フランス・パリの中心部といえばエトワール凱旋門。
凱旋門は外から見るだけではなく、上に登ればパリの街並みを一望できます!
今回は凱旋門の歴史や見どころ、登り方などについてお伝えします。
※情報は訪れた時点のものです。最新情報については公式サイト等をご確認ください
【追 記】
2019/04/14 優先入場チケットについて追記
基本情報
パリには凱旋門が数カ所ありますが、もっとも有名なのがエトワール凱旋門(Arc de triomphe de l’Étoile)。
エトワール凱旋門があるのは、フランスのパリ中心部。
『凱旋門』という名前の通り、戦いの勝利をたたえる(=凱旋)ために造られた門です。
高さは約50メートルですが、周囲に高層建築がないので、ひときわ目立ちます。
エトワール凱旋門が造られたきっかけは、1805年に発生したオステルリッツの戦い。
この戦いでは皇帝ナポレオンの指揮のもと、自分たちの倍以上の規模を持つ連合軍に大逆転での勝利を収めました。
勝利を記念して、ナポレオンが当時五本の大通りが集まっていた星形広場(エトワール)に凱旋門の建設を命じました。
門の設計を担当したのはジャン・フランソワ・テレーズ・シャルグラン。
1806年に工事が始まったものの、ナポレオンの失脚などにより工事の中断があり、完成したのは1836年でした。
死後19年経った1840年、イギリスから棺とともに返還された際のセレモニー時にようやく凱旋門をくぐることができました。
なお、凱旋門は新古典主義様式で建てられています。
パリの街は凱旋門を中心として、12本の大通りが延びています。
このうちコンコルド広場と凱旋門を結ぶ通りが、有名なシャンゼリゼ通り(Avenue des Champs-Élysées)です。
見どころ
まず正面から。
門の下部にはコルトーとリュードによる彫刻が施されています。
左側下部がコルトー作の『1810年の勝利』。ウィーン講和条約を称えるものです。
右側下部がリュード作の『1792年の義勇軍の出陣(通称:ラ・マルセイエーズ)』です。
どちらの彫刻も力強く、美しさも素晴らしいです!
最上部には盾のレリーフ。
盾の中心には、ナポレオンが勝利した戦いの名前が刻まれています。
目立たない部分ですが、門の上部裏側にも美しい彫刻がビッシリ。
凱旋門は横から見ても、ナナメから見ても、どの角度から見ても美しいです。
門の真下には、第一次世界大戦で亡くなった無名戦士の墓があります。
凱旋門はライトアップされた姿もキレイなので、日没後にも訪れてましょう。
シャンゼリゼ通りから見る、ライトアップされた凱旋門も美しいです!
凱旋門に登る
凱旋門に登るための入口があるのは地下フロア。
MRTのアーク・デ・トリオンフ駅(Arc de Triomphe)で降り、そのまま地上に出ずに凱旋門に向かえば入口があります。
屋上のテラスに行くには、284段のらせん階段を登る必要があります。
エレベーターもありますが基本的に体の不自由な方のためであり、中間層のお土産ショップ、トイレのあるフロアまでしか行くことができません。
らせん階段を登りきると、凱旋門内のフロアが広がっています。
内部は意外と広く、凱旋門に関するミュージアムや凱旋門グッズを売っているショップ、トイレなどがあります。
そして再び階段を登って屋上テラスへ。
凱旋門の周囲に高層ビルは少ないので、パリの街並みが一望できます!
パリにある他の凱旋門
パリにはエトワール凱旋門のほかにも、『凱旋門』と呼ばれている門があります。
一つ目はルーヴル美術館近くにあるカルーゼル凱旋門(Arc de triomphe du Carrousel)。
こちらもナポレオン軍の勝利を祝って1808年に建てられた、高さ19メートルの門です。
もうひとつが、日本では『新凱旋門』と呼ばれるグランダルシュ(la Grande Arche / l’Arche de la Défense )。
新凱旋門が完成したのは、1989年と比較的最近。
内部は高層ビルで、高さは110メートルと、エトワール凱旋門と比べても倍以上の高さです。
そのほかにもサン・ドニ門、サン・マルタン門などさまざまな凱旋門があります。
行き方
エトワール凱旋門はパリの中心部にあり、メトロ(地下鉄)の駅からも近いです。
最寄りのメトロの駅は、1号線&2号線&6号線のアーク・デ・トリオンフ駅(Arc de Triomphe)。駅を出れば目の前です。
また、RER(高速鉄道)A線のシャルル・ド・ゴール=エトワール駅(Charles de Gaulle Etoile)も近いです。
パリ・ミュージアムパス利用がオススメ
僕が訪れたのは平日だったので、それほど並ばずに入れました。
しかし、観光シーズンの週末などは混む可能性があるので、パリ・ミュージアムパス(Paris Museum Pass)の購入がオススメです!
パリ・ミュージアムパスは、パリおよび近郊の見どころの共通入場チケット。
凱旋門内部はパリ・ミュージアムパスで入ることができるので、わざわざ入場チケットを購入しなくても、そのまま中に入れます。
また、パリ・ミュージアムパスとツアーがセットになったプランもあるので、こちらもオススメです!
観光についての注意点
凱旋門に近づくには地下道を利用
エトワール凱旋門に近づくには、道路を渡らずに地下道を利用してください。
つい地上から行きたくなりますが、通行量も多く、スピードを出している車も多いので危ないです!
入場料について
26才以上は12ユーロ、18~25才は9ユーロ、17才以下は無料です。
定休日・営業時間について
定休日は1/1・5/1・12/25です。このほか5/8、7/14、11/11は午前のみ休みです。
営業時間は季節によって異なります。基本的に朝10:00~深夜22:30ですが、春から秋(4~9月)は深夜23:00まで営業しています。
所要時間について
外から見るだけであれば30分、上に登る場合でも60分あれば大丈夫です。
服装について
エトワール凱旋門に登る場合は、自分の力で階段を登らないといけないのでスニーカーなどの歩きやすい靴がオススメです。
トイレについて
凱旋門の内部フロアにあります。
売店・レストランについて
お土産を売っている売店が凱旋門の内部フロアにあります。
凱旋門やパリに関するお土産がそろっているので、お土産探しにピッタリです!
なお、レストランやカフェは凱旋門内にありませんが、シャンゼリゼ通りや他の通り沿いにたくさんあるので心配ありません。
個人で訪れる or 現地ツアーに参加する
エトワール凱旋門はパリ中心部にあり、メトロの駅からも近いので個人でも訪れやすいです。
ただし、他の観光地と合わせて効率的に巡りたい場合や、日本語ガイドによる説明を聞きたい場合は現地ツアーへの参加がオススメです。
世界遺産への登録
2018年時点では世界遺産には登録されていません。
なお、ルーヴル美術館近くのカルーゼル凱旋門は『パリのセーヌ河岸』の構成資産のひとつとして、世界遺産(文化遺産)に登録されています。
観光のベストシーズン
春~秋(3~10月)がオススメです。
冬は特に寒いので、防寒対策をシッカリと行ってください。
観光に必要な日数
パリへの往復に丸2日、日帰りでエトワール凱旋門を見に行くとして合計2.5日かかります。
ただし、飛行機や電車に乗るための待ち時間や、乗継地での待ち時間があるので最低1泊3日必要です。
観光を計画
エトワール凱旋門を訪れる際の航空券・ホテル・ツアー予約はこちらから可能です。
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