沖縄といえば那覇周辺や海が美しい離島が人気ですが、沖縄本島北部にあるやんばるもオススメ。
日本ではなかなか見られない自然も多く、希少な動物も見られます。
今回は僕が実際に訪れたうち、特にオススメできるやんばるのスポットなどについてお伝えします。
※情報は訪れた時点のものです。最新情報については公式サイト等をご確認ください
基本情報
やんばるとは、沖縄本島北部を指す愛称です。
どこまでの地域を含むかという定義はまちまちですが、国頭村(くにがみそん)・大宜味村(おおぎみそん)・東村(ひがしそん)の三つの村を指すことが多いです。
なお、やんばるとは「山が連なって鬱蒼とした森が広がっている地域」という意味。
漢字では『山原』と書きます。
見どころ
それでは実際に訪れた、やんばるエリアの見どころを紹介します。
東村ふれあいヒルギ公園
東村にある公園で、「慶佐次(げさし)湾のヒルギ林」が有名。
ヒルギとはマングローブを構成する植物で、他の地域ではなかなか見られない景観が広がっています。
有料でカヌー体験も可能で、マングローブ林の間を散策することが可能。
また、無料の遊歩道も整備されています。
マングローブ林を構成するヤエヤマヒルギ、メヒルギ、オヒルギの他にもさまざまな植物、およびヤシガニやミナミトビハゼなどの珍しい生き物も見ることができます。
大石林山(だいせきりんざん)
国頭村にある国立公園で、奇岩が点在する亜熱帯林です。
敷地内は遊歩道が整備されており、「奇岩・巨石コース」「美ら海展望台コース」「ガジュマル森林コース」などがあり、それぞれ20~30分ぐらいで回れます。
「奇岩・巨岩コース」には名前のとおり不思議なカタチの岩があります。
例えばこちらは「イグアナ岩」と呼ばれる岩です。そう言われればイグアナに見えるような気が・・・
他にも「岩ふくろう」や「だるま岩」、「巨人の腰かけ」などの名前の付いた岩が点在しています。
最大の見どころは石灰岩が雨水などで浸食されて作られた「悟空岩」。天に向かってニョキニョキ伸びており、とても迫力があります。
「美ら海展望台コース」の「石林の壁」と呼ばれる場所は、山から登ってきた太陽のパワーが集まる場所。
そこには岩がおかれており、これを両手でなでるとご利益があるとされています。
「展望台コース」という名前がついているとおり、ここの展望台からの眺めは最高!
天気の良い日には鹿児島の与論島が見られるなど、美しい景色を楽しめます。
辺戸岬(へどみさき)
沖縄本島の最北端にあるのが辺戸岬です。
ここからは鹿児島県の与論島を見ることができ、与論島との友好のしるしとして「かりゆしの像」も設置されています。
岬の先端に立つと見えるのは海のみ。美しい沖縄の海を堪能できます。
また、植物の緑との対比も美しく、大自然を存分に楽しめます。
ヤンバルクイナ生態展示学習施設 クイナの森
日本で唯一、天然記念物でもあるヤンバルクイナが飼育されている場所です。
現在は2代目のクー太を見ることが可能。クー太は生まれてからずっと人の手により育てられているため、人を全く怖がりません。
僕は訪れた時は最初は離れた水場で水浴びをしていたものの、だんだんと近づいてきて、最後は目の前でじっくりと見られました!
ヤンバルクイナは鳩よりも少し大きいぐらい。想像以上に愛嬌があって可愛かったです。
行き方
那覇市内から訪れるときはレンタカーでの移動がメインです。
沖縄自動車道の許田(きょだ)ICから降りて、あとは一般道での移動。
ただしICを降りてから東村ふれあいヒルギ公園までは約30km、辺戸岬までは約60kmあります。
また、近くの都市まで鉄道などの公共交通機関で訪れた場合はレンタカー利用が便利です。
観光についての注意点
定休日・営業時間について
今回紹介した場所の定休日、営業時間は次のとおりです。
年中無休で24時間いつでも入れますが、管理事務所の営業時間は8:30~17:30です
<大石林山>
年中無休で8:30~17:30のあいだ開園しています(受付は16:30まで)
<辺戸岬>
年中無休で24時間いつでも入れます
<クイナの森>
定休日は水曜日で、営業時間は9:00~17:00です(最終入館は16:30まで)
所要時間について
ひととおり見物するには、だいたい次の時間がかかります。
大石林山 :2時間
辺戸岬 :1時間
クイナの森:1時間
服装について
ヒルギ公園でカヌーに乗る場合は服が濡れやすいので、乾きやすい素材(綿など)の服がオススメです。
大石林山や辺戸岬などは足場が不安定な場所を歩く場合もあるので、スニーカーなどの歩きやすい靴を履いてください。

トイレについて
どの場所もトイレは設置されています
売店・レストランについて
辺戸岬にはHEADLINE(ヘッドライン)という名の観光案内所があり、カフェが併設されています。また駐車場付近にも軽食を食べられる場所がありました。
大石林山には精気小屋と呼ばれる場所があり、そこでは沖縄料理を食べることが可能。また、お土産も売られていました。
個人で訪れる or 現地ツアーに参加する
レンタカーを借りて自分でめぐることもできますが、点在しているので慣れないと大変です・・・
できれば沖縄北部(やんばる)を周遊する現地ツアーへの参加がオススメです。
観光に便利なアイテム
除菌ウェットシート
大石林山や辺戸岬など、自然豊かな場所を散策したあとは手やカラダが汚れがち。
手を洗う場所がない場合もあるので、サッと汚れが落とせる除菌ウェットシートがあると便利です。
世界遺産への登録
「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」の構成資産の一部として2021年に世界遺産(自然遺産)に登録されました。
沖縄本島北部(やんばる)の一部も構成資産として俸禄されています。

観光のベストシーズン
真夏(7~8月)以外がオススメです。
大石山林や辺戸岬は日差しをさえぎるものが少なく、歩く距離も長いので大変。
また、台風等により大雨が降ると足元が滑りやすくなって危ないです。
観光に必要な日数
沖縄本島への往復に丸1日、日帰りでやんばるに行くとして合計丸2日かかります。
ただし、飛行機や電車に乗るための待ち時間や、乗継地での待ち時間があるので最低2泊3日必要です。
観光を計画
沖縄北部やんばるを訪れる際の航空券・ホテル・ツアー予約はこちらから可能です。
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