ずっと行きたかったマチュピチュ遺跡。でも個人で行くには準備することが多すぎて面倒・・・
そんな僕みたいな方には、クスコ発着の現地ツアーへの参加が便利です!
今回は現地ツアーの流れや、マチュピチュ遺跡の見どころなどについてお伝えします。
※情報は訪れた時点のものです。最新情報については公式サイト等をご確認ください
【追 記】
2019/10/06 内容を大幅にリライトしました
2019/01/12 入場制限を2019年時点の情報に更新
2018/09/01 『観光の拠点はマチュピチュ村』を追記
2018/05/10 定休日について追記
2017/11/30 『こんなトラブルがありました』に「ホテルに立ち寄ってくれない」を追記
基本情報
マチュピチュ遺跡はアンデス山麓に属している、ウルバンバ谷に沿った山の尾根にある遺跡です。
マチュピチュ遺跡が造られたのは西暦1450年頃、インカ第9代皇帝パチャクティの時代に建造されました。
内部には神殿や居住区、畑や倉庫など生活に必要なものがひと通り作られていることから、皇帝が滞在する都市のひとつであったと言われています。
人口は一番多い時でも750人程度であり、雨季や王族が不在の時はかなり少なかったようです。
しばらくすると廃虚となってしまいましたが、標高2,400メートルかつ奥深いジャングルの中にあったことが幸いして、16世紀前半のスペインによるインカ帝国征服の際も見つからず、発見されるまでキレイな状態で残りました。
遺跡は1911年にアメリカ人探検家のハイラム・ビンガムに発見され、以後は世界中から観光客が押し寄せる一大観光地となっています。
なお、マチュピチュとは『老いた山』という意味があります。
今回参加したツアーの概要
僕は会社を辞めたあと、15日間の南米旅行に旅立ちました。
南米旅行の目的のひとつであるマチュピチュ観光は、クスコ発着の現地ツアーを利用しました。
参加した1泊2日ツアーの流れは次のとおりです。
- ツアーの開始/終了はペルーのクスコ
- 車でオリャンタイタンボまで移動
- オリャンタイタンボからペルーレイルに乗ってマチュピチュ村(アグアスカリエンテス)へ
- 午後よりマチュピチュ遺跡観光
- マチュピチュ村で1泊
- もう1日マチュピチュ遺跡観光
- 夕方ごろペルーレイルでオリャンタイタンボへ戻り、そこから車でクスコに戻る
ツアーの詳しい流れ
それではツアーの詳しい流れを紹介します。
ツアー前日
出発の前日、ホテルに到着して部屋でゆっくりしているとフロントよりコールあり。
「ロビーに来て!」と言われたので向かうと、マチュピチュツアーをお願いした旅行会社のスタッフがいました。
スタッフからマチュピチュツアー流れについて説明を受けるとともに、ペルーレイルのチケットを受け取り。
また、ペルーレイルに大きな荷物(スーツケースなど)は持ち込めないので、1泊分の荷物のみ別のカバンに準備しておきました。
ツアー1日目
出発は早朝なので、朝4時に起床。
ホテルからペルーレイルの出発駅・オリャンタイタンボ(Ollantaytambo)へはツアー会社の送迎車で向かいます。
オリャンタイタンボ駅までは車で90分ほどかかりました。
少し離れた場所で降ろされましたが、一本道だったので駅への移動は問題なし。
プラットフォームも広くないので、自分が乗るペルーレイルもすぐに見つかりました。
また、ペルーレイルについてはこちらをご覧ください。
オリャンタイタンボからマチュピチュ村(アグアスカリエンテス)まではペルーレイルで約90分。
途中、乗客のほとんどが降りる駅があったので「ここかな?」と思ったのですが、それはマチュピチュ遺跡への3泊4日のトレッキングツアーに参加する人たちのようでした。
終着駅のマチュピチュ村はこんな感じ。通路ぎりぎりを通過します。
駅から出ると旅行会社のスタッフが待機しており、宿泊するホテルへ連れていってくれました。
しばらくしてツアー開始の時間になると、ホテルのロビーまでツアースタッフが迎えに。
そのまま一緒にマチュピチュ遺跡行きのバス乗り場へ。マチュピチュ駅から歩いて10分ぐらいです。
バスは小型のマイクロバス。
マチュピチュ遺跡への入口までは、道幅の狭い道をジグザグに登って約30分かかります。
マチュピチュ村から徒歩で来る人もいるようですが、片道1~2時間かかるので、体力のある人向けです・・・
山頂に到着すると、そこはマチュピチュ遺跡入口の目の前!
ここでツアーガイドと合流します。
ガイドツアーはほかに年配の姉妹も参加。別のツアー会社経由で参加しているようでした。
マチュピチュ遺跡観光はトータルで2時間半ほど。
戻りも行きと同じくバスを利用します。
ふもとのマチュピチュ村へ戻ったところで、ツアーは終了です。
ホテルまで戻ると、ツアーガイドが待っていました。
要件は2日目のツアーに関して。
もともと2日目はワイナピチュ登山が予定されていましたが、人数制限を越えたため今日と同じルートでマチュピチュ遺跡を巡る予定でした。
ツアーガイドからの提案は、同じルートを周るのではなく追加料金が発生するがインカ橋とインティプンク(太陽の門)を見に行くのはどうか?というものでした。
同じ場所を見るよりは、追加料金を払ってでも違うところが見たかったのでお願いしました。
ツアー2日目
ツアー開始は朝7時半。ツアーガイドがホテルまで迎えに来てくれます。
昨日と同じくバスで山頂まで向かいますが、早朝ということもあってスゴイ人・・・
しかしツアー会社の人が前もって並んでくれていたため、それほど待たずに乗ることができました。
マチュピチュ遺跡入場後、まずは昨日と同じくマチュピチュ遺跡の全景を眺めます。
やっぱり何度見ても最高です!
前日よりも天候が良かったので、素晴らしく感じます。
1日だけだと天候に恵まれないこともあるので、できれば1泊するのをオススメします!
昨日はマチュピチュ遺跡内を巡りましたが、2日目はインカ橋&インティプンク(太陽の門)へ向かいます。
ツアーガイドはインカ橋の案内までで、インティプンク(太陽の門)は自分一人で巡りました。
昼ごろ下山し、あとは夕方のペルーレイル出発時刻まで自由時間。
その後、ペルーレイルでオリャンタイタンボ駅まで戻り、そこからツアー会社の車でクスコのホテルまで送り届けてもらえました。
なお、到着予定は18時ごろでしたが、実際はストライキの影響もあって深夜0時を越えたころホテルに到着しました・・・
ストライキが発生していました
今回のツアー中、ペルーでストライキが発生しており、かなり大きな影響を受けました。
僕が受けた直接の被害はマチュピチュ村からクスコへ戻る列車が運休し、クスコ到着が大幅に遅れたこと。
訪れる日が前後どちらかにズレていたら、マチュピチュに行けない&マチュピチュ村から出られないところでした・・・
しかし、利用した現地ツアー会社からこまめに状況を伝える連絡をもらい、また最終的にクスコ行きの鉄道に乗るまでサポートしてもらえたので、とても助かりました。
現地ツアーを利用せず、ひとりで訪れていたと想像すると恐ろしいです・・・
マチュピチュ遺跡の見どころ
それではマチュピチュ遺跡内を詳しく紹介します。
まず入場すると、すぐマチュピチュっぽい風景が眼前に広がります!
ひと目見ただけでは何があるか良くわからないですが、ひとつの街といって良いほどいろいろな施設があります。
たとえば下記は太陽の神殿と陵墓。上が神殿、下は陵墓(王族の墓)です。
まだ不明な点も多いですが、大地の神パチャママの神殿だったのでは?と言われています。
太陽の神殿の他にも数多くの神殿が設置されており、こちらはコンドルの神殿と呼ばれています。
コンドルの顔のような石とコンドルが羽を広げたように積まれた石から、このような名前が付けられました。
内部は半地下となっており、一説には牢獄だったと言われています。
マチュピチュ遺跡には灌がい施設があり、遺跡中には高低差を利用した水路が張り巡らされており、水くみ場がたくさん設置されています。
遺跡内には多くの動物が住んでおり、野生生物としてはチンチラの一種のビスカッチャが生息しています。
また、遺跡内ではリャマが20~30頭飼育されています。
人にとても慣れており、近づいても逃げないので自由に触ることができます。リャマが嫌がらない範囲で心ゆくまで、たっぷりとモフりましょう!
遺跡を出たところに、マチュピチュ遺跡の記念スタンプが置いてあります。
このスタンプをパスポートの査証欄に押すのがブームとなっていますが、まれに入出国審査時に「これは何?」と聞かれる場合があるので、自己責任で押してください。
僕は迷わず押しました。
マチュピチュ遺跡周辺の見どころ
マチュピチュ遺跡の近くには、遺跡をさらに楽しめる場所があります。
ワイナピチュ (Huaynapicchu)
ワイナピチュ山はマチュピチュ遺跡の写真を見ると、必ずと言っていいほど後方に写っている山です。
この山、登れます。
高さはマチュピチュ遺跡と比較すると300メートル高いだけですが、見ての通り断崖絶壁で、かなりの急勾配。往復するには約2時間半かかります。
100メートル移動するのに20分以上かかることを想像すると、かなり大変そうですよね・・・
しかし苦労して登った分、頂上から見るマチュピチュ遺跡はかなり美しく感じられるでしょう。
なお、一日あたり400人の入山制限があります。
とても人気があるので、登りたい人は早めの申し込みが必須です!
7月に訪れた時は、1カ月以上前に申し込んでも定員オーバーでした。
ハイシーズンなら3カ月前、ローシーズンでも1カ月前には申し込んでください
インカの橋 (Inca Bridge または Inka Bridge)
マチュピチュ遺跡からインカ道を歩きます。
インカ道は断崖絶壁で道も細く地面も砂利道なので、危険な雰囲気が漂います・・・
とくに人とすれ違う時は、手に汗にぎります。
インカ道に入る前に名前と入山時間、戻ってきたときに下山時間を台帳に記入する必要があります。「過去に何かがあったのでは!?」と心配に・・・
インカ道を30分ぐらい歩くと行き止まり。
そこにはインカの橋と呼ばれる細い丸太で作られた橋があります。インカの橋は外部から敵が来た時に橋を落として侵入を防ぐ役割があったようです。
インティプンク (Inti Punku)
インカ道を1時間ほど歩くと、インティプンク(太陽の門)に到着します。
石積みで作られた遺跡自体も見ごたえがありますが、この場所から眺めるマチュピチュ遺跡の姿は必見です!
遺跡手前にあるジグザグの白い線はハイラム・ビンガム・ロードと呼ばれる道です。
マチュピチュ村から遺跡に来るには、この道をバスで通ってくる必要があり、つづら折りの道が遺跡が相当な高さにあることを感じさせてくれます。
また遠目に見ると、あたり一面険しいジャングルの中に遺跡が存在していることに「何でこんなところに作ったんだろう・・・」と思わずにはいられません。
マチュピチュ遺跡の入場制限
2019年1月1日より1日3部制(6:00~9:00、9:00~12:00、12:00~16:00)となり、それぞれ入場券が必要です。
また、遺跡観光にはガイドの同行が義務付けられていますが、1日目にガイド付きで観光した場合は、2日目はガイド同行無しで見学できます。
なお、入場券はマチュピチュ遺跡の入口で購入することはできません。ウェブ予約するか、クスコやマチュピチュ村で購入する必要があります。
もし個人での予約が難しいなら現地ツアーを利用して訪れると楽。困ったことがあっても、いろいろ助けてくれます。
観光の拠点はマチュピチュ村
マチュピチュ遺跡観光の拠点は、ふもとにあるマチュピチュ村です。
マチュピチュ村にはホテルやレストラン、お土産店が点在しており、なんと温泉もあります!
山奥にあるマチュピチュ村ですが、初代村長は日本人。
その初代村長の名は野内与吉さんと言います。
野内さんはクスコ~マチュピチュ間の線路拡張工事に携わっていましたが、この時点ではマチュピチュ村はまったく発展していませんでした。
そこで日本で学んだ知識をもとにして水力発電所を作ったり、川の水を引いて農業できるようにしたり、ホテルを建てたりして村の発展に尽力。
その功績が認められ、1948年から2年間村長を務めました。
観光についての注意点
全般
遺跡内には太陽の光をさえぎる建物がとても少ないので、とくに暑い時期に訪れた場合は帽子と水筒に入れた水があると、熱中症のリスクを減らせます。
禁止事項
ペットボトルの持込が禁止です。
チェックされることは少ないですが、水を飲みたい時は水筒を持っていくようにしましょう。
また、次の3点も禁止です。
- 食べ物を食べる
- 煙草を吸う
- 三脚を持ち込む
これらは美しいマチュピチュの自然を保護するためなので、ちゃんと守ってくださいね。
定休日について
定休日はありません。
服装について
地面は岩がゴツゴツしているので、履きなれたスニーカーがオススメです。
天候が変わりやすいので、マチュピチュ村で暖かいと思っても薄めの長袖シャツがあると体温調節しやすいですよ。
また、折りたたみ傘を持っていくと、急に雨が降ってきても安心です。
トイレについて
遺跡入口に有料トイレがあります。
遺跡内には無いので、まだ我慢できそうでも念のため遺跡入場前に済ませておいた方が良いです。
売店・レストランについて
遺跡内には水や食べ物を売っている売店はありません。
遺跡入口にあるベルモンド サンクチュアリ ロッジに売店やレストランがあるので、必要なものはここで購入すると便利です。
現地ツアーがオススメ
航空券とホテルは自分で手配する個人旅行でも、マチュピチュ遺跡観光は現地ツアー利用がオススメです。
現地ツアーの方が良い理由は、不測の事態があっても対応しやすいため。
ストライキが頻繁にあり、個人旅行で鉄道の遅延や欠便などに出くわした場合、最新情報を入手することは困難です。
現地ツアーを利用すれば、会社によってはストライキに関する詳細な情報を教えてくれるので対処しやすいです。僕も本当に助かりました。
世界遺産への登録
1983年に『マチュ・ピチュの歴史保護区』として、世界遺産(複合遺産)に登録されました。
観光のベストシーズン
乾季にあたる5月~10月がもっとも観光に向いてます。
なかでも、6~8月は降水量がとくに少ないのでオススメです。
観光に必要な日数
クスコへの往復に丸3日、1泊2日でマチュピチュ遺跡観光するとして合計丸5日かかります。
ただし、飛行機や電車に乗るための待ち時間や、乗継地での待ち時間があるので最低5泊7日必要です。
こんな出来事がありました
ホテルに立ち寄ってくれない
マチュピチュへ向かう列車に乗る前に、別のホテルにスーツケースを預けるために立ち寄ってもらえるように依頼していました。
しかし、ホテルに立ち寄らずに駅に向かっているっぽい。
マチュピチュに行くためのペルーレイルには、大きなスーツケースは持ち込めないので、このままでは困ることに・・・
どのように対処したかは、こちらをご覧ください。
停電
日本でもまれに停電となることがありますが、クスコでは日本と比べるとかなりの頻度で発生します。
外出しているときに停電となった場合、あたり一面真っ暗になるためホテルに戻るのが大変です。ホテルの外観はシンプルなことが多いので、携帯LEDライトを持っていないと見つからないことも・・・
ホテル内に入ってもロビー周りは自家発電で明るいことがありますが、部屋は暗いまま。シャワーを浴びるのも、荷物を整理するのも大変。
また、Wi-Fiも使えなくなるので、インターネットへの接続が出来なくなります。
ペルー旅行をオーダーメイド
空港からの移動や、マチュピチュなどの見どころを効率よく巡るのは意外と大変・・・
しかしツアー旅行は好きな場所に行けないし、行きたくもないお土産店に立ち寄ったりするので避けたいですよね。
そんな時は『オーダーメイド旅行』がおすすめです!
たとえば『タウンライフ旅さがし』なら無料で見積もってもらえます。
観光についての不明点を事前に相談をしたり、現地に着いてから困りごとがあっても、サポートデスクが設置されているので難なく解決できますよ。
観光に便利なアイテム
海外旅行での問題はやっぱり言葉。英語なら何となく理解できても、ペルーの公用語であるスペイン語は難しいですよね・・・
あなたがスペイン語を話せなくても、翻訳できるアイテムがあれば安心。
ポケトークなら世界中の言葉に対応しており、話しかけるだけで的確に翻訳してくれます!
観光を計画
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