日光は東照宮をはじめとして多くの寺社が点在しています。これらは世界遺産として登録されており、みどころも多い場所。
僕も訪れたことがありますが、見どころが多くて時間がいくらあっても足りないぐらいでした。
今回は日光周辺の寺社の見どころやアクセス方法、無料駐車場の場所などについてお伝えします。
※情報は訪れた時点のものです。最新情報については公式サイト等をご確認ください
基本情報
日光東照宮は栃木県日光市にある、徳川家康を祀る社殿です。
1616年に家康が亡くなると、霊廟である「東照社」が造営されました。
その後、幕府の政情が安定期を迎えた3代将軍家光の時代に『寛永の大造替』と呼ばれる大改修が行われ、現在のような権現造(ごんげんづくり)の建物に作り替えられます。
また、1619年には二荒山大神を祭神とする二荒山神社が山岳信仰の中心地として造営されました。
東照宮と二荒山神社とともに、世界遺産として登録されている輪王寺は766年に勝道上人が創建した四本龍寺を起源とする寺院。
千手観音や阿弥陀如来、馬頭観音が祀られており、神仏習合の基本理念である『本地垂迹説』では二荒山大神と同一の存在と考えられています。
見どころ
日光山には東照宮をはじめとして、多くの寺社が広く点在しています。
世界遺産に登録されているものを中心に、おもな見どころを紹介します。
東照宮
最初の見どころ五重塔。オリジナルは焼失しましたが、1818年に再建されました。
一番下の層の内部が公開され、中心の柱(心柱)や美しい十二支の彫刻などが見られます。
五重塔のすぐ近くにあるのは神厩舎(しんきゅうしゃ)。日光東照宮に仕える神馬の馬屋です。
ここには左甚五郎作の猿の彫刻が8枚彫られていますが、特に有名なのが「見ざる・言わざる・聞かざる」の三猿の彫刻。
2017年に改修が行われていることもあり、とてもキレイな状態でした。
そして東照宮最大の見どころが陽明門(ようめいもん)!
高さ11.1メートル、幅7メートルもある立派な門で、霊獣や故事逸話にちなんだ人物など508体の彫刻が施されています。
陽明門をくぐってスグに左手側を見ると、門の12本の柱のうち唯一反対に取り付けられた魔除けの逆さ柱があります。
「建物は完成と同時に崩壊が始まる」という言い伝えがありますが、崩壊を防ぐことを目的として「まだ完成していない!」と言い張るために、あえて反対向きに取り付けたと言われています。
陽明門をくぐって右手に進んだ場所にある唐門には、左甚五郎作の眠り猫の彫刻があります。
大きさはタテ15cm、横21cmと小さいですが、すぐ下に「眠り猫はココ!」と書かれているのですぐに見つけることができます。
唐門を通り坂下門を抜けると、207段の石段が続きます。
夏は暑くて大変ですが、登った先には家康公の骨が納められている宝塔がある奥宮(おくみや)があります。
また、ここには願い事が叶うと言われている樹齢約600年の叶杉があるので、ぜひ願いをかけましょう。
二荒山神社
良い縁を結ぶ開運の神様がまつられており、パワースポットとしても注目を集めています。
スギの木にナラの木が合体した御神木があり、「好きなら(スギ+ナラ)一緒」として縁結びの御神木として知られています。
また、大国殿付近にはしめ縄で囲まれたエリアがあります。
ここは高天原(たかまがはら)と呼ばれ、古くから「神様が降りてくる場所」とされている超パワースポット。
深呼吸したり、手をかざしたりしてパワーを取り込みましょう!
輪王寺
三仏堂は日本でも数少ない天台密教形式の本堂。
堂内には山岳信仰に基づいた日光三山(太郎山、女峰山、男体山)の本地仏と言われています。
三仏堂のすぐ前にあるのが金剛桜。
樹齢約500年とされており、特別天然記念物にも指定。ピンク色のつぼみが白い花を咲かせる山桜の突然変異種でもあります。
大猶院
大猶院(たいゆういん)は徳川家光が祀られている霊廟です。
「家康公が祀られている東照宮より豪華にしてはならない」という家光公の遺言により、落ち着いたオトナの雰囲気。
大猶院は立派な門が立ち並んでおり、見どころの一つとなっています。
二天門(にてんもん)には風神・雷神の像が祀られています。
さらに先に進むと夜叉門(やしゃもん)があります。
門には四夜叉像が飾られていますが、最大の注目は『烏摩勤伽(うまろきゃ)像』。
手に持っている金色の弓矢は破魔矢の由来とされています。
また、膝にはなぜか象の顔がくっついていますが、これが『ひざ小僧』の語源となったと言われています。
最も奥にあるのが拝殿&本殿。
拝殿には狩野探幽作のふすま絵(唐獅子など)や家光公が身につけた甲冑などが展示されています。
本殿には立ち入ることができませんが、2021年は家光公生誕370年を記念し、通常は本殿に保管されている「家光公御尊像」が特別に展示されていました。
行き方
日光東照宮に行くには鉄道+バスを利用するかクルマで行く方法があります。
鉄道+バスを利用
鉄道はJR東日本の日光線と東武鉄道の日光線があり、ともに日光駅が最寄り駅です。
駅から日光東照宮までは約2.5キロメートルあり、歩くとだいたい30~40分かかります。
お土産店なども立ち並んでいるので歩いての移動も楽しいですが、日光山内部でもかなり歩くことになるので、体力温存のため片道はバスがオススメ。
日光駅前からバスが出ている(東武バス、世界遺産めぐりバス)ので利用すると楽です。
クルマを利用
日光東照宮付近には多くの民間駐車場があるので、クルマでも訪れることができます。
料金は1回あたり500~600円ぐらい(2021年時点)。
少し離れた場所に無料駐車場もあるので、そちらの利用もオススメ。
僕が停めたのは大谷川沿いの河川敷にある駐車場。ちょうど日光小学校の前あたりです。対岸にも無料駐車場がありました。
ただし年間約250万人も訪れる人気観光地だけあって、ピーク時(10~11月の紅葉シーズンなど)は道路が大混雑で動けないことも・・・
また、近くの都市まで鉄道などの公共交通機関で訪れた場合はレンタカー利用が便利です。
観光についての注意点
定休日・営業時間について
定休日はなく、それぞれの場所の営業時間は次のとおりです。
- 日光東照宮:9~17時まで(11~3月は16時まで)
- 二荒山神社:8~17時まで(11~3月は16時まで)
- 輪王寺:8~17時まで(11~3月は16時まで)
所要時間について
日光東照宮および二荒山神社、輪王寺すべてをじっくりと見ると丸1日かかります。
今回紹介した見どころのみでも約2時間かかるので、移動を含めると3~4時間必要です。
服装について
かなりの距離を歩く必要があり、東照宮や大猶院はアップダウンが激しいので歩きやすいスニーカーがオススメ。
また、歩いていると体がポカポカしてくるので体温調整しやすい服(シャツ+上着など)を着ましょう。
トイレについて
敷地内に多くあります。また、どこもシッカリ掃除されておりキレイでした。
売店・レストランについて
日光駅から東照宮へ向かう途中の大通り(日光街道)や、二荒山神社から真っすぐ南に伸びる西参道にレストランやみやげ物店が立ち並んでいます。
日光駅から東照宮までの中間地点には人形焼きで有名な『みしまや』があります。
三猿をモチーフにした人形焼きもあり、お土産にもピッタリです!
写真撮影ついて
日光東照宮の拝殿内や輪王寺の拝殿内などは写真撮影が不可でした。
華厳の滝も近い
日光東照宮を訪れたらついでに華厳の滝もオススメ。
華厳の滝は約97メートルの高さから落ちる滝で、日本三名瀑のひとつに数えられています。
ナナメ上からは無料で見ることができますが、より迫力を感じたい方はエレベーターを使って下まで降りることも可能。
周囲にはレストランや宿泊施設、みやげ物店も立ち並んでおり、歩くだけでも楽しいです。
僕も名物の華厳だんごを食べました。
醤油ベースであっさりして美味しいです。
現地ツアー参加がオススメです
日光東照宮は個人でも訪れやすいです。
しかしクルマを持っていなかったり、他の観光地と合わせて効率的にめぐりたい場合は日本各都市発着のツアー参加が便利です。
世界遺産への登録
『日光の社寺』として1999年に世界遺産(文化遺産)に登録されました。
構成要素は日光山内にある日光東照宮および二荒山神社、輪王寺(大猶院を含む)など103棟。
また、それらを含む景観も世界遺産として登録されました。
観光のベストシーズン
紅葉が美しい10~11月ごろが最もオススメのシーズンです。
ただし渋滞がものすごいのが難点。
春(3~4月)ごろであれば桜や新緑も楽しむことができ、渋滞も秋よりはマシなのでこちらもオススメ。
夏や冬は暑さ・寒さをしのぐ場所が少ないこともあり、あまりオススメできません・・・
観光を計画
日光東照宮を訪れる際のホテル予約はこちらから可能です。
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