日本でもっとも学業にご利益があるといわれている太宰府天満宮。とくに受験シーズンには多くの人が訪れます。
博多からも近く、お参りする以外にも買い物やグルメなども楽しめる場所。
今回は太宰府天満宮についてのキホンや博多から訪れる方法、参道にあるお店などについてお伝えします。
※情報は訪れた時点のものです。最新情報については公式サイト等をご確認ください
基本情報
太宰府天満宮は福岡県太宰府市にある神社で、西暦919年に創建されました。
創建のキッカケは右大臣であった菅原道真(すがわら みちざね)が太宰府に左遷されたことが関係しています。
道真は903年に亡くなりましたが、その遺骸を牛車で運ぶ際に安楽寺の前で牛が動かなくなってしまいます・・・
それを「道真がまだこの地にとどまりたいのだ!」と考えて寺内に墓所を建立。一方、都では疾病や異常気象などのできごとが続き、これを『菅原道真の祟り(たたり)』と考え、その御霊を鎮めるために墓所の上に社殿を造営しました。
しかし、その後も「祟り」は続き、道真に対する御霊信仰は強くなりました。
明治時代に入ってから神社名が『太宰府神社』となり、第二次世界大戦後になってから『太宰府天満宮』に変更されています。
なお、太宰府天満宮は全国に約12,000社ある天満宮の総本宮と言われています。
太宰府天満宮の見どころ
太宰府天満宮はそれほど広くありませんが、見どころはたくさんあります。
参道を抜けて境内に入ってまず目に入るのが御神牛。
道真公が丑年であることにちなんだもので、「頭をなでると頭が良くなる」という言い伝えから頭の部分だけピカピカしています。
そして、左に曲がってまっすぐ行くと『心』の字に造られた心字池があり、そこには太鼓橋がかけられています。
この橋を渡ることにより「心身が清められる」という言い伝えがあります。
そして、心字池と並ぶように位置している菖蒲池には如水の井戸があります。
この井戸は軍師として知られる黒田官兵衛が茶の湯として用いたとされています。
手水舎の近くには御神牛と並んで麒麟像も。
麒麟(きりん)は空想上の生物で、この像は幕末に博多の商人が寄付したとされています。
いままで全国各地の神社を訪れましたが、麒麟像を見たのは初めてだったのでビックリしました。
麒麟像のすぐ近くにあるのが鮮やかな朱塗りの楼門。
こちらから見ると檜皮葺きの二重屋根ですが、反対側から見ると一重屋根となっていて面白いです。
そして本殿。右側にあるのが御神木の飛梅です。
参道の見どころ
西鉄太宰府駅から太宰府天満宮へ続く道は参道となっており、多くのお店が立ち並んでいます。
お土産や民芸品を売る店も多いですが、今回はその他の店を紹介します。
参道で最も多いのは太宰府名物「梅ヶ枝餅」を売るお店。
梅ヶ枝餅とは、道真公を埋葬する際に好きだった梅と餅を一緒にお供えする故事にちなんだ、餡を餅で包んだお菓子。
ただし梅の味はせず、マークとして使われているのみです。
店によっては焼きたてを食べられます。僕も松尾商店で焼きたての梅ヶ枝餅をいただきました。
味は素朴な感じで、お茶とよく合いそうです。
なお、料金は参道内はすべて同じです。
また、参道にはカフェも多いです。
建築家の隈研吾氏が設計したスターバックスコーヒーもあります。
ゆったりとした時間を過ごしたいなら風見鶏がオススメ。
以前は旅籠屋だった建物を改築しており、内装およびカップもレトロそのもの。
ウェイトレスの服装もメイド風で、大正ロマンを感じさせてくれます。
行き方
博多から行く場合の主な交通手段は電車とバス。
電車の場合は西鉄天神牟田線の西鉄福岡(天神)駅から西鉄二日市駅に行き、そこから西鉄太宰府線に乗り換えて西鉄太宰府駅へ行きます。
ただし乗り換えが必要であり、西鉄二日市駅からの本数がそれほど多くないので時間が読みづらいのが難点・・・
僕は時間を考慮して博多駅からバスを利用して訪れたので、その方法を紹介します。
太宰府へのバスは博多駅に隣接する博多バスターミナルから出発。
壁面に大きく「博多バスターミナル」と書かれているのですぐにわかります。
太宰府行のバスは1階の11番のりばから出ています。
平日は1日あたり19便、土日祝は23便出ているので便が少ない時間帯でも30分待てばOK。
福岡空港を経由して、だいたい40分で西鉄太宰府駅前のロータリーに到着します。
観光についての注意点
定休日・営業時間について
開門時間は季節によって異なりますが、春分の日~秋分の日は朝6:00、それ以外の時期は朝6:30です。
また、閉門時間は下記のとおりです。
19:00 4、5、9、10、11月
19:30 6、7、8月
服装について
境内は滑りやすい場所があったり、参道も含めると意外と歩く距離が長いのでスニーカーなどの歩きやすい靴を履きましょう。
また、春・秋は歩いていると暑くなってくるので体温調整しやすい服装がオススメです。
トイレについて
境内に数カ所あります。
売店・レストランについて
境内ではお札やお守りが売られており、季節によっては屋台が多く出店しています。
お土産物屋や食事のできる店は太宰府駅から続く参道に多くあります。
個人で訪れる or 現地ツアーに参加する
バスであれば、博多から乗り換えなしで訪れることができるので個人でも行きやすいです。
ただし博多周辺の見どころも併せて効率的にめぐりたいのあれば、ツアー参加がオススメです。
世界遺産への登録
2023年時点では太宰府天満宮は世界遺産ではありません。
観光のベストシーズン
特に学問にご利益があることから、受験シーズン直前に訪れるのがオススメ。
勉強もしっかりやることは必須ですが、お参りすることにより「これで大丈夫!」と落ち着いて受験に臨めます。
受験しない方でも、困ったことやお願いごとがあるときに訪れてお願いしましょう。
観光に必要な時間
博多から太宰府天満宮を訪れる場合、観光だけであれば約2時間かかります。
移動や食事やお土産購入などの時間も考慮すると、だいたい半日見ておけば大丈夫です。
観光を計画
太宰府天満宮を訪れる際の航空券・ホテル予約はこちらから可能です。
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