクの像。
ジャンヌ・ダルクはイングランド軍を破ってオルレアンの包囲を解いたことでも知られ、現在でもフランスのヒロインです。
修道院
まるで砦のようなガッチリとした外見です。内部はさまざまな建築様式で作られています。
まずはラ・メルヴェイユ。
『驚嘆なるもの』という意味を持っている3階建ての建物で、ゴシック様式で作られています。
ラ・メルヴェイユの中でも有名なのは回廊。
中庭を取り囲むように並んだ柱がとても美しいです。修道士たちはこの回廊を瞑想(めいそう)しながら歩いたと言われています。
続いて食事室。
ここで修道士は合同で1日に2度の食事を行っていました。食事中話すことは禁じられており、窓に向かって食事をしたと言われています。
迎賓の間は貴族・王族などの身分の高い信者を受け入れた場所です。
祭壇を安置している身廊はもともとロマネスク様式で建設されましたが、崩落したのちにゴシック様式で再建されました。
美しい干潟を保つための工事
以前は満潮になると島と海岸線を結ぶ道が消えてしまいましたが、堤防が作られたことにより満潮・干潮関係なく渡れるようになりました。
しかし堤防を作ったことにより砂が沈殿した結果、急速な陸地化が進み、もともとの景観とは程遠いものに・・・
かつての姿を取り戻すため2009年より工事が行われ、2014年に砂が堆積しないように脚が付けられた橋が架けられました。
モンサンミッシェルといえばオムレツ
モンサンミッシェルといえば、大きなふわふわオムレツを思い浮かべる人も多いのでは?
特に島内にあるラ・メール・プラール(la mere poulard)のオムレツが有名。
もともとは「島にやってくる巡礼者のために、ボリュームを重視したオムレツを提供しよう!」という気持ちから生まれました。
ただし、オムレツについて注意すべき点があります。
現地ツアー参加の場合『モンサンミッシェルで巨大オムレツのお食事』と書かれている時があります。
このように書かれている場合、島内のラ・メール・プラールではなく、島から1キロメートル離れたレストランで提供されるオムレツのことです。
僕はオムレツ=ラ・メール・プラ―ルのオムレツと思い込んでいて、がっかりしました・・・
肝心の味ですが、見た目は確かにふわふわなのですが、具材は卵とバター+ミルク?ぐらいしか入っておらず、絶賛する味ではありませんでした。
なお、島内のラ・メール・プラールではコース料理のみの提供で、かつ観光地価格なのでかなり高価。味も値段に見合ったものではないようなので、ラ・メール・プラールで食事をされる人は注意してください。
パリからモンサンミッシェルへの行き方
モンサンミッシェルはフランス西岸のサン・マロ湾上にあります。
パリから自力で行く場合、高速鉄道TGVに乗って近くの都市まで行き、バスに乗り換えていく必要があるので、かなり面倒。
現地ツアーに参加する場合は、パリからモンサンミッシェルまでバスで連れて行ってくれるので楽。ただし他の場所に寄る場合は、片道5時間程度かかります。
シャルル・ド・ゴール空港からパリ市内への移動方法は、こちらをご覧ください。
観光についての注意点
休館日について
修道院は1/1、5/1、12/25に入館することができません。
服装について
モンサンミッシェル観光ではバス発着所から橋を渡って島内に移動、最上部の修道院まで往復する必要があります。
地面は石畳で雨の日などは滑りやすくなるので、歩きやすいスニーカーがオススメ。
また周りは海のため海風が吹いて寒いです。春や秋は薄手の上着があると体温調節がしやすいです。
トイレについて
島内に数カ所あります。しかし混んでいる場合もあるので、行ける時に行っておきましょう。
売店・レストランについて
橋を渡って島内に入ってすぐにみやげ物やレストランが並んでいます。上に登っていくにつれ、店が少なくなっていきます。
現地ツアーがオススメ
電車とバスを乗り乗り継いで行くことも可能ですが、かなり時間がかかりるので大変です。
また、ツアーで行くとノルマンディーの小さな村も併せて訪れることが多いです。
この村は電車やバスでは行きずらい場所にあるので、ノルマンディーの田舎町に行きたい場合は絶対現地ツアーへの参加がオススメです。
訪れる村はツアーによって異なりますが、僕の時はブブロン村(Beuvron en Auge)に立ち寄りました。
ブブロン村は人口200人ちょっとの非常に小さな村ですが、フランスで最も美しい村教会に認定されるほどの美しい景観を誇ります。
ブブロン村での滞在は30分程度ですが、街をぐるっと歩いたり、おみやげ物を購入したりして思ったより楽しめます。
なかなか行ける場所ではないので、ブブロン村などのノルマンディー地方の村々を訪れるツアーに参加することをオススメします。
ただし日帰りツアーで訪れた場合、モンサンミッシェル滞在は数時間のみ。
じっくりとモンサンミッシェルを堪能したい場合は1泊するツアーがオススメ。月夜に浮かぶモンサンミッシェルもステキです。
宿泊する場合は、島内と島外の2カ所があります。
全景を眺めたい場合は島外がオススメ。ライトアップされたモンサンミッシェルはSNS映えすること間違いなしです!
島内に宿泊した場合は、閑散とした雰囲気を楽しむことができます。どちらもそれぞれ良いところがありますので、好みによって決めましょう。
フランス旅行をオーダーメイド
モンサンミシェルをはじめ、フランス各地の見どころを効率よく巡る方法を考えるのは大変・・・
しかし、ツアー旅行はお土産屋や行きたくない観光地を組み込まれることがあるのでイヤ、という方も多いのでは?
そんな場合は服をオーダーメイドするように、あなたの希望と予算を伝えて旅を組み立ててもらってはいかがでしょうか?
たとえば『タウンライフ旅さがし』なら無料で見積もってもらえます。
観光についての不明点を事前に相談をしたり、現地に着いてから困りごとがあっても、サポートデスクが設置されているので難なく解決できますよ。
観光に便利なアイテム
海外旅行での問題はやっぱり言葉。英語なら何となく理解できても、フランス語は難しいですよね・・・
あなたがフランス語を話せなくても、翻訳できるアイテムがあれば安心。
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世界遺産への登録
1979年に『モン=サン=ミシェルとその湾』として、世界遺産(文化遺産)に登録されました。
観光のベストシーズン
春(3~6月)または秋(9~11月)がオススメです。
夏は気温が高いうえに人混みでさらに蒸し暑くなり、冬は海沿いにあるので風が強くて、より寒く感じます。
観光に必要な日数
パリへの往復に丸2日、日帰りでモンサンミッシェルに行くとして合計丸3日かかります。
ただし、飛行機や電車に乗るための待ち時間や、乗継地での待ち時間があるので最低3泊5日必要です。
こんな出来事がありました
シードルで酔ってフラフラ
モンサンミッシェルを訪れる前に、昼食として島外のレストランで巨大オムレツを食べました。
その際の食前酒で飲んだのはシードル(cidre)。シードルはリンゴをもとにして作られたお酒で、アルコール度数は5%と低めで飲みやすいです。
・・・が、飲みすぎた結果、フラフラになりました。
その後、上り下りの多いモンサンミッシェルを歩くのは辛かったです・・・・
お酒の弱い人は飲みすぎないように注意してください。
観光を計画
モンサンミッシェルを訪れる際の航空券・ホテル・ツアー予約はこちらから可能です。
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