会社を辞めてしばらく時間に余裕があったので、前から行きたかった南米に16日間の旅行をしました。
いつもの旅行より期間が長く、はじめての南米旅行ということもあって準備が大変でした・・・
今回は実際におこなった準備をまとめましたので、今後南米に旅行する方の参考になればと思います。
旅行の条件
当初は1カ月かけて世界一周しようと考えていましたが、予算等の都合で断念。なかなか行けない南米に絞りました。
南米旅行に対する希望は次のような感じ。
・予算は現地滞在費を除いて50万円以内
・2~4カ国訪れたい
・マチュピチュは必ず行きたい
・イースター島、ウユニ塩湖も可能であれば行きたい
上記の条件をもとに、計画を進めました。
旅行会社に問い合わせ
いつもは自分で航空券+ホテル、場合によっては現地ツアーを手配していました。
しかし今回の南米旅行は期間長め&複数の国を周る予定だったので、旅行をアレンジしてもらえる旅行会社(以後、A社)に条件を伝えて見積りを依頼。
しばらくしてA社より返信あり。
詳細な見積もりではなく概算のみでしたが、なんと
マチュピチュとイースター島で70~80万
高すぎる・・・
ホテルのグレードを下げても、あまり安くならなそう。
大幅に予算オーバーのため、いったんは南米旅行をあきらめてヨーロッパ旅行への変更も検討しました。
自分で手配
航空券を手配
しばらく考えましたが、やっぱり南米旅行は諦められない・・・少しでも費用を抑えるため、自分で予約することにしました。
もっとも費用が掛かりそうなマチュピチュ観光について調べてみると、リマ発着のツアー(2泊3日)で8万円弱。
ついでにウユニ塩湖観光についても調べると、同じくリマ発着で8万5千円のツアー(2泊3日)を発見しました。
航空券の料金次第では予算に収まりそうなので本格的に探し始めました。名古屋とリマ往復の航空券を航空券料金比較サイト・スカイスキャナーで探します。
航空運賃は往復で20万円前後が多かったですが、出発日・到着日をいろいろ変更しながら調べた結果、なんと往復12万のチケットを発見!
航空会社はエア・カナダ。
カナダ国内で2回乗り継ぎがあり、それぞれ待ち時間が長い(8~17時間)ですが、値段の安さには変えられません・・・
おもな行き先をマチュピチュとウユニ塩湖に決定。さらに費用を抑えるため、それぞれの現地ツアーの出発地をクスコとラパスにしました。
リマからなるべく効率よくクスコとラパスを巡るため経路を検討した結果、次の経路となりました。
リ マ
↓
クスコ
↓
ラパス
↓
ウユニ
↓
ラパス
↓
クスコ
↓
リ マ
なるべく移動のロスを無くすためラパスまでは一気に移動。航空券はすべて片道ずつ予約しました。
ラパス⇔ウユニ間は現地ツアーに含まれているので、その区間を除いた部分の航空券を予約します。
料金は合計で約6万円。航空会社は下記の現地LCC(ロー・コスト・キャリア)を利用します。
・アマゾナス航空(Amaszonas Airlines)
・LCペルー(LC Peru)
調べたらLCCの3社は『リコンファームをした方が良い』との記載がありましたが、手続きにカウンターを訪れたら「リコンファームはいらない」と言われました。
現地ツアーを手配
ウユニ塩湖観光とマチュピチュ観光は手間を減らすため、現地ツアーに参加。それぞれラパス発着とクスコ発着です。
ウユニ塩湖ツアーの内容は次の通り。
・塩のホテル(Luna Salada Hotel)で1泊
・ウユニ塩湖観光
・スペイン語ドライバー
ホテルは3人部屋や2人部屋なら安くなりましたが、ゆっくりしたかったので1人部屋を選択しました。
そしてマチュピチュ遺跡ツアーの内容は次のとおり。
・オリャンタイタンボ駅 ⇔ マチュピチュ間の移動(ペルーレイル)
・マチュピチュ遺跡入場料 & ガイド
・マチュピチュ村で1泊
・スペイン語ドライバー
・ワイナピチュ登山
マチュピチュ遺跡ガイドは日本語ガイド(ただしペルー人)を選択しました。
料金はウユニ塩湖ツアーが約10万円、マチュピチュ遺跡ツアーが約9万5千円。
1人参加の場合は割増料金が発生するので、2人以上での参加なら更に2~3割安くなります。
なお、ワイナピチュ登山は入場制限人数に達していて登れないため、差額の15ドル分値引きしてもらえました。
ホテルを手配
機内泊や空港泊が多く、また現地ツアーに宿泊が2泊分含まれていたので、ホテル予約は次の8泊分のみ。
・クスコ 1泊 x 2回
・リマ 4泊
ホテル予約はいつも通りHotels.comを利用。取り扱っているホテルも多く、10泊すると1泊タダになるサービスがうれしいです。
僕がいつもの旅行で、ホテルを探すときの条件は次のとおり。
・Wi-Fiが無料で使える
・観光名所 or 駅から近い
南米は治安に不安がある場所が多いので、次の条件も追加しました。
・大通りに面している
・キャンセル料無料
今回は旅行期間が長く乗り継ぎも多いので、ホテルにたどり着けない事も考慮してキャンセル料無料のプランを選択。そのぶん料金は高くなりますが、仕方ありません・・・
実際、旅行中にストライキに巻き込まれたのでキャンセルする可能性もありましたが、予定どおり旅行できました。
送迎サービスを手配
予定を組んだ時点で心配だったのが、ラパス市内から空港への移動(2回)。
空港からの移動は空港タクシーを利用すれば良いですが、逆に市内から空港へ行く場合はホテルでタクシーを呼んでもらうか、流しのタクシーを拾う必要がありました。
ただし2回とも早朝だったので流しのタクシーがいるか不明であり、ホテルで呼んでもらったとしても来るまでにどれだけの時間がかかるか不明。
なにより、ラパスは非常に治安が悪いことでも有名。
とくに深夜~早朝は屋外にいる時間をなるべく減らしたかったので、事前に送迎サービスを申し込みます。
今回も1人での利用のため割高な金額でしたが、安全度を重視しました。
eTA(電子渡航書)の取得
今回の旅先であるペルーとボリビアは観光ビザは不要です。
経由地のカナダもビザは不要ですが、かわりにeTA(電子渡航書)を事前に取得する必要がありました。
eTAの取得はインターネット経由で可能です。トップページのみ日本語ですが、以後のページは全て英語です(2023年6月現在)。
僕は英語が得意ではありませんが、解説サイトや翻訳サイトを利用して問題なく手続きを完了できました。
登録が完了するとパスポート内にeTA情報が入るため、プリントアウトは不要と書かれていましたが、実際はカナダの空港で一度プリントアウトした紙を見せる機会がありました。
黄熱ワクチン接種
2016年までボリビアを訪れる場合は黄熱ワクチン接種が「義務」でしたが、2017年から『推奨』に変更されました。しかし、危険度は変わらないのでお守り代わりとして接種しました。
そのほか実施したこと
楽天プレミアムカードを契約
家の新築にともなう家具購入に使用するためと、付属されるプライオリティ・パス目当てで楽天プレミアムカードに契約しました。
プライオリティ・パスを持っていれば世界中の空港ラウンジが使用できるので、今回のような空港での待ち時間が多い旅行では特にありがたいです。
年会費は高い(10,000円+税)ですが、入会キャンペーンで7,000ポイント付与されたので実質3,000円程度で空港ラウンジを利用可能でした。
旅行やビジネスで海外に行く機会が多い人であれば、プライオリティ・カードは持っていて損はありません。
旅行日程表を作成
いつもの旅行では日程表は作りませんが、今回は期間が長い&移動などのイベントが多く、とても覚えきれないため日程表を作成しました。
一部抜粋したものがこちら。
一覧に記述したのは出発/到着時間や便名、宿泊するホテルや待ち合わせ時間など。そのつど調べなくても、日程表を見ればスケジュールが把握できるので、とても楽でした。
また、下記についてもリスト化しました。
・搭乗予定の航空会社のリコンファームの有無、対応マイレージプログラム名
・訪れる空港のラウンジの場所
なお、作成したら時間をおいて内容を再確認してください。
意外と間違えている場合が多いので、2~3回見直しましょう(僕も飛行機の出発時間を間違えていました)。
今回の費用
今回の旅行で、出発前に支払った費用は次の通りです。
航空券:180,000円
ホテル:65,000円
ツアー:195,000円
送迎:20,000円
eTA:7,000円
黄熱ワクチン:11,180円
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計:478,180円
そのほか現地での滞在費、現地で予約したツアー(バジェスタ諸島)を合わせても合計60万円弱。複数人で参加すれば割安になるので、合計で40万+現地での滞在費で済みます。
アレンジ旅行会社にお願いしていたら総額で100万円近くになっていたので、かなりお得に旅行できました。
個人での手配は手間がかかって大変ですが、かなり安くなるので時間のある人はオススメ。
もし準備する時間がなかったり、プロにお願いしたい場合はアレンジ旅行がオススメです。
まとめ
初めての南米旅行でいろいろ大変でしたが、行って良かったです!
ただし欧米への旅行よりは準備に時間がかかるので、余裕をもって計画しましょう。