台湾のいろいろな場所で衛兵交代式が行われていますが、忠烈祠もその1つ。
見どころはそれほど多くない場所ですが、衛兵交代式を見るために毎日多くの人が訪れます。
今回は衛兵交代式が行われる時間や、式の流れなどについてお伝えします。
※情報は訪れた時点のものです。最新情報については公式サイト等をご確認ください
基本情報
忠烈祠(ちゅうれつし)は台湾の台北にある廟(びょう)。
辛亥革命などの抗日戦争や、共産党軍との内戦によって戦死した約33万人もの兵士の霊を祀る場所です。
台湾政府が祭典を行い、国のために亡くなった烈士を追悼しています。
忠烈祠が建てられたのは1969年。本殿は北京の故宮博物院にある太和殿を模して造られました。
忠烈祠は軍の管理下に置かれており、公開時間内は定期的に正門に立つ衛兵の交代式が行われます。
見どころ
まず正門はこちら。
日本ではあまり見られない中国風建築です。
正門の下には2人の兵士が立っています。人形かと勘違いするほど全く動きません。交代するまでの40分間はこのままです・・・
夏はものすごく暑く、汗もだらだら吹き出しますが、ちゃんと汗を拭いてくれる人が近くにいるようです。
敷地内はあまり見るべきものはありませんが、いちばん奥にあるのが本堂(武烈士祠)。
本堂内部には祭壇があり、抗日戦争で亡くなった兵士の位牌が並べられています。
ここには日本人・山田良政も祀られています。
建物内の説明は日本語でも書かれているので、日本人でも歴史を詳しく知ることができますよ。
衛兵交代式について
衛兵交代が行われるのは毎日正時。
ただし、1日の最後の衛兵交代式のみ16:40から行われます。
忠烈祠の兵士は実はスゴイ人ぞろい。
身長や体重、学歴、知能に加えて厳しい訓練を耐え抜いた人のみが陸軍・海軍・空軍に所属し、それぞれの軍隊が半年交代で忠烈祠や中正紀念堂などの警備を担当します。
なお、どの軍隊が担当しているかは制服の色を見ればわかります。
衛兵交代式は正門付近から始まります。
行進は5列で行われます。動きは規則正しく、かなりゆっくり行進。
中心部に5本の線がありますが、もともと線が引いてあったのではなく、行進時に靴の裏側がこすれて付いた跡です。
敷地奥にある本堂に到着した後は、そこに立っている兵士と交代し、また正門方向に戻ります。
戻ってくる途中で銃剣を掲げたりします。
正門に戻ると、交代した兵士が持ち場へ。
持ち場についた後は動けないので、他の人が乱れた服をキッチリ直します。
その後は何があっても動きません。
衛兵交代式の所要時間は20~30分。基本的に1時間ごとに行われるので、それほど待たなくても見られます。
中正紀念堂でも衛兵交代式が見られます
同じ台北の中正紀念堂でも衛兵交代式が毎日行われます。
詳しくはこちらをご覧ください。
行き方
忠烈祠に行くには、MRT淡水信義線の圓山駅(圆山站)で降り、タクシーに乗るかバスに乗り、『忠烈祠』で下車します。
観光についての注意点
定休日・営業時間について
定休日はありませんが、青年節(3月29日)と軍人節(9月3日)は午後のみ入場可能です。
それぞれ前日(3月28日、9月2日)は式典の準備のため入場できません。
営業時間は朝9:00~夕方17:00です。
入場料について
入場は無料です。
所要時間について
忠烈祠内部を見るだけであれば、だいたい30分もあれば大丈夫です。
衛兵交代式を見るのであれば、最低60分ぐらい予定しておいた方がよいです。
服装について
服装の制限はないので、何でもOKです。
ただし冬に衛兵交代式を見る場合は、屋外にずっといることになり、かなり冷えるので防寒対策をシッカリとしてください。
トイレについて
入口の門をくぐってスグの場所にあります。
売店・レストランについて
食べ物を売っているような売店や屋台は見かけませんでした。
個人で訪れる or 現地ツアーに参加する
忠烈祠へは近くの駅からタクシーで訪れることができますが、問題はボッタクリの多さ。
相場の数倍の金額を吹っかけてくるタクシーも多いです。
金額交渉が苦手だったり、他の観光地と合わせて効率的に巡りたい場合は現地発着ツアーへの参加がオススメ。
プランによっては日本語が話せるガイドが付いているので、いろいろ相談できます!
世界遺産への登録
忠烈祠は世界遺産ではありません。
観光のベストシーズン
気候が良い春(3~5月)と秋(9~11月)がオススメです。
衛兵交代式は屋外で行われるため、長時間じっとしているのは大変。夏も日陰が少ないです。
観光に必要な日数
台北への往復に1日弱、日帰りで忠烈祠に行くとしても丸1日かかります。
ただし、飛行機や電車に乗るための待ち時間や、乗継地での待ち時間があるので最低0泊2日必要です。
観光を計画
忠烈祠を訪れる際の航空券・ホテル・ツアー予約はこちらから可能です。
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