マチュピチュとともに、絶対行きたかったウユニ塩湖。
僕は会社を辞めたあとの南米旅行の際に訪れましたが、すべて準備するのは大変だったのでウユニ発着の現地ツアーに参加しました。
今回はツアーの流れや、ウユニ塩湖の見どころなどについてお伝えします。
※情報は訪れた時点のものです。最新情報については公式サイト等をご確認ください
【追 記】
2019/10/08 内容を大幅にリライトしました
2018/05/10 定休日について追記
2018/04/09 『ウユニ塩湖で星空を見る』を追記
基本情報
ウユニ塩湖とは、アンデス山脈の中にある巨大な塩の湖。
標高3,660メートルという、非常に高地にある湖としても有名です。
数百万年前にアンデス山脈が隆起したことにより、海水が海の底ごと持ちあがり、時間がたつにつれ海水が干上がり塩湖が出来上がりました。
その大きさは約120キロメートル × 約100キロメートルに広がっており、面積は約10,582平方キロメートルと、だいたい秋田県の面積(11,610平方キロメートル)と同じというビックリの大きさ。
日本で最も大きな湖は琵琶湖ですが、その面積は670.4平方キロメートルと、ウユニ塩湖の約16分の1しかありません。信じられない広さですよね・・・
今回参加したツアーの概要
僕は会社を辞めたあと、15日間の南米旅行に行きました。
そのツアーの最中に、ウユニ発着の現地ツアーに参加しました。
参加した1泊2日ツアーの流れは次のとおりです。
- ウユニ空港でピックアップ
- ウユニ観光
- 塩のホテルで宿泊
- 翌朝チェックアウトし、空港へ送迎
ツアーの詳しい流れ
それではツアーの詳しい流れを紹介します。
現地ツアー1日目
ウユニ空港に着いたのが朝8時。ここからツアー開始です。
世界中から観光客が訪れるとは思えないぐらい簡素な感じ。
しかし、荷物をピックアップして外に出れば迷うことなくツアースタッフと合流できる利点があります。
ウユニ塩湖観光の前に、まずは宿泊するホテルへ移動。
今回宿泊するのは、ぜひ泊まりたかった塩のホテル『LUNA SALADA HOTEL』です!
チェックイン後、11時まで部屋でゆっくりします。
ホテル内は全て塩!
床も、壁も、あらゆるところが塩。
ただし、シャワーやトイレなどの水回りは普通のタイル張りでした。
11時にツアースタッフが迎えに来てツアー開始です。
まずはコルチャニ村へ。
コルチャニ村に滞在したのは20分ほどでしたが、ここでお土産を購入。
ウユニ塩湖だけあって塩で作られた人形や料理で使う塩、服などが売られていました。
続いて塩の目、プヤラ・ブランカ、インカワシ島を順に訪れます。
インカワシ島は昼食。メニューは数種類ありましたが、リャマ肉のステーキを注文。
意外とクセがなく、牛肉に近い味わいでした。
その後、インカワシ島内を約1時間散策。標高が高い(3,000メートル以上)なので、かなりシンドイです・・・
そして、乾期のウユニ塩湖といえばトリック写真!
日本人には雨期の鏡張りの湖が人気ですが、欧米人にはこちらの方が人気のようです。
僕は恐竜に襲われている写真などを撮影しましたが、ほかにもコップの上に立ってみたり、人間をつまんだりといった構図も可能です。
その後、トゥヌパ火山が見える場所へ。
ビクーニャやフラミンゴなどの動物がいっぱいでした。
そしてしばらく車を走らせると、そこには鏡張り状の水面!
僕が訪れたのは乾期(7月)だったので見られないかな、と思っていましたが場所によっては見られるらしいです。
そしてしばらく滞在して、夕焼けを眺めます。
今回の旅行ではマチュピチュ遺跡がメインでウユニ塩湖はオマケ程度に考えていましたが、同じぐらい素晴らしかったです!
その後、ホテルへ戻って夕食。夕食はビュッフェ形式でした。
味は美味しかったですが、疲れもあってあまり食べられなかったのが残念・・・
なお、ベッドはマットレスが敷かれていて快適でしたが、シャワーはお湯が出ませんでした。
現地ツアー2日目
夜中、フロントからのTELで目が覚めました。
要件は「明日の朝は忙しいので、今のうちに決済しておきたい」とのこと。
「何の料金だろう?」と思っていましたが、ビュッフェ代のようでした。
宿代に含まれていると思っていたのですが、違っていたようです・・・
チェックアウトは朝6時。
ホテルからウユニ空港に送り届けてもらい、ツアー終了です。
ウユニ塩湖内の見どころ
ウユニ塩湖内は塩と湖しかないと思われがちですが、周辺には立ち寄りたい場所がたくさんあります。
列車の墓場 (Cementerio de Trenes)
ウユニ塩湖のほとりに位置しています。
もともとはウユニからチリにあるアントファガスタに、塩や鉱物を運ぶために使われていた蒸気機関車が放置された結果、さびついてしまいました。
その廃虚感が、とくに男性はグッとくるのではないでしょうか?
コルチャニ村 (Colchani)
ウユニ塩湖のフチにあたる部分にある小さな村です。
主要な産業は塩で、ふんだんにある塩を採掘しています。村には土産店も多く、塩を食用として販売したり、塩で作られた置物を販売しています。
珍しいので塩でできた置物を買いたくなりますが、日本の梅雨や夏の湿気では溶ける可能性が高いです。
もし購入するなら、ケースに除湿剤を入れて管理してください。
お土産店では塩に関連するものだけではなく、毛織物も販売しています。もし思ったより寒かった場合は、ここで服を購入しましょう。
塩の目 (Ojos del Salar)
ただの茶色の水たまりっぽいですが、実際はミネラルを含んだ茶色い水が地中から噴き出しており、あたりには硫黄のにおいが立ち込めています。
地元の人たちには薬として飲まれているようです。日本でも温泉水を飲むことがあるので、同じような感じでしょうか。
プラヤ・ブランカ (Playa Blanca)
ウユニ塩湖内にある唯一の塩のホテルです。
しかし現在は宿泊施設として使われておらず、現地ツアーでの立ち寄り場所として使用されています。
目を引くのが塩で作られた巨像。ダカールラリー開催を記念して作られました。
プラヤ・ブランカから100メートルほど離れた場所に設置されていますが、大きいので探すまでもなく見つかります。
また、各国の旗が立ち並んだ場所も有名。とても写真映えするスポットなので、多くの人が撮影していました。
この旗は、この場所を訪れた旅行者が自国の国旗を立てていったことが始まりと言われています。
トゥヌパ火山 (Valcan Tunupa)
ウユニ塩湖北側にある火山です。
ウユニ塩湖自体の標高が高いため、一見それほど高く見えませんが、実際は標高5,432メートルあります。
トゥヌパ山麓にはウユニ塩湖には珍しく自然が豊かです。時期によっては水辺にフラミンゴの大群がいたり、近くの平原にはビクーニャが走り回っています。
インカ・ワシ島 (Isla Incahuasi)
ウユニ塩湖内には32の島があります。
インカワシ島は、その中でも最大級の大きさ。
唯一観光客にも開放されており、有料で島内に作られたトレイル道を巡ることができます。
トレイルする時は酸欠に注意してください!
富士山の山頂に近い高度なので、日頃歩いている人でも油断すると倒れそうになります。
インカワシ島には巨大なハシラサボテンがたくさん生えていて、ここが湖の中ということを忘れそうです。
なお、インカワシ島にはレストランとキレイなトイレも併設されているので、休憩にピッタリです!
雨季と乾季の違い
雨季(11~4月)は水鏡のように美しいウユニ塩湖を見ることができるため、特に日本人に人気があります。
ただし、完璧な鏡張りの水面を見るのは意外と大変。
見るためには下記の条件を満たしている必要があります。
- 水量が十分である
- 雨が降っていない
- 風が吹いていない
これらを全て満たす確率は結構大変。
見られるかどうかは運しだい、という点ではオーロラと似たような存在かもしれません。
雨季の前半は雨量が少ないことが多いので、見る確率を高めたければ1~3月あたり(特に2月)がオススメです。
しかし水量が多すぎることにより、プラヤ・ブランカ(塩湖内の塩のホテル)やインカ・ワシ島に行くことができない可能性もあるので注意が必要です。
乾季(5~10月)は一転、あたり一面まっ白な大地が地平線の先まで広がります。
何もない白い大地を車で疾走する体験は、乾季しか味わえません!
雨季と乾季、どちらが良いかは個人の好みによります。
もし迷っているのであれば、最低でも真っ白な大地やインカワシ島を観光することが可能であり、鏡張りのウユニ塩湖も楽しめる可能性がある乾季がオススメです。
乾季でも鏡張りの水面を見る方法
「乾季は鏡張りの水面を見ることができない」と考えている方が多いと思います。
それは正しくもあり、間違いでもあります。正確に言えば、
乾季でも鏡張りの水面となっている場所もある
ということです。
僕はホットホリデー経由で予約(実際の催行会社は不明です・・・)しましたが、ウユニの街にある旅行会社の一部では、一年中鏡張り状態の湖を見ることが可能なツアーを提供しているようです。
乾季に鏡張りの水面を見ることができるかは、現地ツアー会社の知識しだい。
確率を高めたいなら、古くからウユニ観光ツアーを取り扱っている旅行会社を選択するようにしましょう。
「絶対見たい!」ならば、直接旅行会社に「乾季でも鏡張りの水面を見られる?」と質問すると確実です。
ウユニ塩湖で星空を見る
ウユニ塩湖で鏡張りの水面を見る場合、空と水面の両方に星空が広がる風景を楽しみたいですよね。
星空をキレイに見るためには、2つの要素を満たす必要があります。
1つめは天気が良いこと。
雲があると星が隠れてしまいます。でも雲があるかどうかは運次第・・・
もう1つの条件は、新月であること。
新月は満月とは逆に、月が限りなく小さい状態です。
満月だと月自体が明るいので星の明るさが引き立ちませんが、新月であれば星のみ見られる状態なので、きれいな星空を見ることができます。
旅行の時期を調節できるのであれば、新月に訪れてキレイな星空を楽しみましょう!
観光についての注意点
全般
高地にあるため、空気中の酸素が地上と比べるとかなり薄いです。走ったり早歩きすると酸欠になりやすいので、ゆっくりと歩くことを心がけてください。
定休日について
どの場所も定休日はありません。
ただし、塩の目やインカワシ島は雨季は観光できません。
服装について
塩でザラザラしていたり、インカワシ島ではゴツゴツした岩の上を歩くことになるので、履きなれたスニーカーがオススメです。
陽が落ちると寒くなるので、薄めの長袖シャツがあると便利。乾季の場合は日中でもとても寒いので、ダウンジャケットが必須です。
また、雨季は水につかることが多くなります。
現地ツアー参加の場合、長靴が準備されることが多いですが、歩いた時に長靴に水が入ることがあります。
念のために替えの靴下を持って行くと濡れても安心です。
なお、塩湖内は太陽の光をさえぎる建物がとても少ないので、とくに暑い時期に訪れた場合は帽子とミネラルウォーターがあると熱中症予防に役立ちます。
また、乾季はあたり一面まっ白になります。
太陽の照り返しで目を傷めやすくなるので、目を保護するためにサングラスが必須。
サングラスを持っていない場合は、スキーやスノーボードの時に使用するゴーグルがオススメ。
雪と塩の違いはありますが、太陽の照り返しから目を保護してくれます。
トイレについて
ウユニ塩湖内でトイレがあるのは、コルチャニ村・インカワシ島・プラヤ・ブランカのみです。
これらの場所以外では隠れるところすらないので、まだ我慢できそうだったとしても、トイレのある場所で済ませておいた方が良いです。
売店・レストランについて
コルチャニ村ではお土産や衣服を売っていますが、食料品はあまり売られていません。
インカワシ島・プラヤ・ブランカでは小さな売店があるものの、それほど豊富ではなく、人がいない場合も・・・
念のため、ウユニの街やホテルで水を準備しておきましょう。
イエローカードについて
以前ボリビアへ入国するためにはイエローカード(黄熱の予防接種証明書)が必要でしたが、2017年3月3日以降は『推奨』あつかいとなり、義務ではなくなりました。
しかし制度の変更により、再び『義務』に変更される可能性がありますので、最新情報を取得するようにしてください。
現地ツアー以外の行き方
ウユニ空港発着の現地ツアーに参加するのが楽ですが、ノープランで空港まで来てしまった場合はとりあえずウユニ市街への移動がオススメです。
空港と市街地は約4キロメートル離れているので車での移動がオススメ。車なら約10分です。
移動方法の詳細はこちらをご覧ください。
ウユニ市街にはウユニ観光を取り扱っている旅行会社が多くあります。
なお、ウユニ塩湖は市街地から約30分です。
現地ツアーがオススメ
航空券とホテルは自分で手配する個人旅行でも、ウユニ塩湖観光は現地ツアーがオススメです!
ウユニ塩湖は広範囲に見どころが点在しているので、個人で周るのはほぼ不可能です。
目印となるものがないので、自分で周ろうとすると塩湖の中心で迷子になる可能性も・・・
その点、現地ツアーではウユニ塩湖に精通しているので、乾季でも水鏡状態となっている場所も知っている確率が高め。
また、長靴などの装備や遠近差を用いたトリック写真撮影に使う道具(ぬいぐるみやコップなど)も用意してくれることが多いです。
南米旅行をオーダーメイド
空港からの移動や、ウユニ塩湖などの見どころを効率よく巡るのは意外と大変・・・
しかしツアー旅行は好きな場所に行けないし、行きたくもないお土産店に立ち寄ったりするので避けたいですよね。
そんな時は『オーダーメイド旅行』がおすすめです!
たとえば『タウンライフ旅さがし』なら無料で見積もってもらえます。
観光についての不明点を事前に相談をしたり、現地に着いてから困りごとがあっても、サポートデスクが設置されているので難なく解決できますよ。
観光に便利なアイテム
サングラス
ウユニ塩湖は標高が高いため紫外線が強め。また、地面も塩で真っ白なため照り返しも強いため1日観光したあとは、かなり目が痛くなります。
サングラスをかけないと目に良くない影響があるので、サングラスは必須です!
粉末ポカリスエット
ウユニ塩湖はさえぎるものがなく、夏は立っているだけでもかなり体力を奪われます。
僕も丸一日観光したあとホテルに戻りましたが熱中症のせいか、夕食が軽くしか食べられないぐらいグッタリでした・・・
熱中症になったら、水分と塩分を摂取する必要があります。
僕はホテルに戻ってから、ポカリスエットの粉末を水に溶かして飲んだら次の日にはスッキリ回復しました。
翻訳機
海外旅行での問題はやっぱり言葉。英語なら何となく理解できても、ボリビアの公用語であるスペイン語は難しいですよね・・・
あなたがスペイン語を話せなくても、翻訳できるアイテムがあれば安心。
ポケトークなら世界中の言葉に対応しており、話しかけるだけで的確に翻訳してくれます!
世界遺産への登録
残念ながら2018年現在、世界遺産には登録されていません。
観光のベストシーズン
鏡張り状態のウユニ塩湖を見たいのであれば雨季(11~4月)がオススメ。
特に2月が、鏡張り状態が見られる日が多いと言われています。
逆に真っ白な大地を疾走したい場合は乾季(5~10月)がオススメですが、乾季でも水張りの湖をみることは可能です。
観光に必要な日数
ウユニへの往復に丸3日、1泊2日のウユニ塩湖観光ツアーに参加するとして合計丸5日かかります。
ただし、飛行機や電車に乗るための待ち時間や、乗継地での待ち時間があるので最低5泊7日必要です。
こんな出来事がありました
高山病
ラパス到着後から、しばらくのあいだ高山病に苦しみました。
苦しみの様子は、こちらをご覧ください。
塩のホテル宿泊体験
ウユニ塩湖といえば、塩で作られたホテルが有名。
おもな塩のホテルは塩湖内に1カ所、塩湖のほとりに3カ所あります。
塩湖内にあるホテルはプラヤ・ブランカのみですが、塩湖のほとりにある3つの塩のホテルと比較すると、設備面でかなり見劣りします。
ウユニ塩湖のほとりにある3つの塩のホテルは、どのホテルも設備が整っています。
塩のホテルLuna Saladaに宿泊しました
塩のホテルのうち、ホテル・ドゥ・サル・ルナ・サラダ(通称:ルナサラダ)に宿泊しました。
ホテル内部の様子や注意点は、こちらをご覧ください。
観光を計画
ウユニ塩湖を訪れる際の航空券・ホテル・ツアー予約はこちらから可能です。
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