恐山は本州最北端にある日本屈指の霊場。超強烈な硫黄温泉もオススメです

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恐山は本州最北端の地にあり、独特な雰囲気があるので近寄りがたい雰囲気があります。

僕も興味はあったものの、なかなか行く機会がありませんでした・・・

しかし青森を訪れた際に「せっかくなら!」と考えて訪れました。

今回は恐山の基本情報、および内部にある温泉などについてお伝えします。

※情報は訪れた時点のものです。最新情報については公式サイト等をご確認ください

基本情報

恐山は青森県のある下北半島に位置する活火山であり、日本三大霊場に数えられる霊場です。

敷地内にあるのが恐山菩提寺。

9世紀ごろ天台宗の円仁が開基した恐山菩提寺があります。

現在は曹洞宗の寺院です

   恐山の看板 恐山の内部案内図          

円仁が中国に留学している時に、夢で「国に帰って東の方向へ三十余日の場所に霊山がある。地蔵大士一体を彫り、その地に仏道を広めよ」というお告げを受けました。

そのお告げに従ってたどり着いたのが恐山。

以後、地蔵信仰を背景とした亡くなった人の供養の場として知られるようになりました。

また、近代では硫黄の鉱山という側面も。当初は三井鉱山により採掘が行われ、のちに王子製紙の所有となったこともありました。

鉱山は1969年に閉山されました

 

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恐山の様子

恐山の山門を入らずに少し戻った場所に三途の川があります。

三途の川といえば、亡くなった人があの世へ行く際にわたる場所。まさかこんな近くにあるとは・・・

恐山近くの三途の川

傍らには脱衣婆と懸衣翁の像

恐山近くの脱衣婆と懸衣翁の像

脱衣婆が三途の川に来た死者の服をはぎ取り、それを懸衣翁が柳の枝に掛けます。

その枝のしなり具合で、生前の悪行の軽重を判断していると言われています。

 

山門近くにあるのが来迎の像。恐山内にはたくさんの仏像がありますが、最初に見たので強いインパクトを覚えました。

恐山にある来迎の像

山門はこちら。想像していた10倍立派でした。

恐山の山門

進んでいくと左手にあるのが塔婆堂

背の高い塔婆が立ち並ぶ姿はとても圧巻です。

恐山の塔婆堂

山門からまっすぐ進んだ先にあるのが本尊安置地蔵殿。通称「菩提寺」と呼ばれている場所です。

恐山内部

地蔵殿は祈祷の道場としても用いられています

 

地蔵殿から向かって左に進むと、そこは岩がゴツゴツ&硫黄が吹き出す荒涼とした地。僕が恐山と聞いてイメージしていた場所でもあります。

辺りは静寂に包まれ、火山性のガスが噴き出してモヤがかかっていたこともあり、まるでこの世ではないような雰囲気でした・・・

恐山内部

賽の河原と呼ばれる場所もありました。

恐山にある賽の河原

賽(さい)の河原は親より早くなくなった子どもが、親不孝を悔いて石を積み上げる場所です

こちらは慈覚大師堂

恐山にある慈覚大師堂

2011年の東日本大震災で亡くなった方を供養する塔も建てれらています。

恐山にある東日本大震災供養塔

 

イタコは恐山に常駐している?

僕はずっと「恐山=イタコがいる場所」というイメージを持っていました。

イタコとは死者の魂を自分に憑依させる「口寄せ」を通じて、生きている人と亡くなっている人を媒介する巫女のこと。視力の不自由な女性であることが多い

 

恐山にずっといるのかと思っていましたが、常駐はしていないようです。

イタコが訪れるのは大祭典(毎年7月20〜24日)秋祭典(毎年10月第2週の三連休)などごく限られた期間のみなので注意してください。

 

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温泉もあります

実は恐山内には温泉があります。その名も「恐山温泉」

敷地内には下記の4つの湯小屋あり、それぞれ男湯・女湯・男女入替制・混浴となっています。

・薬師の湯
・古滝の湯
・冷抜の湯
・花染の湯

このうち僕は薬師の湯に入ったので紹介します。

まず外観はこちら。とても簡素な造りです。

恐山にある薬師の湯

入るとすぐに脱衣場があります。

入口を空けると脱衣場は丸見えなので注意してください

そしてすぐに湯船があります。

恐山にある薬師の湯内部

源泉かけ流しの硫黄泉で、硫黄のにおいも強烈。湯の花も舞っています。

僕が今まで入った温泉の中でも、トップクラスの泉質の良さでした。

成分が強いせいか、注意書きに「入浴時間は3~10分」と書かれていました

僕も10分ぐらい入っただけですが、しばらくのあいだ汗がドバドバ出続けました・・・

 

宿坊に泊まる

恐山には宿坊もあります。

宿坊は総門近くにある「吉祥閣」で、見た目はまるで高級旅館のように豪華。

しかし通常の宿坊と同じく朝のお勤めがあり、食事の時間や消灯も決められています。

食事は精進料理です

なお、宿坊の予約は電話で可能です。

 

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行き方

恐山に行く方法はおもにバスで行く方法とクルマで行く方法があります。

バスで行く

恐山行きのバスはJR大湊線の下北駅から路線バスが運行しています。

所要時間は約40分で1日4便。土日祝は臨時便(1日1本程度)が運行しています。

夏と秋に行われる祭典期間中は増便しています

クルマで行く

山門前に約300台停められる駐車場があります。

僕は青森市から車で訪れましたが、休憩しながら約3時間かかりました。

また、近くの都市まで鉄道などの公共交通機関で訪れた場合はレンタカー利用が便利です。

レンタカーを予約する

 

訪れる際の注意点

全般

恐山は神聖な場所です。はしゃいだり、大声で話すことは慎んでください。

また、石を持ち帰る行為も良くないとされているので避けてください。

開山・開門時間について

開山するのは毎年5/1 ~ 10/31まで。冬季は閉山されます。

開門時間は朝6時 ~ 夜18時までです。

所要時間について

ひととおり見るだけであれば2時間あれば充分です。

ただし温泉に入ったり、祈祷などを行う場合はその分時間が余分にかかります。

服装について

地面は岩がゴツゴツして歩きづらいのでスニーカーなど歩きやすい靴がオススメです。

また、夏でも肌寒く感じる時があるので、羽織れる上着があると便利です。

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トイレについて

山門付近、および敷地内に数カ所あります。

売店・レストランについて

食事ができるのは蓮華庵のみ。うどんや蕎麦、カレーライスなどが食べられます。

隣には売店も併設されており、せんべいや味噌などが販売されています。

 

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世界遺産への登録

恐山は今のところ世界遺産に登録されていません。

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訪れるのに必要な日数

観光の起点となるのは青森市です。

同じ県内ですが、往復移動に時間がかかるため丸一日かかると考えたほうが良いです。

 

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旅行を計画

恐山を訪れる際の航空券・ホテル・ツアー予約はこちらから可能です。

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