アレクサンドリアは地中海に面する地中海都市で、ヨーロッパ各地から観光客が押し寄せます。
エジプトの他都市はホコリっぽく騒がしい印象ですが、アレクサンドリアどことなく優雅。
今回はアレクサンドリアの見どころ・行き方などについてお伝えします。
※情報は訪れた時点のものです。最新情報については公式サイト等をご確認ください
基本情報
アレクサンドリア(alexandria)はカイロに続く、エジプト第2の都市です。
歴史は古く、アレクサンドロス大王により紀元前4世紀に建設。アレクサンドロス大王が亡くなった後、プトレマイオス朝時代に首都がおかれました。
なお、プトレマイオス王朝最後のファラオ(古代エジプトの君主)は、絶世の美女としても有名なクレオパトラ7世です。
首都がカイロに移ってからは廃虚に近い、ひっそりとした町でした。しかし19世紀ごろになって近代化が始まると現在のような、にぎやかさを再び取り戻しました。
ところで、世界の七不思議(世界の七つの景観とも)と呼ばれる場所があります。
アレクサンドリアにあったとされる『アレクサンドリアの大灯台』もその一つ。
アレクサンドリア湾岸のファロス島に建造された灯台で、『ファロス島の大灯台』とも呼ばれています。
残念ながら14世紀に発生した2度の地震によって全壊して現在は残っていませんが、高さは134メートルと、ギザの大ピラミッドに近い高さ(147メートル)がありました。
見どころ
アレクサンドリアには、他のエジプトの都市では見かけない風景がたくさんあります。
また、地中海に面しているためか、どこかノンビリした雰囲気。
また、他の都市では見かけないアート作品も多い印象。巨大なモザイク画もありました。
それでは、その他の見どころを順に紹介します。
カーイト・ベイの要塞
カーイト・ベイの要塞(Citadel of Qaitbay)は、地中海に突き出た部分に建てられています。
要塞があるのは、世界の七不思議のひとつであるアレクサンドリアの大灯台の跡地。15世紀マルムーク王朝時代にスルタン・アシュラフ・カーイト・ベイによって建てられました。
まず目を引くのが外観の美しさ!
青い地中海と、要塞の白い石壁の対比が美しいです。
現在、カーイト・ベイの要塞の内部は海洋博物館になっています。
要塞内部に入ることも可能。内部も美しいです。
床や窓にも装飾がほどこされています。
アレクサンドリア最大の見どころですので、ぜひ訪れましょう!
定休日 :なし
開館時間:朝9:00 ~ 夕方16:00
ポンペイの柱
ポンペイの柱の見どころは名前のとおり1本の柱と近くにある小さなスフィンクスのみですが、この柱は高さ27メートル、円周8メートルもあり見ごたえ十分。
この場所には、プトレマイオス朝時代(紀元前3世紀ごろ)のセラペウムが建てられていました。
しかし、どこの柱かについては諸説あり、ローマ皇帝ディオクレティアスが建てたという説と、セラペウムに付属する図書館の柱の1本であるという説があります。
ところで『ポンペイ』はイタリアの遺跡の名前では?と思われるかもしれません。
この名前になったのは、これまた諸説あります。
ローマの将軍であるポンペイウス(Pompeius)の墓の跡を示していると考えられた説や、クレオパトラの庇護を受けた人々がポンペイウスの寺院だったと誤解した説などがあります。
ポンペイの柱があるのは、マスル駅から南西に1キロメートルの場所。
僕は馬車で行きましたが、黄色の路面電車の2番線で近くまで行けるようです。
定休日 :なし
開館時間:朝9:00 ~ 夕方16:30
コームッシュアーファのカタコンベ
カタコンベ(catacombe)とは地下にあるお墓のこと。アレクサンドリアだけではなく、世界中にあります。
アレクサンドリアにあるのはコームッシュアーファのカタコンベと呼ばれており、もともとは貴族のための墓地でしたが、3世紀以降一般の共同墓地となりました。
地下には階段を使って昇降します。地上はとても暑かったですが、地下は水が流れていることもあって涼しいです。
最大の見どころは地下に残された壁画。
地下にあったためか、まだ色がハッキリと残っておりとてもキレイでした。
ただし、地下は暗いのでシッカリ見たいなら懐中電灯があると便利です。
コームッシュアーファのカタコンベは、ポンペイの柱のすぐ近くにあるので一度に周ると楽です。
定休日 :なし
開館時間:朝9:00 ~ 夕方16:30
ローマ円形劇場
ローマ円形劇場は、ローマ帝国時代(2世紀ごろ)に建てられた劇場跡です。
内部にはローマ式の大浴場の跡や、使用されていた当時のラクガキも残っています。
ローマ円形劇場があるのは、マスル駅のすぐ近く。
マスル駅はアレクサンドリアからカイロへ向かう列車の発着駅なので、移動の途中に見ると効率的。
僕は時間が無かったこともあり、柵のスキマからこっそり眺めました。
定休日 :なし
開館時間:朝9:00 ~ 夕方16:30
行き方・市内の移動方法
アレクサンドリア市内の移動は馬車か、路面電車が便利。
馬車は間違いなく、相場より大幅に高い料金を吹っかけてくるので注意が必要です!
僕も最初は、相場の10倍近い料金を伝えられました。
観光客の場合、相場通りの料金にするのは難しいですが、なるべく5割増し程度に抑えるように交渉しましょう。
路面電車は現地人も足代わりに使っています。
ラムル駅発着の路線が多く、使いこなせば観光地間の見どころへの移動も楽。
こんな古い車体も現役でした。
アレクサンドリアへ行くには、カイロから鉄道やバスを利用した移動が便利。
鉄道で行く場合、カイロの起点はラムセス駅・アレクサンドリアの基点はマスル駅、バスで行く場合のカイロの起点はトルゴマーン・バスターミナルです。
鉄道やバスでの詳しい移動方法は、こちらをご覧ください。
アレクサンドリアで売られているお土産
アレクサンドリアは海沿いだけあって、貝殻などを使ったみやげ物が多め。
とくにカーイト・ベイの要塞前の広場では、露店でさまざまな民芸品が売られています。
僕はここで古代エジプトのコインセットや切手セット、ヒエログリフを書ける定規などを購入しました。
個人で訪れる or 現地ツアーに参加する
バスや電車、飛行機であれば乗り換えなしで直接カイロからアレクサンドリアへ行けるので、個人でも行きやすいです。
ただし、アレクサンドリアの観光地は点在しているので、現地ツアーへ参加すると効率的に観光できます。
世界遺産への登録
2018年現在、世界遺産には登録されていません。
観光のベストシーズン
初夏~秋(6~10月あたり)がオススメです。
カイロなどの他都市は夏は気温が高いので過ごしにくいですが、アレクサンドリアは地中海に面しており、地中海性気候のため夏が過ごしやすいです。
また、初夏~秋は降水量が少ないので観光に向いています。
観光に必要な日数
カイロへの往復に丸2日、日帰りでアレクサンドリアに行くとして合計丸3日かかります。
ただし、飛行機や電車に乗るための待ち時間や、乗継地での待ち時間があるので最低3泊4日必要です。
観光を計画
アレクサンドリアを訪れる際の航空券・ホテル・ツアー予約はこちらから可能です。
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