世界でも有数の珍スポット・ピサの斜塔。
『斜塔』の名前のとおり、塔自体が傾いています!
実際に見ると、その傾きに驚くこと間違いなし。
今回はフィレンツェからピサの斜塔に行く方法、塔および周辺の見どころなどについてお伝えします。
※情報は訪れた時点のものです。最新情報については公式サイト等をご確認ください
【追 記】
2018/07/26 所要時間について追記
基本情報
ピサの斜塔(Torre pendente di Pisa)は、隣接するドゥオモ(大聖堂)の鐘楼です。
大理石で作られており、高さは55メートル。
1173年より建設が開始されましたが、3階部分(高さ10メートルあたり)を工事しているときに地盤沈下が発生・・・
しばらく工事が中止されましたが、中心軸をずらしながら倒れないようにして完成させました。
なんとか完成しましたが、地盤沈下が原因で傾いたままに。
ところで、ピサの斜塔の傾きは何度ぐらいだと思いますか?
僕は見た感じ20度前後かな?と思っていましたが、実際は全然違いました。
ピサの斜塔の傾きは5度3分。
スキー場でも実際の角度以上に急角度に見えることがありますが、もっと傾いていそうな感じですよね。
フィレンツェからピサへの行き方
ピサはイタリア北西部のトスカーナ州にあります。
ピサの斜塔はピサ中央駅から1キロメートル北に位置しており、僕はフィレンツェから日帰りでピサへ電車で向かいました。
出発はフィレンツェのサンタ・マリア・ノヴェッラ駅。
そこからPISA行き(LIVORNO行きでもOK)の、普通電車(Regionale)または快速電車(Regionale Veloce)に乗ります。
フィレンツェからピサ中央駅(Pisa Centrale railway station)には、1時間程度で到着。
ピサ中央駅はそれほど大きな駅ではありません。駅に着いたら北側に出てください。
ピサ中央駅からピサの斜塔のあるドゥオモ広場には、徒歩かバスで移動します。
距離はだいたい1キロ。
僕は歩きましたが、ゆっくり歩いても20分ぐらいで着きます。
ピサ中央駅を出て北に歩くと、アルノ川があるので橋を渡ります。そのまま北に向かえば人が増えてきて、案内板があるのですぐにわかります。
なお、下記の案内板にはドゥオモ広場と書いてあります(ピサの斜塔はドゥオモ広場にあります)。
しばらくすると、ピサの斜塔が見えてきます。
ピサの斜塔を知っていても、あまりの傾きっぷりにビックリすること間違いなしです!
ピサ中央駅からバスでピサの斜塔に行く場合は、駅の北口を出てください。
右手にあるホテル(Hotel NH Pisa)のすぐ前にある、LAM rossa線のバス停から乗ってTorre1停留所で降りればスグです。
ピサの斜塔周辺の見どころ
ピサの斜塔があるドゥオモ広場には、他にドゥオモと洗礼堂が建てられています。
ドゥオモ (Duomo)
12世紀中盤に完成したピサ・ロマネスク様式の大聖堂です。
ピサの軍隊が、サラセン軍と戦ったパレルモ沖海戦の勝利を記念して建設されました。
ファサードはこんな感じ。
内部は荘厳な感じです。
フレスコ画もキレイに残っています。
また、ボナンノ・ピサーノ(Bonanno Pisano)のイタリアンロマネスク彫刻や、ジョバンニ・ピサーノ(Giovanni Pisano)で飾られています。
洗礼堂 (Battistero)
二コラ・ピサーノ(Nicola Pisano)とジョヴァンニ・ピサーノ親子が12世紀から数百年かけて手掛けた洗礼堂。
洗礼堂外部の彫刻は、ピサーノ派の彫刻でびっしりと飾られています。
洗礼堂は円筒型の形状。
洗礼堂は音響効果に優れており、たまにチケット係が歌って音響の素晴らしさを見せてくれることもあるようです。
また、上層部分に階段で登ることもできます。
ピサの斜塔で行われた実験
アリストテレスの時代は『重いものほど早く落下する』と言われていました。
しかし、ガリレオ・ガリレイはその説に反発。
”空気抵抗が同じであれば、重さが違っても同じ速度で落ちる”という説を証明するために、ピサの斜塔の上部から大小の鉛の玉を落とす実験を行ったとされています。
しかし、この話はガリレオの弟子ヴィンチェンツォ・ヴィヴィアーニ(Vincenzo Viviani)の作り話、だという説もあります。
入場チケットの購入
ピサの斜塔、およびドゥオモや洗礼堂への入場チケットは、ドゥオモ広場南側にある建物で購入できます。
建物はシノーピエ美術館(Museo della Sinopie)と共通しています。
ピサの斜塔に登るなら予約が確実
ピサの斜塔には入場制限があります。
30分ごとに区切り、その間の入場する人数を40人までと決められています。
僕も現地に着いてから登ろうと思ったのですが、都合の良い時間のチケットは売り切れで登れませんでした・・・
絶対に登りたいなら、公式サイトから事前にチケット予約した方が良いです。
チケット予約が難しいなら、ピサの斜塔を訪れる現地ツアーの利用が便利。塔に登る現地ツアーであれば、確実に登ることができますよ。
なぜピサの斜塔は倒れない!?
先述したとおり、地盤沈下により斜めになってしまったため、中心軸をズラしながら建築を進めました。
しかし、それだけでは大きな地震があれば必ず倒れます。
実際、マグニチュード4以上の地震に何度か襲われ、1846年にはマグニチュード5.7もの大きさの地震がありました。
しかし、ピサの斜塔は倒れませんでした。
倒れなかった理由は長い間調査が進められましたが、
地盤の柔らかさ・塔の高さ・剛性の組み合わせが、地震と塔との共振を防いだ結果、塔が倒れるのを防いだ
と、2018年に結論づけられました。
観光についての注意点
定休日について
月曜が定休日です。
所要時間について
ピサの斜塔・洗礼堂・ドゥオモすべて見るなら、2~3時間必要です。
ピサの斜塔に登る場合
ピサの斜塔は8歳以下は入場禁止、8~12歳は大人と手をつなぐ、18歳以下は大人が同伴する必要があります。
また、大きな荷物は持ち込めないので、チケットオフィス横にあるロッカーに預け入れてください。
服装について
ピサ中央駅から歩いたり、ピサの斜塔に登る場合は歩きやすいスニーカーを履くようにしてください。
トイレについて
チケット売り場周辺にあります。
ピサ中央駅からの移動中は見かけませんでした。駅構内にはありますが、なるべくホテル出発前に済ませておくことをオススメでします。
売店・レストランについて
ピサの斜塔周辺に、レストランやお土産店が多く立ち並んでいます。
現地ツアーがオススメ
自分で鉄道やバスに乗ることができれば、個人でも訪れることが可能です。
ただし、公共交通機関の利用が不安だったり、ピサの斜塔についての詳しい説明を聞きたい場合は、イタリアのイタリア各都市発着の現地ツアーへの参加をオススメします。
世界遺産への登録
1987年に『ピサのドゥオモ広場』の構成資産として、世界遺産(文化遺産)に登録されました。
今回紹介した鐘楼(ピサの斜塔)、大聖堂(ドゥオモ)、洗礼堂すべてが構成資産です。
観光のベストシーズン
春から夏(4月~10月)あたりがオススメ。
ただし冬でも比較的温暖で、雪もあまり降りません。
観光に必要な日数
フィレンツェへの往復に丸2日、日帰りでピサに行くとして合計丸3日かかります。
ただし、飛行機や電車に乗るための待ち時間や、乗継地での待ち時間があるので最低3泊4日必要です。
観光を計画
ピサの斜塔を訪れる際の航空券・ホテル・ツアー予約はこちらから可能です。
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