世界遺産「石見銀山」の大久保間歩一般公開限定ツアーに参加!ツアーの流れと注意点は?

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世界遺産の石見銀山ですが、坑道(間歩)内の見られる場所はごくわずか。

本来であれば大久保間歩には入れませんが、一般公開限定ツアーに参加すると普段は見られない場所もバッチリ見ることができます!

僕も大久保間歩一般公開限定ツアーに参加したので、今回はツアーの流れや注意点についてお伝えします。

※情報は訪れた時点のものです。最新情報については公式サイト等をご確認ください

基本情報

石見銀山(いわみ ぎんざん)とは島根県太田市にある銀山で、1526年に博多の豪商である神屋寿禎(かみや じゅてい)により開発が進められました。

産出した銀鉱石と中国で多く産出される硝石をやりとりする貿易が発展。

硝石(しょうせき)は火縄銃で使われる火薬の原料です

朝鮮から伝来した灰吹という銀精錬方法を用いることにより生産量が大幅に増大、1540年代には石見が日本における銀生産の中心地となりました。

1550年代は有力大名による銀山の争奪戦も激しくなったものの、江戸時代になると徳川幕府の支配下に置かれ、この地に派遣された大久保長安(おおくぼ ながやす)のもとで銀山経営が行われました。

このときに大森地区の整備等が行われ、経営の一部を山師と呼ばれる民間業者にゆだねるなどの改革を実施したことにより、1620~40年代の最盛期には約40トンもの銀が生産。

しかし、明治維新後の1869年に明治政府により個人業者に払い下げられ、1923年に休山しています。

 

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大久保間歩一般公開限定ツアーの流れ

それでは僕が参加した石見銀山 大久保間歩一般限定公開ツアーの流れについて紹介します。

ツアー受付

ツアーは1日4回行われますが、僕は12:30スタートの回に参加しました。

毎日 9:45、11:00、12:30、13:45の4回行われます

まずは石見銀山世界遺産センターで受付。

「ツアー開始の約30分前をメドに受付してください」とのことだったので12:00ごろツアーデスクにて手続き&料金を支払いました。

石見銀山大久保間歩一般限定公開ツアーのツアーデスク

その後すぐに隣室で注意事項について説明を受けるとともに、パンフレット&注意書きが書かれた紙&ツアー参加証が渡されます。

石見銀山大久保間歩一般限定公開ツアーの配布物

歩きやすい靴を持っていなくても、ここでスニーカーを貸してもらえます

あとはコインロッカーに貴重品やかさばる荷物を預けて集合時間を待ちます。

コインロッカー利用時に100円必要ですが、返却時に戻ってきます

ツアー内容(世界遺産センター ~ 大久保間歩)

ツアー開始予定時刻15~20分ほど前にツアーガイドによる石見銀山についての説明があります。

場所は世界遺産センター内の一室。集合についてのアナウンスはありませんでした。

石見銀山世界遺産センターの展示室
石見銀山大久保間歩一般限定公開ツアーのツアーガイドによる説明

説明が終わるとバスで大久保間歩近くの駐車場へ移動。

石見銀山大久保間歩一般限定公開ツアーのツアーバス

バス乗り場近くに杖替わりの木の棒が置かれているので、必要な人は持っていきましょう。

バスに乗って5分ほどで大久保間歩近くの駐車場に到着。

ここにはトイレがありますが、これより先はトイレが無いので必ず行くようにしましょう。

ここからは舗装されていない道を登りながら移動します。

石見銀山
石見銀山

僕が訪れた時は雨が上がった直後で蒸し暑く、地面も滑りやすかったです。

大久保間歩までは約550メートルですが、その間にもいくつかの見どころを説明してもらえます。

まずは本谷口番所跡

石見銀山の本谷口番所跡

銀山の周りには柵が張り巡らされ、出入り可能な場所には番所が建てられました。

番所では銀山へ持ち込まれる物品に対しての税金徴収や、銀の不正な持ち出しのチェックが行われています。

そして金生坑(きんせいこう)

金生坑は銀山の搬出や採掘時に出た水を排出するために造られた坑道です。

石見銀山の金生坑
石見銀山の下金生坑

金生坑と下金生坑の2カ所に立ち寄りました

20~30分ほどかけて大久保間歩入口近くの管理小屋に到着。

ここでヘルメットをかぶり、長靴に履き替えます。

他の人が使ったヘルメット&長靴を使うことに抵抗がある方もいるかもしれませんが対策もバッチリ。

ヘルメットは被る前に使い捨てのビニールをかぶります。

石見銀山大久保間歩一般限定公開ツアーのヘルメット
石見銀山大久保間歩一般限定公開ツアーのヘルメット

長靴も使い捨て?の中敷きを渡され、靴内にセットします。

石見銀山大久保間歩一般限定公開ツアーの長靴

なお長靴はサイズ違いでたくさん用意されています。

石見銀山大久保間歩一般限定公開ツアーの長靴

カバンはこの管理小屋に置いて、カメラなど最低限の装備で大久保間歩へと向かいます。

大久保間歩は管理小屋の目の前にあります

ツアー内容(大久保間歩内)

そしてツアー最大の見どころでもある大久保間歩(おおくぼまぶ)へ。

入り口にはうっすらモヤがかかっていましたが、これは間歩内部から出てくる冷気。入口近くに立つとヒンヤリします。

石見銀山大久保間歩の入口

入る前にツアーガイドがタイマーをセット。30分経つと外に出る必要があるようです。

内部は暗く、地面には水が溜まっています。

石見銀山 石見銀山 大久保間歩内部     

壁は時代によって手で掘られた場所と、火薬を使って掘り広げられた場所があり、それぞれ壁の滑らかさが違います。

上の写真の上部が手掘りの場所(なめらか)で、下部が火薬を使った場所(ゴツゴツ)です。

 

途中でヘルメットのライトを全員消します。

すると本当に真っ暗!しばらくいると方向感覚もなくなりそうです。

電気が無い時代はサザエの貝殻の中に菜種油を入れて、火を灯したものを置いて作業が行われました。

石見銀山 大久保間歩内部

入口から150メートルほど歩くと、銀が大量に採掘された場所「福石場」があります。

銀の含有率が高い石(=福石)がたくさんとれた場所なので、福石場と呼ばれています

福石場は近年公開されるようになった場所でもあり、最大の見どころ。

見られる場所は狭いため、班を2つにわけて7~8人ずつ鑑賞します。

後半の班だったので、しばらく周囲を眺めてみると採掘する足場として高さ10メートル以上ありそうな場所に丸太が置かれていたり、コウモリが飛び交っていたりとかなり劣悪な労働環境。

粉じんもすごく、当時は30歳を超えると長寿としてお祝いしてもらえたそうです。

そして自分たちの番。

崩落の危険があるからか、鉄板等でガッチリ補強されています。

石見銀山 大久保間歩内部(福石場への階段)

この奥が福石場です!

石見銀山 大久保間歩内部(福石場)

ブラタモリなどのテレビ番組が訪れた時はもう少し奥まで進んだようですが、一般客はここまでしか立ち入ることができませんでした。

ツアーガイドがセットしたタイマーが鳴ったので間歩から出ます。

途中気温計があったので見てみると約14度でした。外気温からは20度近く低いです。

石見銀山 大久保間歩内部の気温計

内部の暗さに慣れると出口は本当にまぶしい!そして暑い!!

石見銀山 大久保間歩内部から外へ

 

あとは管理小屋でヘルメットと長靴を返却します。

長靴はすぐに水道水でキレイに洗われていました。

 

同じ順路で駐車場に戻りますが、上りより下りのほうが踏ん張らないといけないので、疲れているときは滑る危険が高そう。

戻りながらツアーガイドにより大久保間歩についての説明もありました。

バスに乗って世界遺産センターまでもどり、降りるときに参加証を返却してツアーはすべて完了。

あとはロッカーに預けていた荷物を引き取って世界遺産センターを後にしました。

 

石見銀山世界遺産センターへの行き方

大久保間歩一般公開限定ツアーの集合場所は石見銀山世界遺産センター。

石見銀山世界遺産センター

島根県中部の山奥にあります。

世界遺産センターまで行くにはバス、または車のどちらかが便利です。

バスで行く方法

JR山陰本線の太田市駅まで行き、そこから石見交通バスの大森・大家線etcで世界遺産センターまで行きます。

太田市駅からは約35分で着きます。

車で行く方法

山陰自動車道を利用する場合の最寄りは仁摩・石見銀山IC。世界遺産センターまでは約8キロメートル離れているので約10~15分で着きます。

僕は出雲市内から高速道路を使わずに行きましたが、だいたい1時間で到着しました。

無料駐車場もたくさんありますが、休日は混むので遠くに停めることになる可能性も・・・

僕も徒歩10分ぐらい離れた第4駐車場?に停めました。

 

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大森代官所跡にバスで行く

石見銀山史料館のある大森代官所跡にはバスで行けます。

世界遺産センターから行く場合、朝9~17時の間にだいたい2~3便ありました。

石見銀山世界遺産センターの時刻表

 

観光についての注意点

全般

ツアーは時間厳守です。

世界遺産センターから離れた駐車場に停めないとならない場合もあるので、時間に余裕を持って訪れてください。

また、ツアー人数は1回あたり最大20人限定。

ツアーガイドが参加できない場合や、1回あたりの参加者が5人に満たない場合はツアーは中止されます。

定休日・営業時間について

世界遺産センターの開館時間は朝8:30~夕方17:30、休館日は毎月最終火曜日および年末年始です。

ただし、大久保間歩一般公開限定ツアーは冬季(12~2月)は大久保間歩は休業するので行われません。

所要時間について

ツアー自体は約2時間ですが、受付を開始30分前に行う必要があります。

服装について

ツアー中は長袖の着用が求められますが、夏は大久保間歩までの移動中はとても暑いので脱ぎ着できる上着がオススメです。

また、山道を歩くため履きなれたスニーカーを履いてください。

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トイレについて

世界遺産センター、およびツアー中は山歩き直前の駐車場にあります。

売店・レストランについて

世界遺産センターに飲み物が購入できる自動販売機が設置されています。

ツアー中は飲み物を購入できる場所はないので、夏場は水持っていない場合は必ず購入してください

ただし世界遺産センター内にレストラン、および食べ物を購入できる場所は無く、世界遺産センターの周囲数キロメートル内にもレストランやコンビニエンスストアなどはありませんでした。

 

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大久保間歩一般参加限定ツアーに申し込む

大久保間歩一般参加限定ツアーに参加するには公式サイトから申し込みます。

世界遺産 石見銀山大久保間歩一般公開限定ツアー ㈱石見観光
世界遺産石見銀山大久保間歩一般公開限定ツアーの紹介サイト

想像以上に人気があるので、休日や祝日に訪れる場合は事前申し込みがオススメです。

 

持っていると便利なアイテム

折り畳み傘

当日の天気予報が晴れでも、山の天気は変わりやすく雨が降る可能性があります。

僕が訪れた時も降水確率は10パーセント程度でしたが、かなり激しく雨が降りました・・・

念のために折り畳み傘を持っていると便利です。

 

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世界遺産への登録

2007年に「石見銀山遺跡とその文化的景観」として世界遺産(文化遺産)に登録されました。

14の構成資産からなり、今回紹介した大久保間歩以外にも下記の場所も世界遺産として登録されています。

・銀山柵内(龍源寺間歩や清水谷精錬所跡などを含む)
・鞆ヶ浦(物資を搬入した港がある)
・沖泊(物資を搬入した港がある)
・温泉津(港での仕事に関わる人々が暮らした)
・銀山街道(港と銀山をつなぐ街道)
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観光のベストシーズン

夏がオススメです。

大久保間歩までの道のりの片道550メートルの道のりは暑くて大変かもしれませんが、そのぶん大久保間歩内の涼しさを堪能できます。

 

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観光に必要な時間

石見銀山世界遺産センターに到着してからツアーを終了するまで最低でも3時間ぐらい見ておいたほうが良いです。

石見銀山世界遺産センター内の展示物をゆっくり見たり、龍源寺間歩などの場所にも立ち寄る場合は+αで時間が必要。

余裕をもって丸一日かかると考えるのがオススメです。

 

観光を計画

石見銀山を訪れる際の航空券・ホテル・ツアー予約はこちらから可能です。

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