イタリアのベネチア(ヴェネツィア)は水の都として有名。
ベネチア本島だけではなく、周辺には特色のある島がたくさんあります!
水上ボートでこれらの島々を訪れることができますが、今回は僕が訪れたムラーノ島とブラーノ島の行き方と、島内の様子などについてお伝えします。
※情報は訪れた時点のものです。最新情報については公式サイト等をご確認ください
【追 記】
2019/07/05 オーダーメイド旅行について追記
2019/04/21 観光に便利なアイテムを追記
2018/07/26 所要時間について追記
ベネチアおよび周辺の島の基本情報
イタリア北部に位置するベネチア(Venezia)は、運河が張り巡らされた水の街です。
ベネチア本島は道が狭く、車両の乗り入れができないため移動は船が中心。
また道幅も狭く、うねうね曲がっているので迷いやすいのが難点です。
ベネチア本島の周辺には数多くの離島があります。
その離島にはヴァポレットと呼ばれる水上バスで移動するのが一般的。代表的な島と特徴はこちら。
■ムラーノ島(Murano)
ベネチアングラスを製造する島として有名。ベネチア本島から1.5キロメートル離れています。
■ブラーノ島(Burano)
4つの島からなる漁師の町で、カラフルに塗られた家並みが特徴的。ベネチア本島から9キロメートル離れており、レース編みが有名です。
■トルッチェッロ島(Torcello)
ベネチア発祥の地のひとつ。一時は2万人を超える人が暮らしていましたが、マラリアの蔓延(まんえん)に伴い住人は他の島に移住、現在は住人はそれほどの多くなく静かです。
■リド島(Lido)
白い砂浜が続く高級リゾート地。ベネチア映画祭の会場として知られるパラッツォ・デル・チネマも島内にあります。
僕は上記の島々のうち、ムラーノ島とブラーノ島に訪れました。
ムラーノ島&ブラーノ島への行き方
ベネチア本島からムラーノ島、およびブラーノ島に行くにはヴァポレット(vaporetto)と呼ばれる水上バスを利用します。
乗り場は何カ所かありますが、おもな乗り場はこちら。
- サン・ザッカリア(San Zaccaria) *サン・マルコ広場東側
- フェローヴィア(Ferrovia) *サンタ・ルチア駅前
- フォンダメンタ・ヌォーヴェ(Fondamenta Nuove)*サンティ・ジョヴァンニ・エ・パオロ教会近く
ムラーノ島はすべての乗り場から行けますが、ブラーノ島に行けるのはフォンダメンタ・ヌォーヴェのみです。
マルコポーロ空港(テッセラ空港)から、ベネチア中心部への移動方法はこちらをご覧ください。
ムラーノ島内のみどころ
ベネチア本島からムラーノ島は水上バスで20~50分。
ムラーノ島の水上バス乗り場は何カ所かありますが、ムセオ駅(Museo)がガラス博物館から最も近いです。
ムラーノ島もベネチア本島と同じく、運河が張り巡らされています。
島内に数カ所、橋が架けられています。
ムセオ駅で降りると、近くにはガラス博物館とサンティ・マリア・エ・ドナート教会(Duomo di Murano Santi Maria e Donato)があります。
教会はビサンチン様式で造られており、柱廊がとても美しいです!
教会内にはベネチアングラスのシャンデリアがあり、見どころのひとつです。
ムラーノ島はベネチアングラス製造が主産業。ベネチアングラスを作るガラス工房も何カ所かあり見学も可能です。
ベネチアングラスで作った動物の像などがお土産で売っていますが、本物は親指大の大きさでも数千円かかります。たまに数百円で売られているものもありますが、ほとんどが海外産のニセモノです。
また、似たような品物が複数の店で売られていることも多いので、ひととおり見た後での購入がオススメです。
みやげ物店やレストランなど多いですが、注意したいのが歩道の狭さ。
幅が数メートルしかないので、レストランでアルコールを飲みすぎて酔っ払うと落ちる危険があるので注意が必要です!!
また、ムラーノ島はアートにも力を入れています。
たとえば、金獅子のモザイク画があったり・・・
近代的なオブジェなどさまざま。
また、海沿いだけあって灯台も。
ムラーノ島内はそれほど広くないので、1時間あればひととおり周れます。
ムラーノ島とベネチアングラスの歴史
ベネチアングラスは、ルネッサンス時代にベネチア共和国の経済を支えた重要な製品。
重要なだけあって、13世紀にはグラス製造の技術を他に漏らさないために、職人をムラーノ島に幽閉していたと言われています。
ブラーノ島内のみどころ
ベネチア本島からブラーノ島は水上バスで40分。ムラーノ島から行く場合も40分程度で着きます。
ブラーノ島最大の特徴はカラフルな建物。
赤・青・黄など、さまざまな色が使われており、SNS映えするスポットとしても有名です!
なぜこんなカラフルなの?と思いますが、その理由は漁から戻った船が霧(きり)の中でも自分の家を見分けることができるように、だそうです。
確かにこれだけカラフルなら、バッチリ見つけられそうですね。
その他の見どころではサン・マルティーノ教会(Chiesa di San Martino)。
それほど大きな教会ではありませんが、鐘楼が2~3度傾いていることで有名です。
なお、ピサの斜塔の傾きは5度3分です。
ブラーノ島の主要産業はレース編み。
ブラーノ島内にはレース製品が多く売られていますが、どれも信じられないぐらい精密。額に入れて飾りたいぐらいです。
島内はムラーノ島と比べても更に狭いので、ひととおり巡るだけであれば30分あれば十分です。
しかし、せっかくなのでカフェでゆっくりしたり、レース博物館に訪れてじっくり見学しましょう!
ブラーノ島とレース編みの歴史
レース編みはメルレット(Merletto)と呼ばれ、16世紀ごろに漁業の網から派生して発展したと言われています。
空中刺し(Punto in aria)と呼ばれる技法が特徴となっていますが、近年では後継者不足が深刻な問題となっています。
もともとは上流階級の人々の装飾品として珍重されていましたが、ベネチア共和国崩壊などにより徐々に廃れてしまいました。
観光についての注意点
全般
ムラーノ島、およびブラーノ島は、水上バス停留所付近を中心に水路が張り巡らされています。
通行するための通路もありますが、幅は狭め。水路に落ちないように注意して歩いてください。
また、水上バスはルートが決まっています。
ムラーノ島からブラーノ島に行くこともできますが、遠回りのルートの場合かなり時間がかかりますので、前もってルートを確認しましょう。
定休日について
島自体はいつでも訪れることが可能ですが、島内施設の定休日はさまざま。
ムラーノ島のガラス博物館は水曜が定休日、ブラーノ島のレース博物館は月曜が定休日です。
所要時間について
ざっと見るだけなら1つの島あたり、約1時間ぐらいあれば大丈夫です。
食事をしたり、工房見学する場合は余分に時間が必要です。
服装について
春や秋は日中は暑くても、水上バスに乗っているときは風で少し肌寒くなることも。
カーディガンなど、薄手の上着があると体温調節しやすいです。
また、島内は意外に広いのでかなり歩く必要があるので、歩きやすいスニーカーがオススメです。
トイレについて
島内に何カ所かあります。
ムラーノ島はコロンナの船着き場付近にあります。
売店・レストランについて
ムラーノ島はガラス製品、ブラーノ島はレース製品を中心に売られています。
レストランも多くあり、水やスナック類も売っています。
個人で行く? or 現地ツアーを利用する?
ムラーノ島&ブラーノ島はベネチアからも近く、水上バス(ヴァポレット)を使えば個人でも訪れやすいです。
ただし、鉄道と比べると少しわかりずらい点も・・・
現地ツアーの種類によっては、貸し切りチャーター船を利用できるので安心です。
また、それぞれの島内の説明を聞きたい場合や、ムラーノ島の工房に立ち寄りたい場合は現地ツアーの利用が便利です。
イタリア旅行をオーダーメイド
空港からの移動や、ベネチアの離島を含めたイタリアの見どころを効率よく巡るのは意外と大変・・・
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観光に便利なアイテム
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世界遺産への登録
1987年に『ヴェネツィアとその潟』の構成資産として、世界遺産(文化遺産)に登録されました。
ムラーノ島、ブラーノ島とも構成資産に含まれています。
観光のベストシーズン
春~秋(3~10月)がオススメです。
冬は暗くなるのが早く(16時ごろ)、水上バスに乗っている時や水辺沿いは風が強いので、より寒くなります。
観光に必要な日数
ベネチアへの往復に丸2日、日帰りでムラーノ島&ブラーノ島に行くとして合計丸3日かかります。
ただし、飛行機や電車に乗るための待ち時間や、乗継地での待ち時間があるので最低3泊5日必要です。
観光を計画
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