イタリア・ローマのコロッセオには、世界中から観光客が押し寄せます。
そのため、入場に時間がかかるのが難点・・・・
今回はコロッセオの見どころと、なるべく並ばずに入場する方法などについてお伝えします。
※情報は訪れた時点のものです。最新情報については公式サイト等をご確認ください
【追 記】
2018/07/26 所要時間について追記
基本情報
コロッセオの歴史は西暦80年より始まります。
コロッセオが完成したのは、着工から8年後の西暦80年。
ティトゥス帝がエルサレムより連れ帰った10万人の捕虜のうち4万人を使い、当時では信じられないほどのスピードで完成させました。
コロッセオが造られた目的は、ローマ市民に対する人気取りと政治への関心を削ぐため。
毎晩のように、剣闘士の戦いや演劇が行われました。
剣闘士の戦いは剣闘士同士だったり、猛獣と戦ったりさまざま。観客は負けた剣闘士の生死を決めることができる少し残酷なもの。
コロッセオは6万人収容できますが、連日満員でローマ市民を熱狂の渦に巻き込みました。
このような剣闘士の戦いは、5世紀中ごろから300年にもわたって開催されました。
コロッセオの構造は地下+地上4階と巨大。
かつてはキャンバス製の巨大な天蓋があり、暑い日差しや雨を避けることができるなど、今の東京ドームみたいな感じでした。
今から2000年近く前に建てられたのに、地下があるのは驚きですよね・・・
円型に囲む観光客の中心部にはアリーナがあります。
地面は板張りで、その上に砂がまかれました。猛獣と戦う場合は、小さな山や草の茂みなど闘いを盛り上げるアイテムがところどころに設置。
地下は猛獣の入った檻(おり)、剣闘士の控室などはありましたが、なんと猛獣や剣闘士を地下からアリーナにせり上げる仕組みもありました。
重ねて言いますが、2000年前からそのような仕組みがあるとは驚きです!
なお、建材はローマン・コンクリートです。
ローマン・コンクリートとは、石灰+火山灰を主成分とし、水+砂+小石を加えたもの。
現在のコンクリートの耐用年数は200年程度と言われていますが、ローマン・コンクリートの耐用年数は1000年以上とケタ違い。
そんなローマン・コンクリートが使われなくなった理由は、ローマ帝国崩壊後は巨大な構造物を作ることが減少して技術の伝統が途絶えたことと、以後の時代の教会建築ではローマン・コンクリートがなじまなかったためと言われています。
コロッセオ内部の様子
内部はこんな感じ。
地面部分がごちゃごちゃしていますが、デコボコしている部分は地下です。本来は板張り+砂をまいて舞台としていました。
最大6万人収容できるだけあって、観客席も広い!
人間と比べると大きさが際立ちます。高さは48メートルもあります。
薄い石壁を並べて、構造的に強くしていたのでしょうか?
内部には小さな博物館があり、当時使われていた道具やモザイク画などが展示されています。
入場チケット購入
コロッセオのチケット売り場は南側。コンスタンティヌス帝の凱旋門がある側です。
売り場はめちゃくちゃ混みます。僕も購入するのに1時間ぐらいかかりました・・・
スムーズに入場したいなら、次の3種類の方法があります。
- 共通入場チケットを購入
- ローマパスを購入
- ネットで事前予約
上記のどれかを持っていれば、そのまま入場の列に並べるのでスムーズに入場できます。
それぞれのチケット・パスの入手方法は次の通り。
共通入場チケット
共通入場チケットは、コロッセオ、フォロ・ロマーノ、パラティーノの丘の全て入場できるチケットです。
フォロ・ロマーノかパラティーノの丘は空いているので、どちらかでの購入がオススメ。
共通入場チケットを持っているか、事前にネット予約で購入しておくと、そのまま入場の列に並べるので早く入場できます。
ローマパスを購入する
ローマパス(ROMA PASS)とは、ローマ市内の観光地に無料/割引料金で入場できたり、地下鉄やバスなどの乗り物が無料になる観光客には嬉しいパスです。
ローマパスを購入できるのは観光インフォメーションやフィウミチーノ空港、テルミニ駅など。ネット予約も可能ですが、現地でも簡単に手に入ります。
コロッセオのチケットをインターネットで事前予約する
コロッセオのみ or 共通入場チケットを、事前にインターネット予約できます。
行き方
コロッセオはローマの中心部にあるので、どこからでも行きやすいです。
テルミニ駅(Roma Termini)から歩くと、だいたい10分ぐらいで着きます。
最寄りの駅はメトロB線のコロッセオ駅(Colosseo)で、駅から出れば目の前にコロッセオがあります。
ローマにはメトロA線とB線がありますが、B線は少し治安が悪め。夜遅くなるときは1人だけで乗らない方が良いです。
なお、フィウミチーノ国際空港(別名:レオナルド・ダ・ヴィンチ空港)からローマ市内へ移動する方法はこちらをご覧ください。
観光についての注意点
定休日について
1/1、5/1、12/25は休みです。
所要時間について
入場後して1時間あれば、ひと通り見て周れます。
トイレについて
内部にあります。
売店について
内部にお土産店がありました。
古銭やポストカードなど、さまざまなものが売られていますが、水や食べ物は売っていませんでした。
コロッセオ外部でも水や食べ物は売られていなかったので、事前に準備しておくことをオススメします。
コロッセオ周辺の剣闘士について
コロッセオ外部には剣闘士の格好をした人がいます。
一緒に写真を撮影できますが、有料なので事前に料金を交渉してください。
個人で訪れる? or 現地ツアーに参加?
ローマ市内中心部にあるので、個人でも行きやすいです。
ただし、コロッセオとともに市内の見どころを効率的に巡りたい場合や、詳しい説明を聞きたい場合は現地ツアーへの参加が便利です。
世界遺産への登録
1980年に『ローマ歴史地区、教皇領とサン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂』の構成資産のひとつとして、世界遺産(文化遺産)に登録されました。
観光のベストシーズン
春から秋(4月~10月)がオススメです。
冬でもそれほど寒くならないので、いつでも観光には向いていますが、冬季は閉館時間が早くなります。
閉館時間は時期によって大幅に異なりますが、最も早いと16:30、最も遅いと19:30です。
観光に必要な日数
ローマへの往復に丸2日、日帰りでコロッセオに行くとして合計2.5日かかります。
ただし、飛行機や電車に乗るための待ち時間や、乗継地での待ち時間があるので最低2泊4日必要です。
観光を計画
コロッセオを訪れる際の航空券・ホテル・ツアー予約はこちらから可能です。
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