マレーシアにはイスラムのモスクが多い印象ですが、ヒンドゥー教寺院もあります。
今回紹介するバトゥ洞窟は、山頂にある洞窟内にヒンドゥー教の寺院がある変わり種。
今回はクアラルンプールからバトゥ洞窟へ行く方法と、見どころなどについてお伝えします。
※情報は訪れた時点のものです。最新情報については公式サイト等をご確認ください
基本情報
バトゥ洞窟(Batu Caves)は、マレーシア・クアラルンプールの北に10キロメートルの場所に位置している洞窟内の寺院です。
バトゥ『洞窟』という名前のとおり、洞窟自体も見どころ。おもに石灰岩で形成されており、なんと4億年前のものだと言われています。
洞窟内には19世紀後半に建てられたヒンドゥー教寺院があります。この寺院はマレーシアにおけるヒンドゥー教の聖地でもあります。
年に1回、ヒンドゥー教のお祭り『タイプーサム』がバトゥ洞窟を舞台に行われ、毎年多くの信者が訪れることでも知られています(お祭りの詳細は後述します!)。
クアラルンプールから鉄道(KTMコミューター)で行く方法
クアラルンプールから行くには、KLセントラル駅(KL Sentral)などからKTMコミューター(KTM Komuter)の利用が便利です。
KTMコミューターは複数路線ありますが、『BATU CAVES』行き(PLATFORM 3)に乗ってください。
チケットはコイン型。
乗る時はSuicaのようにかざし、降りる時は自動販売機に硬貨を入れるように縦長の穴に入れてください。
バトゥ洞窟の最寄り駅『BATU CAVES』には約30分かかります。
また、タクシーで行くこともできますが、クアラルンプールから約20分かかります。
なお、クアラルンプール国際空港からクアラルンプール中心部への移動方法はこちらをご覧ください。
バトゥ洞窟からクアラルンプールへ戻る際の注意点
クアラルンプールへ戻る場合も、KTMコミューターの利用が便利。
しかし本数は1時間に1本程度と少なく、また、ものすごく混みます。
座席に座ってクアラルンプールに戻りたい場合は、出発時刻の30分前までには駅に戻るようにしてください。
見どころ
まずBatu Cave駅を降りると左手にあるのが、インド神話における猿の神様・ハヌマーンの像。
ちょっと古びていますが、味があります。
駅を出て売店の間を抜けて2~3分歩くと、バトゥ洞窟への入口が見えてきます。
2018年以前はこんな雰囲気でした。
そして、僕が訪れた2018年11月はこんな感じ。
・・・階段の色がカラフル!
カラフルな色への塗り替えは無許可で行われたらしく、政府の偉い方々はかなり怒っているようです。
バトゥ洞窟は272段ある階段を登った先にあります。
この階段は奥行きが狭く、また雨が降って滑るので登るのが大変でした・・・
なるべく塀や手すりを持ちながら登ってください。
やっと頂上が見えてきました。
入口にはヒンドゥーの神々の像がまつられています。
そして内部は広々とした空間が広がっており、ヒンドゥー教の寺院が建てられています。
さらに奥に進むと、聖者スブラマニアンがまつられた神殿があります。
上を見るとポッカリと穴が空いており、差し込む光が幻想的。
洞窟内には、このほかにも様々な神様をモチーフにした像がまつられています。
ところで、洞窟内には次のようなものが置かれていました。
「いったい何だ!?」と思い、銀色の筒に書かれていた『DONATION BOX』の意味を調べてみたところ『募金箱』でした。
内部のヒンドゥー寺院もキレイでしたが、洞窟自体もリッパな鍾乳洞があり、想像以上に見ごたえがあります!
ダーク・ケイブ・ツアーもオススメ
バトゥ洞窟への階段を登る途中にダーク・ケイブ・ツアー(Dark Cave Tour)への入口があります。
ダーク・ケイブ・ツアーは、文字通り暗い洞窟の中を探検するツアー。
ツアーには2種類あり『Educational tour』なら当日申込OKですが、1回あたりの人数制限があるので、上のヒンドゥー寺院を見る前に申し込んだ方が良いです。
Educational tourでは、暗い洞窟内を約45分かけて歩き、洞窟内の生態系や歴史を紹介してくれます。
基本的には真っ暗で、参加者が持つ懐中電灯の光のみ。しかしツアーの途中には、ひとすじの光が入るポイントもあります!
なお、ツアーではヘルメットと懐中電灯を貸し出してもらえます。
また、開催時間は朝10:00~夕方17:00(土・日・祝は朝10:30~夕方17:30)、料金は35リンギット(約1,000円。2018年11月時点)です。
観光についての注意点
サルに注意
バトゥ洞窟への階段周辺~洞窟内には猿がたくさん住み付いています(10匹以上いました)。
おなかが減っているのか、観光客の食べ物を奪っていくので注意してください!
定休日・営業時間について
定休日はありません。
営業時間は朝8:00~夜19:00です。
所要時間について
階段を登って、内部をひととおり見るのに約1時間かかります。
服装について
階段を登る必要があり(エレベーターはありません)、さらにスコール後などは滑りやすくなるので、歩きやすいスニーカーがオススメです。
トイレについて
バトゥケイブ駅のほか、バトゥ洞窟への階段を登る前にもあります。
ただし、階段を登った後は見かけませんでした。
売店・レストランについて
バトゥケイブ駅からバトゥ洞窟への階段までの間に、売店やレストランが立ち並んでいます。
年に1回の祭り『タイプーサム』
バトゥ洞窟では年に1回(1月下旬~2月上旬)、ヒンドゥー教最大の祭り『タイプーサム(thaipusam)』が行われます。
祭りはシヴァ神の息子・ムルガン神が、母であるパールヴァティーより与えられた槍(ヤリ)を用いて魔王を倒したことを祝うことが由来となっています。
なお、バトゥ洞窟へ続く階段脇の金色の像がムルガンです。
お祭りではヒンドゥー教徒が顔や舌、そのほか全身に串を刺す日本人からするとビックリな光景が繰り広げられます。
なぜこんなことをするの?と思いますが、これは苦行を行うことで神々への感謝を表しているようです。
あまりに壮絶なので、ヒンドゥー教の本国であるインドでは禁止され、マレーシアとシンガポールのみで行われています。
個人で訪れる or 現地ツアーに参加する
バトゥ洞窟はクアラルンプールから乗り換えなしで行け、駅からも近いので個人でも行きやすいです。
ただし他の場所と合わせて効率的に観光したい場合や、日本語ガイドによるツアーが必要な時は現地ツアーへの参加がオススメです。
世界遺産への登録
バトゥ洞窟は世界遺産ではありません(2018年時点)。
観光のベストシーズン
夏(6~8月)が最もオススメです。
気温は年間を通して30℃前後ですが、夏は比較的雨が降る日が少なめ。
ただし、一年中スコールが発生します。
観光に必要な日数
クアラルンプールへの往復に丸1日、日帰りでバトゥ洞窟に行くとして合計1.5日かかります。
ただし、飛行機や電車に乗るための待ち時間や、乗継地での待ち時間があるので最低1泊3日必要です。
観光を計画
バトゥ洞窟を訪れる際の航空券・ホテル・ツアー予約はこちらから可能です。
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