沖縄のシンボルでもある首里城は、ずっと行ってみたい場所でした。
しかし正殿が2019年の火事で焼失。僕にとっても残念な出来事でした・・・
2022年に初めて沖縄を訪れた際、どうなっているか心配ではありましたが首里城を訪れました。
今回は現在の首里城の様子と、正殿以外の見どころなどについてお伝えします。
※情報は訪れた時点のものです。最新情報については公式サイト等をご確認ください
基本情報
首里城は沖縄県那覇市にあるグスク(城塞)のことです。
創建された時期は明らかではありませんが、最近の発掘調査では14世紀末ごろに作られたといわれています。
尚巴志が三山を統一、琉球王朝をおこすとともに首里城を王家の居城として用いるようになりました。
特に有名なのは正殿ですが、今までに何度も焼失。1453年、1660年、1709年、1945年に戦争などにより焼失、そのつど再建されています。
そして2019年にも火災により北殿と南殿、そして正殿が焼失しています。
見どころ
首里城の見どころを紹介します。
守礼門
首里城のシンボルともいえる門で、朱色の柱と瓦がとても美しいです。
中心には「守禮ノ邦」と書かれていますが、これは『琉球は礼節を重んずる国である』という意味。
創建は16世紀前半と言われていますが、戦争により破壊されたため現在の守礼門は1958年に再建されたものです。
歓会門
首里城の正門にあたる場所で、石造りのアーチの上に木で作られた櫓(やぐら)がのせられています。
『歓会』には中国から派遣された使者「冊封使」を歓迎するという意味が込められています。
瑞泉門
歓会門に続く第二の門であり、こちらも石造りの門の上に木製の櫓がのせられています。
門の手前には王宮の飲料水として使われた龍樋(りゅうひ)と呼ばれる湧き水があり、これが門の名前の由来となっています。
東のアザナ
城郭の東に作られた物見台です。
ここからは首里城の城郭内、および那覇市内や慶良間諸島などを見渡すことができます。
弁財天堂
円鑑池の中央に立つお堂で、水の神としてしられる弁財天が祀られています。
京の内
首里城発祥の地ともいわれる場所で、琉球王朝時代は最高神女の聞得大君(きこえおおきみ)による祭祀が行われていた場所です。
龍譚(りゅうたん)
中国の造園技術を用いて作られた人工池。琉球王朝時代には中国からの使者を歓迎するための舟遊びが行われていました。
園比屋武御嶽石門(そのひゃんうたきいしもん)
琉球石灰岩で作られた石門で、奥には聖域の森が続いていますが現在は通り抜けできません。
以前は国王は城外に出る際に道中の無事を祈った拝所(うがんじゅ)と言われています。
現在の正殿はどうなっている?
僕が訪れたのは火災から約3年後ですが、まだ工事中でした。
正殿のあったエリアは囲いがされるとともに加工場や木材倉庫が造られて中身は見えない状態。
数枚のパネルで火災の状況や、今後行われる工事について説明されていました。
また、火災で焼け残ったものが屋外展示されていました。
なお、正殿の修復は2026年に完了、南殿と北殿はその後に復旧される見込みです。
近くには玉陵もあります
首里城内ではありませんが、徒歩数分の場所に玉陵(たまうどぅん)と呼ばれる場所があります。
玉陵とは1501年に築かれた陵墓で、当時の王・尚真が父である尚円のために作ったとされています。
首里城と比較すると規模はそれほど大きくありませんが、とても造りが良く琉球王朝の強大な権力を感じられるのでオススメです。
行き方
首里城へ行くにはゆいレール(モノレール)かバスが一般的。
ゆいレールの場合、首里駅で降りて歩きます。
入口は守礼門側なのでぐるっと周る必要があり、徒歩でだいたい15分ぐらいかかります。
また出発地によっては路線バス利用も便利です。
僕は国際通り沿いのホテルに泊まっていましたが、帰りは路線バスを利用しました。
国際通り周辺から直接首里城前に行く路線はありませんが、首里城から少し離れたところに首里城公園入口というバス停があり、国際通りを横断するようにバス停があるので便利です。
観光についての注意点
定休日・営業時間について
定休日は7月第1水曜&木曜の2日間。
また開場時間は9:00~17:30(入場券販売は17:00)までです。
所要時間について
首里城内をひととおり見るには約2時間かかります。
近くにある玉陵を訪れるのであれば、移動時間含めて+1時間あれば大丈夫です。
服装について
夏に訪れましたが日差しをさえぎるものが少なく、とても暑かったので帽子があったほうが良いです。
また城内は広く、坂や段差も多いので歩きやすい靴(スニーカーなど)がオススメです。
トイレについて
守礼門近くの首里杜館(すいむいかん)をはじめ、城内にも何か所かありました。
売店・レストランについて
守礼門近くにある首里杜館にはお土産店とレストランがあります。
また城内にも世誇殿(よほこでん)をはじめとして休憩&飲み物を購入できる場所がたくさん。
特に夏はとても暑いので、こまめに休憩しながらの観光がオススメです。
個人で訪れる or 現地ツアーに参加する
首里城は個人でも訪れやすいですが、他の場所と含めて効率的にめぐりたいなら現地ツアーへの参加が便利です。
世界遺産への登録
「琉球王国のグスク及び関連遺産群」の構成資産のひとつとして、2000年に世界遺産(文化遺産)に登録されました。
なお首里城で世界遺産に登録されているのは石造りの基礎部分や柱穴、溝など地下の遺構部分のみ。2019年に焼失した正殿は復元されたものであるため世界遺産ではありません。
また、構成資産として園比屋武御嶽石門や玉陵も含まれています
観光のベストシーズン
夏(7~8月)以外がオススメです。
冬も最高気温が20度前後と、とても過ごしやすいです。
夏はとても暑く、台風が直撃する可能性もあるので可能であれば避けたほうが良いかもしれません。
観光に必要な日数
那覇への往復に丸1日、日帰りで首里城に行くとして合計1.5日かかります。
ただし、飛行機や電車に乗るための待ち時間や、乗継地での待ち時間があるので最低1泊2日必要です。
観光を計画
首里城を訪れる際の航空券・ホテル・ツアー予約はこちらから可能です。
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