伊勢神宮外宮&内宮の巡り方。行き方や見どころ、世界遺産に登録されない理由も紹介するよ



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日本中には「神宮」と名の付く場所は多くありますが、その中で最も位が高いとされているのが三重にある伊勢神宮です。

素晴らしい建築物ですが、残念ながら世界遺産には登録されていません。

今回は伊勢神宮への行き方や見どころ、世界遺産に登録されない理由などについてお伝えします。

※情報は訪れた時点のものです。最新情報については公式サイト等をご確認ください

伊勢神宮とは

伊勢神宮は三重県伊勢市にある、天照大御神(あまてらす おおみかみ)などが祀られた神社です。

伊勢神宮と呼ばれますが、正式名称は何も付かない『神宮』

まさに神宮の中の神宮と言えます。

『神宮』とは、天皇が祀られていたり皇室とつながりが深い神社のこと。
 平安神宮(京都)明治神宮(東京)熱田神宮(愛知)などが有名です

 

伊勢神宮の歴史は古く、何と約2,000年前垂仁天皇の時代と言われています。

先代の崇神天皇の時代に疫病が流行り、多くの人々が亡くなることに・・・

疾病を鎮めるべく、三種の神器のひとつである「八咫鏡(やたのかがみ)」を宮中内から笠縫邑(かさぬいむら)へ移したところ、疾病は鎮まりました。

その後も八咫鏡は各地を転々とし、最終的に現在の伊勢神宮内宮のある場所に鎮座されたのが伊勢神宮のはじまりとされています

伊勢神宮の巫女たち

外宮が建てられたのは雄略天皇の時代の約1,500年前。内宮が建てられてから500年後です。

天照大御神の命令により、食物をつかさどる饌都神(みけつかみ)を丹波から招いたことが始まりとされています。

 

内宮・外宮あわせて関連する建物が125社もあり、その規模の大きさに驚かされます・・・

伊勢神宮といえば式年遷宮

伊勢神宮では20年に1度、式年遷宮(しきねん せんぐう)という行事が行われます。

式年遷宮では、内宮・外宮それぞれの正宮などいろいろな建物を作り替え、神様も新しく造営した正宮に遷します。

建物だけでなく、調度品も作り替えられます

 

初めて遷宮が行われたのは西暦690年

基本的に20年に1度行われ、最近では2013年に第62回の式年遷宮が行われました。

だいたい8年前から準備が始まるので、次回2033年の遷宮に向けては2025年あたりから準備が進められます。

 

式年遷宮を行う理由は、神様のために常に新しい建物とすることのほかに、技術を継承するという意味も。

伊勢神宮の建物は日本でココだけの「唯一神明造」という工法で建てられていますが、この建築技術や調度品を製造する技術を未来に受け継いでいくために行われていると言われています。

伊勢神宮に「おみくじ」はありません

「神社や寺を訪れた時は絶対におみくじを引く!」という方もいるかもしれません。

しかし、残念ながら伊勢神宮におみくじはありません。

これには理由があり、おみくじは日ごろから参拝できる身近な神社で引くものであるという考えと、江戸時代では一生に一度と言われる『お伊勢参り』をした日が「大吉」そのものだという考えからです。

 

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伊勢神宮の見どころ

伊勢神宮は天照大御神が祀られた内宮と、豊受大御神が祀られた外宮があり、それぞれ正宮があります。

正式なお参りの順序は外宮→内宮の順とされているので、順に紹介したいと思います。

外宮

外宮は正宮と4つの別宮などから構成されています。

伊勢神宮外宮の案内板

まずは土地の守り神である大土御祖神(おおつちのみおやのかみ)を祀る土宮(つちのみや)

伊勢神宮外宮の土宮

続いて元寇の際、神風で敵を撃退したとされる級長津彦命(しなつひこのみこと)級長戸辺命(しなとべのみこと)が祀られている風宮(かぜのみや)

伊勢神宮外宮の風宮

そして豊受大御神(とようけのおおみかみ)の荒御魂を祀る多賀宮(たかのみや)

多賀宮に行くには100段ほどの階段を登る必要があります(階段は比較的ゆるやかです)。

伊勢神宮外宮の多賀宮

そして正宮へ。

正宮の隣には、だだっ広い場所があります。

あとで調べてみたところ、古殿地(こでんち)と言われる場所で、遷宮される前に正宮が建てられていた場所のようです。

伊勢神宮外宮の古殿地

こちらが正宮(しょうぐう)です。

伊勢神宮外宮の正宮

伊勢神宮自体がパワースポットですが、その中でもさらにパワースポットと言えるのが三ツ石

三ツ石の正式名称は「川原祓所(かわはら はらいしょ)」と言います

道の真ん中に縄が張られた石があるので、すぐにわかります。

伊勢神宮外宮の三ツ石

ここは式年遷宮の際に手を清める場所であり、手をかざすと温かく感じる方もいるようです。

僕は全く感じませんでした・・・
 

歩き疲れて休憩したい場合、まがたま池の周りに屋根付きの休憩所があります。

式年遷宮についての展示物があるせんぐう館もあるので、詳しく知りたい方にもオススメです!

伊勢神宮外宮のまがたま池

内宮

内宮は正宮、および別宮から構成されています。

別宮は荒祭宮(あらまつりのみや)、風の神を祀る風日祈宮(かざひのみのみや)など10宮があります。

伊勢神宮内宮の案内板

入口に架かるのは宇治橋

伊勢神宮内宮の宇治橋

宇治橋は式年遷宮に合わせ、20年ごとに架け替えられます。

前回の架け替えは2009年。正宮の遷宮の4年前です。

20年の間に、なんと日本の総人口とほぼ同じ数の人が歩くと言われています

入口には高さ7.44メートルの大鳥居が建てられていますが、これは旧正宮の棟持柱が用いられています。

 

敷地内を進んでいくと神楽殿(かぐらでん)があります。

伊勢神宮内宮の神楽殿

神楽殿ではお守りやお札が売られており、祈祷を受けることができます。

お守りは学業成就、健康祈願、厄除けなど複数種類があります(1,000円~)

 

そして最奥にあるのが正宮

僕は式年遷宮直後の2013年にも訪れたことがありますが、その時は建物の美しさに目を奪われました。

それから7年経過しているので、木にもかなり味が出てきました。

伊勢神宮内宮の正宮

 

伊勢神宮へのアクセス

伊勢神宮内宮、外宮へ行くには電車、バス、車などの方法があります。

電車で行く

外宮は目の前にJR東海参宮線/近鉄山田線の伊勢市駅があり、楽々アクセス可能。

内宮は近鉄鳥羽線の五十鈴川駅が最寄りですが、少し離れた場所にあるので徒歩で30分ぐらいかかります。

散歩がてら歩くのも良いですが、不安がある方はタクシーやバス利用がオススメです。

バスは宇治山田駅伊勢市駅から出ています

バスで行く

バスは三重県各地から出ている三重交通の路線バス(51系統、55系統)周遊バス(CANばす)で外宮前・内宮前それぞれに行くことができます。

詳しい路線・乗車場所などは下記公式サイトを参照ください。

路線バス – 三重交通
三重交通公式サイト。三重県内路線バス、東京・さいたま・大阪・名古屋・京都・中部国際空港を結ぶ高速バスや貸切バスを運行。全国交通系ICカードやemica(エミカ)がご利用可能。時刻運賃検索・接近情報等、バスの見える化を推進しています。

車で行く

車で行く場合、どちらも最寄りは伊勢西自動車道の伊勢西ICです。

降りてからは内宮・外宮とも10分ぐらいで到着します。

心配なのは駐車場。

まず外宮ですが、周囲に多くの駐車場があります。

僕が訪れた12月末でも、混んではいるものの待つことなく停められました。

駐車料金は無料でした

 

内宮の周辺も駐車場は多くありますが、こちらは外宮とは比べ物にならないぐらい混んでいます。

外宮を訪れたのち、すぐに内宮を訪れましたが近くの駐車場は全て埋まっていました(90分待ちでした・・・)。

僕が停めたのは、少し離れた五十鈴川沿いの内宮B6駐車場。

ここからおかげ横丁までは徒歩10分、内宮入口まではさらに10分ぐらいかかりました。

らくらく伊勢もうで
伊勢へお越しの際に便利な交通情報ページです。
料金は2021年1月時点で最初の2時間までは500円、以後30分ごとに100円加算されます

 

なお、大みそかや正月三が日などは交通規制のため、近くに停めることができなくなります。

少し離れた場所に車を停めてバスで移動する「パーク&バスライド」が行われます

 

行かれる場合は、念のために伊勢神宮の公式サイトで確認しておくのがオススメです。

伊勢神宮
「お伊勢さん」と親しく呼ばれる、伊勢神宮の公式サイト。正式には「神宮」といい、2000年の歴史を有する日本人の「心のふるさと」です。

 

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外宮と内宮間の移動は?

伊勢神宮の外宮と内宮は約4キロメートル離れています。

4キロメートルは徒歩で約1時間かかる距離です

歩くのは大変なので、タクシーやバスでの移動がオススメ。

バスは三重交通の路線バスが10~15分間隔で内宮・外宮間を結んでいるので便利です。

バス停はそれぞれ下記の場所にあります。

外宮から内宮:外宮前バス停の2番のりば
内宮から外宮:内宮前バス停の2番のりば

 

伊勢神宮観光の注意点

全般

とくに大みそかや正月三が日は多くの人が訪れます。

スリに遭う可能性もありますので、注意してください。

休み・参拝時間について

休みはありません。

参拝開始時間は朝5時からですが、終了時間は月によって異なりますが午後5~7時の間です。

 1~4月、9月:午後6時まで
 5~8月     :午後7時まで
 10~12月   :午後5時まで

所要時間について

外宮はそれほど広くないので、正宮および全ての別宮を訪れても2時間あれば、ひと通り見ることができます。

内宮は時間が無かったので正宮+神楽殿でお守り購入、少しブラブラしたぐらいで約1時間の滞在でした。

内宮は広く、別宮も多いので全て見る場合は3時間ぐらいはかかると思われます。

服装について

内部は木々が生い茂り、日影となる部分が多いです。

秋~初春は風が無くても日が当たらないと寒く感じるので、厚手の服を着るようにしましょう。

また地面は砂利の場所が多いので、歩きやすいスニーカーなどがオススメです。

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トイレについて

トイレは内宮・外宮とも数カ所あるので心配ありません。

売店・レストランについて

内宮は休憩所となっている参集殿、外宮もまがたま池に併設されている休憩所に自動販売機があります。

ともに敷地内にレストランは無かったと思いますが、どちらも近くに門前町があり食事やお土産を購入することができます。

外宮周辺:外宮参道
内宮周辺:おはらい町、おかげ横丁

写真撮影について

敷地内は基本的に写真撮影可ですが、正宮内は撮影禁止です。

 

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個人で訪れる or ツアーに参加する?

伊勢神宮は内宮と外宮に分かれているので、車で移動できるのであれば個人でも大丈夫です。

ただし遠隔地から鉄道を乗り継いでくる場合や他の場所も合わせて観光したい場合は、現地ツアー参加がオススメ。

特に泊まりで訪れる場合は、ツアー参加の方が費用面でもオトクに旅行することができます。

》》伊勢神宮を訪れる日本各都市発着の現地ツアーを予約する

 

世界遺産への登録

伊勢神宮は世界遺産に登録されていません。

残念ながら世界遺産の登録基準が今のままである場合、今後も登録されることはなさそうです。

世界遺産で重視されているのは「完全性」「真正性」の2つですが、このうち「真正性」とは『創建された当時の状態(工法や材料など)を現在に伝えている』という概念です。

しかし伊勢神宮は式年遷宮により、20年ごとに建て替えられるため、真正性を満たさないということとなってしまいます・・・

しかし伊勢神宮の素晴らしさは変わるわけではありません。

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観光のベストシーズン

気候が温暖な春、または秋がオススメです。

伊勢神宮内は木々が生い茂り夏でも日陰は多くありますが、かなり歩くことになるので注意が必要です。

また、冬は逆に晴れていても木々で太陽光がさえぎられる場所も多いので、かなり寒く感じます。

年越し、初もうでにはピッタリな場所ですが、交通規制があるので注意してください。

 

観光を計画

伊勢神宮を訪れる際のホテルやツアー予約はこちらから可能です。

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