パレスチナと聞くと、ニュースなどの印象で『世界でもかなり危険な場所』という印象を持っていませんか?
実は意外と安全な場所で、問題なく観光できます。
僕もエルサレムから日帰りでパレスチナを観光しました。
今回はエルサレムからパレスチナへの行き方と、見どころなどについてお伝えします。
※情報は訪れた時点のものです。最新情報については公式サイト等をご確認ください
パレスチナの基本情報
パレスチナはイスラエルやヨルダンに隣接する自治区です。
第三次中東戦争(1967年)以後はイスラエルの占領下にありましたが、1994年にパレスチナ人による自治が始まりました。
日本には国として認められていませんが、国連加盟国193カ国のうち137カ国が国家として認めています(2019年10月時点)。
なお、『パレスチナ=超危険地帯』と思われがちですが、地区によります。
パレスチナはエルサレムの東にあるヨルダン川西岸地区と、エルサレムのはるか西、地中海に面するガザ地区からなります。
危険なのは圧倒的にガザ地区。
外務省が発表している危険レベルでは、
ヨルダン川西岸地区・・・レベル1(十分に注意してください)
ガザ地区 ・・・レベル3(渡航は止めてください)
と、かなり違いがあります。
エルサレムからバスで行く方法
パレスチナはエルサレムから路線バスで行くことができます。
路線バスなのでエルサレム各地から乗ることが可能ですが、わかりやすいのは旧市街のダマスカス門近くにあるアラブバス乗り場(HaNevi’im Terminal)。
歩いて数分です。
パレスチナにあるベツレヘムに行くには、『234番』のバスに乗ればOK。
もし自信がなければ「ベツレヘム?」と聞けば、行くかどうか教えてくれます。
パレスチナにあるベツレヘムまではだいたい20分で着きます。
・・・が、そのままパレスチナには入れず、エルサレムとベツレヘムの間のチェックポイント(検問所)近くで降ろされます。
その後の案内は特になく、歩いてチェックポイント内を通り抜けるだけ。人はおらず、回転扉を2度通りぬけるのみでした。
なお、イスラエルのベングリオン国際空港からエルサレム中心部まで移動する方法はこちらをご覧ください。
僕はタクシーで巡りました
チェックポイントを出ると、まず圧倒されるのは大量の黄色いタクシー。
チェックポイントからメイン観光地である聖誕教会付近は歩いていくには遠く、またその他の交通機関も見当たらなかったのでタクシーで巡ることにしました。
声をかけてきたタクシーの運転手に話を聞いてみると、「3大教会+バンクシーの絵+分離壁を2時間で周るがどうだ!?」とのこと。
タクシーに乗り込みながら料金交渉をするが、300シェケル(約9,000円)と、かなり高い・・・
タクシーを降りて他のドライバーに聞いてみたら、同じ内容で2人合わせて100シェケル(約3,000円)のドライバーがいたのでお願いしました。
自力で周ればかなり安くなると思うのですが、暑すぎでそんな気はおきませんでした・・・
こんな場所を巡りました
それでは、今回タクシーを使って巡った場所を紹介します!
羊飼いの野ラテン教会
まず訪れたのはベツレヘムから少し離れた『羊飼いの野』と呼ばれる地域にあるラテン教会。
ギリシャ教会もありますが、今回はラテン教会を訪れました。
敷地入口はこんな感じ。内部は庭園になっています。
ラテン教会はこぢんまりとした大きさ。
残念ながら内部は狭く、それほど見るべきものはありません・・・
みんなが撮っていたのは天井の写真。僕も撮ってみました。
なお、敷地内には展望台があり、街並みが一望できます!
ミルク・グロット
続いて訪れたのはミルク・グロットという名の教会。
教会の外部、および内部ともミルク色で、女性的なかわいらしい雰囲気です。
内部では祈りをささげている人も。この中には観光客は入れませんでした。
聖誕教会
ベツレヘム最大の見どころは聖誕教会。
この教会のある場所でイエス・キリストが生まれたとされています。
石造りのとても大きな教会ですが、入口は腰をかがめないと入れないほどの小ささ。
狭い入口と対照的に、内部は広々しています。
最大の見どころは、やっぱりキリストが生まれた場所。
その場所は地下部分にありますが、いつも人がいっぱい。
生まれた場所には星印が付いていますが、混んでいたこともあってうまく写真がとれませんでした・・・
木工製品工房
聖誕教会から車への移動中に立ち寄りました。
木を削って、器用にさまざまな像を作っています。
だいたいこのような場所に立ち寄ると購入を勧められますが、今回はそんなことは無く、ただ立ち寄っただけ。
見学中にコーヒーをごちそうになりました。
分離壁
イスラエルとパレスチナ(ヨルダン川西岸地区)を分断する、高さ8メートル&全長700キロメートルとも言われる分離壁です。
ベルリンの壁と同様に、壁には風刺的な絵がいっぱい。
アメリカ大統領のドナルド・トランプに関する絵が多かったですが、それ以外にもさまざまな絵で埋め尽くされています。
バンクシー関連
パレスチナには、正体不明の芸術家として知られるバンクシー関連の壁画が多く残されています。
そのうち、2カ所を見ることができました。
1カ所目は『Flower Bomber』と呼ばれる絵。
バンクシーについて、それほど詳しくない僕でも知っているほど有名な絵です。
なお、この絵はガソリンスタンドっぽい建物の外側の壁に描かれていました。
2カ所目は防弾ベストを身に着けたハトの絵。
この絵は、分離壁近くのみやげ物店の壁に描かれていました。
その後、バンクシー関連のみやげ物を売っているショップに立ち寄り。
マグカップなどさまざまな商品が売られていました。
僕はエコバッグを購入しました。
そのショップの隣にあるのが、バンクシーがプロデュースしたホテル『The Walled Off Hotel』。
このホテルは、すべての部屋が分離壁に面していることから『世界一眺めの悪いホテル』と呼ばれています。
ロビーだけ少し見学させてもらえましたが、普通のホテルとは全く異なります!
窓からは本当に分離壁しか見えません・・・・
これですべての見学が終了。
あとはチェックポイントまで送り届けてもらえました。
出国時はパスポートチェックがあります
パレスチナからエルサレムへの移動もチェックポイントを通過します。
ただしパレスチナから出国する時は、手荷物検査とパスポートチェックがあります。
出国時のみパスポートチェックがありますが、もしパスポートを持っていなかったらどうなるかは不明。
どうなるかわからないので、念のためパスポートは持っておきましょう!
なお、エルサレムのチェックポイントを出たところに路線バスが停まっています。
ここで『234番』のバスに乗れば、旧市街方面に戻ることができます。
おそらく終点はダマスカス門近くのアラブバス乗り場ですが、僕は少し手前のヤッフォ門近くの停留所で降りました。
観光についての注意点
服装について
宗教施設では肌の露出が入れない場合があるので、ノースリーブは短パンは避けた方が良いです。
現地ツアーがオススメ
パレスチナ側のチェックポイントを出れば目の前にタクシーがいるので、そこで交渉しても良いですが、ボッタクられる危険性もかなりあります・・・
「安心して観光したい!」という人は、エルサレム発着のツアーへの参加がオススメ。
料金は少し高めですが、身元がハッキリしていることもあり安心して観光できます。
パレスチナ旅行をオーダーメイド
エルサレムからの移動や、ベツレヘム周辺の見どころを効率よく巡るのは意外と大変・・・
しかしツアー旅行は好きな場所に行けないし、行きたくもないお土産店に立ち寄ったりするので避けたいですよね。
そんな時は『オーダーメイド旅行』がおすすめです!
たとえば『タウンライフ旅さがし』なら無料で見積もってもらえます。
観光についての不明点を事前に相談をしたり、現地に着いてから困りごとがあっても、サポートデスクが設置されているので難なく解決できますよ。
観光に便利なアイテム
翻訳機
海外旅行での問題はやっぱり言葉。英語なら何となく理解できても、中東の言葉は難しいですよね・・・
あなたが日本語以外話せなくても、翻訳できるアイテムがあれば安心。
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世界遺産への登録
今回紹介したうち、聖誕教会は2012年に『イエス生誕の地 : ベツレヘムの聖誕教会と巡礼路』として世界遺産(文化遺産)に登録されました。
観光のベストシーズン
春から秋(4~11月)がオススメです。
雨が少なく、夏でも最高気温は30度を超えるぐらい&湿度が低めなので、日陰に入れば過ごしやすいです。
観光に必要な日数
イスラエルへの往復に丸2日、日帰りでパレスチナに行くとして合計丸3日かかります。
ただし、飛行機や電車に乗るための待ち時間や、乗継地での待ち時間があるので最低3泊5日必要です。
観光を計画
パレスチナを訪れる際の航空券・ホテル・ツアー予約はこちらから可能です。
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