中国の首都・北京にある天壇。
“壇”とは『お祈りをささげる神聖な場所』という意味があり、名前のとおり祈りをささげる場所です。あなたも祈りをささげてみませんか?
今回は天壇の見どころや、観光時の注意点などについてお伝えします。
※情報は訪れた時点のものです。最新情報については公式サイト等をご確認ください
追記
2018/07/26 所要時間について追記
2018/05/10 休園日について追記
基本情報
天壇とは明王朝・清王朝時代の皇帝が豊作を願って祭典を行った場所であり、現存するうち中国最大の祭祀建造物。
1420年に明王朝の永楽帝により建立された当時は『天地壇』という名前でしたが、1530年に『天壇』『地壇』『日壇』『月壇』の4カ所に分離されました。
天壇の敷地面積は273万平方メートル。これは日本の皇居の約2.38倍もの面積です。
なお、もともとあった建物は1889年落雷により焼失しましたが、1896年に再建されています。
見どころ
天壇とは、祈年殿・皇穹宇・圜丘を合わせた総称です。
祈年殿
祈念殿(きねんでん)は大理石で作られた3層構造の基壇の上に建てられています。
この建物の役割は、名前のとおり豊作を祈念すること。皇帝が毎年正月にここで祈りをささげていました。
もともとは”天地壇”、その後”祈穀壇”、”祈念殿”と名前が変更されています。
なお、現在の建物は1889年に落雷により消失したため復元されました。
皇穹宇
皇穹宇(こうきゅうう)は円形の宮殿。ここには歴代の皇帝の位牌が安置されています。
皇穹宇の周りをぐるっと回音壁が取り囲んでいます。
回音壁は対角線上に人が立ち、壁に向かってしゃべると糸電話の要領で反対側の人に声が届くと言われています。
僕が訪れた時も子どもが「你好嗎?(にーはお まー:元気?という意味)」と叫んでいましたが、周りに人が多かったので全然聞こえませんでした。もし試すなら人の少ない早朝に訪れましょう。
圜丘
圜丘(かんきゅう)は3層の壇のみで、建物はありません。
この場所では皇帝が毎年冬至の日に天帝に対して、その年に発生したことを報告していたと言われています。
また、中心部には円心石(太極石とも)があり、その上に立ってささやくと声が周囲に反射してこだますると言われています。
ただし回音壁と同じく、周りに人が多いと聞こえないので、試すときは人が少ない早朝に訪れてください。
北京中心部からの行き方
天壇は中国の首都・北京南部にあります。
北京中心部から天壇に行くには、地下鉄で最寄りの駅まで行き、あとは現地まで歩くのがオススメ。
東門が地下鉄5号線・天壇東門駅(天坛东门站)から歩いて3分、北門が地下鉄7号線・橋湾駅(桥湾站)から歩いて10分かかります。西門と南門もありますが、最寄り駅はバスのみです。
日本から北京中心部への移動については、こちらをご覧ください。

観光についての注意点
休園日・開園時間について
休園日はありません。
営業時間は朝6:00~夜21:00です。
所要時間について
内部は思ったより広いので、一通り見るのに最低2時間は必要です。
服装について
いくつかの建物以外は日陰となる部分がないので、夏は帽子をかぶるようにしてください。また、天壇内部はかなり広いのでスニーカーなどの歩きやすい靴がおすすめです。

トイレについて
天壇内にいくつかありますが、数は多くありません。なるべくホテルで済ませてください。
個人で訪れる or 現地ツアーに参加する
北京の中心地からも近いので個人でも簡単に行けますが、内部の詳しい説明を聞きたい時は現地ツアーへの参加がオススメです。
世界遺産への登録
1998年に『天壇:北京の皇帝の廟壇』として、世界遺産(文化遺産)に登録されました。

観光のベストシーズン
秋(9~10月)がオススメです。
春は黄砂やスモッグがとくにひどく、晴れていても薄曇りになることが多いので避けた方がよいです。
観光に必要な日数
北京への往復に丸1日、日帰りで天壇を訪れるとして合計丸2日かかります。
ただし、飛行機や電車に乗るための待ち時間や、乗継地での待ち時間があるので最低2泊3日必要です。
観光を計画
天壇を訪れる際の航空券・ホテル・ツアー予約はこちらから可能です。
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