アヤソフィアは博物館?モスク?翻弄され続ける歴史と観光するときの注意点



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トルコ・イスタンブールは、アジアとヨーロッパの境界となる場所。

イスタンブールには世界的建造物がたくさんありますが、オススメはアヤソフィア!

時代にほんろうされ、幾たびも姿を変えてきた建物です。

今回はアヤソフィアの歴史や見どころ、観光する時の注意点などについてお伝えします。

※情報は訪れた時点のものです。最新情報については公式サイト等をご確認ください

【追 記】
2020/7/25
  博物館からモスクへの転用されたことを内容に反映しました

基本情報

アヤソフィアの元となる建築が始まったのは、コンスタンティヌス1世の時代。

西暦360年に完成しましたが、幾たびかの焼失によりボロボロに・・・

西暦537年に皇帝ユスティニアヌスの命令により、ビザンツ様式の大聖堂が造られました。

この建物がアヤソフィア(ハギア・ソフィア)です。

 

アヤソフィアはギリシャ正教の大本山として、長年あがめられていました。

しかし、西暦1453年にコンスタンティノープルが陥落すると、イスラム寺院に改築されることに・・・

メッカの方向をしめすミフラープが加えられ、モザイク画も漆喰(しっくい)で塗りつぶされました

 

西暦1931年になって、ようやくアメリカ人調査隊に壁の中のモザイク画が発見。

ビザンツ時代の遺跡として脚光を浴びたことで、トルコ共和国の初代大統領であるアタテュルク(Atatürk)により、博物館として一般公開することが決定されました。

しかし、2020年7月にエルドアン大統領により、再びイスラム教の寺院(モスク)として使用する大統領令が出されました。

 

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見どころ

まずは外観。

トルコ・イスタンブールのアヤソフィア博物館

茶色の建物と、空の青さの対比が美しいです。

また、アヤソフィアの周囲には4本のミナーレ(モスクに付随する塔)が建てられています。それぞれ別のスルタン(イスラムの皇帝)によって建てられたので、デザインが異なっています。

トルコ・イスタンブールのアヤソフィア博物館

ミナーレとはモスクに付随する塔のこと。ミナレットマナーラとも呼ばれています

 

内部へ。

アヤソフィアはペンデンティブドーム構造

2つの半円が上下に重なったような構造で、4方向の柱へ加重を分散させることによって大空間を可能にしています。

内部に入って僕が最も気になったのが、この円盤。

トルコ・イスタンブールのアヤソフィア博物館内部の円盤

この円盤は四隅にあり、『イスラム教の神・アッラー』『イスラム教の開祖・ムハンマド』を表わすアラビア文字が装飾されて描かれています。

また、内部には多数のモザイク画が残っています。

まずこちらが『デイシスのイコン』。中心にキリスト、両脇に聖母マリアと聖ヨハネが描かれています。残念ながら、保存状態はイマイチです・・・

トルコ・イスタンブールのアヤソフィア博物館内部のモザイク画(デイシスのイコン)

こちらが『コムネノスのモザイク』。中心に幼いキリストを抱いた聖母マリア、両端にヨハネス・コムネノス2世と、その妻を描いています。

トルコ・イスタンブールのアヤソフィア博物館内部のモザイク画(コムネノスのモザイク)

2020年7月時点ではアヤソフィアはイスラム教のモスクとして使われており、偶像崇拝を禁止するイスラム教の教えから布がかけられている可能性があります

最後に『コンスタンティヌス7世とゾエのモザイク』。キリストの両端にコンスタンティヌス7世と、その妻が描かれています。

トルコ・イスタンブールのアヤソフィア博物館内部のモザイク画(デイシスのイコン)

その他にも多くのモザイク画が多いですが、キリストや聖母マリアをモチーフにしているのが特徴的です。

また、僕が訪れた2010年は『アヤソフィア博物館』だったこともあり、パネルによる説明もありました。

トルコ・イスタンブールのアヤソフィア博物館内部の説明パネル

 

建物内に入って左方向に向かうと、人が集まっている柱があります。

そこにあるのは『聖母マリアの手形(別名:すすり泣く柱)』と呼ばれる柱。

柱のくぼみに親指を入れ、残りの指でグルリと円が描けたら願いごとがかなったり、視力が良くなると言われています。

トルコ・イスタンブールのアヤソフィア博物館にある聖母マリアの手形(別名すすり泣く柱)

柱を保護するために銅版が取り付けられていますが、かなりすり減っていますね・・・

 

建物内部は2層構造ですが、上階へ移動するための階段も当時の雰囲気がバッチリ残っています。

トルコ・イスタンブールのアヤソフィア博物館の2階へ続く階段

2階テラスから内部全体が見渡せます!

トルコ・イスタンブールのアヤソフィア博物館内部(2階テラスからの眺め)

 

昼もキレイなアヤソフィアですが、夜もライトアップされてキレイ。

内部には入れませんが、外から見るだけでも楽しいです!

トルコ・イスタンブールのアヤソフィア博物館(ライトアップ)

 

行き方

アヤソフィアのあるスルタンアフメット地区周辺はメトロが運行していません。

その代わりトラム(路面電車)が走っており、ギュルハーネ駅(Gulhane)スルタンアフメット駅(Sultanahmet)で降りれば徒歩5分ほどで着きます。

 

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観光についての注意点

入場チケット購入

僕が訪れた2010年時点は、入場チケットを購入するのにかなり並ぶ必要がありました。

トルコ・イスタンブールのアヤソフィア博物館

しかし、2020年7月からは博物館からモスクに戻ったため、入場料も無料に。

内部に入場するために並ばなければならないかは不明なので、時間に余裕をもって入場しましょう。

時間の余裕がない場合は、なるべく朝早く訪れるか現地ツアーへの参加がオススメです。

 》》アヤソフィアを訪れるイスタンブール発着ツアー予約

定休日・営業時間について

博物館として使われていた時の定休日は月曜

しかし、2020年7月からはモスクとして使われているため変更されている可能性があります。

特に金曜日は金曜礼拝が行われるため、入場できない可能性が高いです。

また、博物館の時の営業時間は朝9:00~夕方17:00で、最終入場は夕方16:30でしたが、

これも1日5回の礼拝の時間は入場できない可能性が高いです。

1回の礼拝時間はそれほど長くないので、少し待っていれば入ることができます。

所要時間について

入場後、1時間あればひと通り見て周れます。

写真撮影について

内部の写真撮影は禁止されていませんが、フラッシュを用いた撮影は禁止されています。

服装について

露出の多い服装(短パン・ノースリーブ)はNGです。

ただし入口で体を覆う布を貸してくれるので、心配ありません。

イスタンブールはスルタンアフメト・モスク(ブルーモスク)など、露出の多い服装がNGのところが多いのでモスクを日は服装に気を使ったほうが良いです。

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トイレについて

アヤソフィア内部にはありませんが、入口付近にトイレがあります。

ただし数が少ないこともあり、混んでいるときが多め。

女性用はかなり待たされるので、ホテルやレストランで済ませておいた方が良いです。

売店について

アヤソフィアとブルーモスクの間の広場に、たくさんの屋台が立ち並んでいます。

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チャイなどの飲み物も売っていますが、パンや焼き栗、ゆでたトウモロコシなどバリエーション豊かな食べ物が売られています。

トルコ・イスタンブールの屋台(チャイ)
トルコ・イスタンブールの屋台(焼き栗)
トルコ・イスタンブールの屋台(とうもろこし)

ただしトウモロコシはおいしくありませんでした・・・

 

個人で訪れる or 現地ツアーに参加する

アヤソフィアは、イスタンブール市内中心部にあるので個人でも行きやすいです。

しかし、ほかの観光地と併せて効率的に観光したい場合や、日本語ガイドによる説明を聞きたい場合が現地ツアーがオススメです。

》》アヤソフィアを訪れる現地発着ツアーを予約する

 

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世界遺産への登録

1985年に『イスタンブールの歴史地区』の構成資産のひとつとして、世界遺産(文化遺産)に登録されました。

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観光のベストシーズン

春から秋(4月~9月)がオススメです。

降水量が少なく、気温も30℃を超えることが少ないので過ごしやすいです。

冬は曇りの日が多く、雪が降ることも。

平均気温も東京と比べても低めですが、僕が訪れた時は半そででも大丈夫そうな日もあったので年によって異なるのかも?

 

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観光に必要な日数

イスタンブールへの往復に丸2日、日帰りでアヤソフィア博物館に行くとして合計2.5日かかります。

ただし、飛行機や電車に乗るための待ち時間や、乗継地での待ち時間があるので最低2泊4日必要です。

 

観光を計画

アヤソフィアを訪れる際の航空券・ホテル・ツアー予約はこちらから可能です。

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