あなたは世界3大仏教遺跡をすべて知っていますか?
もっとも有名なのはアンコール・ワット遺跡群ですが、今回紹介するバガン遺跡も3大遺跡のうちの一つ。
僕は今までさまざまな観光地に行きましたが、ベスト3に入るぐらい好きな場所です。
今回はバガン遺跡へ行く方法や見どころ、注意する点などについてお伝えします。
※情報は訪れた時点のものです。最新情報については公式サイト等をご確認ください
【追 記】
2018/05/10 休館日について追記
基本情報
バガン遺跡(Bagan)は、世界三大仏教遺跡のひとつ。
ひとつのバガン遺跡という名前の場所があるのではなく、複数の寺院・仏塔が立ち並んでいるバガンという地域の遺跡群を指しています。
その寺院・仏塔の数がスゴイ。
その数は3,000とも4,000とも言われており、見渡す限りの地平線に赤茶色の仏塔が立ち並ぶ姿は壮観です!
バガン遺跡があるのは、ミャンマー(旧ビルマ)のマンダレー地方にあるイワラジ川流域。
100平方キロメートルという、広大な面積に点在しています。
点在する寺院や仏塔は11~13世紀のバガン王朝時代に、仏教の繁栄を願って建てられました。
バガン遺跡の見どころ
バガン遺跡の中には有名な寺院が多数存在していますので、そのうちのいくつか紹介します。
アーナンダ―寺院 (Ananda Temple)
バガン遺跡にある寺院の中でも最も大きく、かつ最も美しいと言われている寺院です。
1090年にチャンスィッター王により建てられた寺院で、高さは50メートル。内部には高さ9.5メートルの黄金に輝く仏像が4体あります。
壁画もかわいらしくて味があります。・・・が、目が少しイヤらしいかも!?
ゴドーパリィン寺院 (Gawdawpalin Temple)
バガン遺跡の中で2番目に高い寺院です。
バガン遺跡は表面がレンガで覆われた赤茶色の寺院が多いですが、この寺院は白色のしっくいで覆われています。
入り口部分の装飾が特に美しいので必見です。
シュエサンドー・パヤー (Shwesandaw Paya)
バガン黄金期の中でも初期(1057年)に建てられました。この仏塔には仏陀の遺髪が納められています。
この仏塔はサンセット(夕日)を見るためのスポットとしても有名。現地ツアーに参加した場合は、ほぼこの仏塔からのサンセット見学が含まれています。
日が沈む地平線と夕暮れの空、シルエット状の仏塔との対比がとてもキレイ。
僕は2日連続で訪れましたが、2日目は少し曇りぎみでイマイチでした・・・
キレイな夕焼けが見られるかは天気次第なので、バガンに数日滞在するなら何回か訪れるプランを組んだ方が良いかもしれません。
スラマニ寺院 (Sulamani Temple)
1183年に建てられた2層構造の寺院です。
この寺院にも4体仏像が飾られていますが、最大の見どころはフレスコ画。人間や動物をモチーフにしており、バガン遺跡の中でもっとも保存状態が良いです。
タビニュ寺院 (Thatbyinnyu Temple)
高さ65メートルと、バガンでもっとも高く、遠くからでも目立ちます。
内部には、金色に輝く仏像が鎮座しています。
ダマヤンジー寺院 (Dhammayangyi Temple)
ナラトゥ王により建てられましたが、建築途中で暗殺されたため工事は中止となり、現在も完成していません。
また、この寺院は地元では心霊スポットとしても有名。
夜になると幽霊が出るというウワサがあります。
マヌーハ寺院 (Manuha Temple)
マヌーハ王により、1059年に建てられました。
マヌーハ王は捕虜となってしばらくの間囚われの身となりましたが、その時の経験からか寝大仏が建物いっぱいに作られており、とても窮屈。
ティーローミンロー寺院 (Htilominlo Temple)
ティーローミンローは『傘』という意味です。
なぜこのような名前が付いたかというと、一説には王位継承者を決める時に、傘が倒れた方向に立っていたナンダウンミャーを後継者として選んだことに由来しています。
そんな雑な決め方で良いのでしょうか・・・
建物は2層構造になっておりバガン遺跡らしい作り。
また、寺院の周りでは民芸品が売られています。ここでは首長族の女性に会うことができました。
バガン・ビューイング・タワー (Bagan Viewing Tower)
バガン遺跡を一望できる、高さ60メートルの展望塔です。
この塔からの眺めは絶景!
地平線の先まで見渡せる平地に、何千もの仏塔が立ち並んでいる風景は本当に素晴らしいです。
しかし、この塔は評判があまりよくありません。
入場料が高いこともありますが、周りの風景に溶け込んでいない外観はバガン遺跡が世界遺産に登録されない原因の一つと言われています。
【追 記】2019/07/23
2019年にようやく世界遺産に認定されました!
シュエズィーゴン・パヤー (Shwezigon Paya)
バガンを代表する黄金に輝く仏塔で、高さは40メートルほど。ニャウンウー村から歩いて行けるほど近くにあります。
まぶしいほどの金色ですが、この輝きは金箔を貼り付けることにより維持されています。
金箔は観光客でもお金を払えば貼ることが可能。
5センチ四方ぐらいの大きさの金箔を購入して、それを仏塔に貼り付けるだけですが、徳を積んだ気分を味わえます。
観光についての注意点
全般
雨はほとんど降らないので、雨具は不要です。
また舗装路が少なく、土の地面が多いため土ぼこりが舞いやすいです。視力が良くない人は、コンタクトレンズではなくメガネの方が良いです。
休館日について
どの寺院も休館日はありません。
服装について
仏塔を登ったり、ごつごつした地面が多いので、履きなれたスニーカーがおすすめ。とくに仏塔の階段はとても急。登るならグリップ力の良い靴が必須です。
また、寺院の中以外は日差しをさえぎるものがないので、帽子をかぶるようにしてください。
トイレについて
寺院に併設されていますが、あまりキレイではありませんので、なるべくホテルやレストランで済ませてください。
売店について
ニャウンウーの街中や道路沿いの露店で飲み物や食べ物が売られていますが、長い間売られ続けているものは、ほこりが被っている場合があります。
バガンからバガン遺跡への行き方
バガン遺跡に行くためには、さまざまな方法があります。
バガン遺跡は広く点在していますが、ニャウンウー村からはシュエズィーゴン・パヤーまで徒歩10分程度、アーナンダー寺院やスラマニ寺院は車で10分程度で着きます。
ニャウンウー空港からニャウンウーなど、バガン各地区への移動方法はこちらをご覧ください。
また、日本からバガン中心部への移動については、こちらをご覧ください。
現地ツアーがオススメ
おもな見どころは固まっているので、比較的個人でも周りやすいです。
ただし場所が少しわかりにくい&見た目が似ている仏塔や寺院が多いので、現地ツアーへの参加がオススメです。
個人で周る場合、タクシーをチャーターするほか、馬車やレンタルサイクルを利用する方法があります。
馬車は少し高めの料金設定ですが、旅の風情を味わえます!
レンタルサイクル、またはレンタル電動バイク(e-bike)は料金が安いですが、借りられるのは半日 or 1日のどちらかで、時間貸しは行っていないようでした。
e-bikeは誰でも簡単に乗ることが可能ですが、舗装されていない道路を走る時は注意が必要。加速力がとても強いので段差に乗り上げて転ぶこともあります。
僕も一度転びかけました・・・
バッテリー切れが心配ですが、ペダルも付いているので、イザという時でも心配ありません。
世界遺産への登録
2018年現在、世界遺産には登録されていません。
申請は行われましたが、近代の建材を用いて修復されたことと、遺跡内に展望塔やゴルフコースが作られたことが原因となり却下されました。
観光のベストシーズン
冬(12~2月)が、もっとも気候が良いのでオススメです。
年間を通じて雨は少ないですが3~5月は酷暑にあたり、気温が40度を超えることがあるので避けた方が良いです。
観光に必要な日数
ニャウンウーへの往復に丸2日、バガン遺跡を1泊2日で観光するとして合計丸4日かかります。
ただし、飛行機や電車に乗るための待ち時間や、乗継地での待ち時間があるので最低4泊5日必要です。
観光を計画
バガン遺跡を訪れる際の航空券・ホテル・ツアー予約はこちらから可能です。
》》Hotels.comでホテルを予約
》》Booking.comでホテルを予約
》》Agodaでホテルを予約
》》Expediaでホテルを予約
》》Klookで現地発着ツアーを予約
》》KKdayで現地発着ツアーを予約
》》Hello Activityで現地発着ツアーを予約