海外旅行ツアーでは「世界遺産を巡る」という点をウリにしているケースも多いです。
すでに1000件以上の世界遺産が認定されていますが、2019年7月開催の世界遺産委員会で新たに29件の世界遺産が認定されました。
今回認められた遺産のなかには、僕がオススメするバガン遺跡も。
今回は2019年に新規登録された遺産について紹介します!
世界遺産とは
世界遺産をカンタンに説明すると『人類全体にとって現在から将来に至るまで、かけがえのない価値を持つ自然や建造物』といった感じです。
世界遺産には、〇と◇を合わせたようなマークが描かれた石碑や看板が設置されているので、見た方も多いのではないでしょうか?
世界遺産の詳細については、こちらをご覧ください。
世界遺産委員会が開催されました
世界遺産の認定などを話し合う世界遺産委員会は、年に1回開催されます。
2019年は6月30日から7月10日の間、アゼルバイジャンの首都バクーで開催。
その会議の中で、新たに29件の世界遺産が誕生しました。
2019年に世界遺産に認定された場所
あらたに世界遺産に認定されたのは次の29件。
件数が多いので名前のみ紹介します。
複合遺産
*パラチーとイーリャ・グランジの文化と生物多様性(ブラジル)
自然遺産
*ヒルカニアの森林群(イラン)
*中国の黄海=渤海湾沿岸の渡り鳥保護区群(中国)
*ヴァトナヨークトル国立公園 – 火と氷の絶えず変化する自然(アイスランド)
*フランス領南方地域の陸と海(フランス)
文化遺産
*バッジ・ビムの文化的景観(オーストラリア)
*ラージャスターン州のジャイプル市街(インド)
*サワルントのオンビリン炭鉱遺産(インドネシア)
*書院、韓国の性理学教育機関群(韓国)
*良渚古城遺跡(中国)
*百舌鳥・古市古墳群(日本) ※詳細は後述
*バガン(ミャンマー) ※詳細は後述
*シエンクワーン県ジャール平原の巨大石壺遺跡群(ラオス)
*バビロン(イラク)
*ディルムンの墳墓群(バーレーン)
*古代製鉄遺跡群(ブルキナファソ)
*シャキの歴史地区とハーンの宮殿(アゼルバイジャン)
*ジョドレルバンク天文台(イギリス)
*コネリアーノとヴァルドッビアーデネのプロセッコ栽培丘陵群(イタリア)
*リスコ・カイドとグラン・カナリア島の聖なる山々の文化的景観(スペイン)
*クラドルビ・ナト・ラベムの儀礼用馬車馬の繁殖・訓練の景観(チェコ)
*エルツ山地(クルスナホリ)鉱業地域(チェコ・ドイツ)
*アウクスブルクの水管理システム(ドイツ)
*クシェミオンキの先史時代の縞状燧石採掘地域(ポーランド)
*ブラガのボン・ジェズス・ド・モンテ聖域(ポルトガル)
*マフラの王家の建物 – 宮殿、バシリカ、修道院、セルク庭園、狩猟公園(ポルトガル)
*プスコフ建築派の聖堂群(ロシア)
*フランク・ロイド・ライトの20世紀建築作品群(アメリカ)
*ライティング=オン=ストーン/アイシナイピ(カナダ)
日本の世界遺産も増えました
日本が推薦していた『百舌鳥・古市古墳群』も世界遺産に認定されました。
百舌鳥・古市古墳群は大阪にある44基の古墳群。
特に有名なのは大仙陵古墳(伝仁徳天皇陵)で、ほとんどの古墳が4~6世紀ごろ造られました。
バガン遺跡は世界三大仏教遺跡のひとつ
そして、今回登録された世界遺産のなかで、僕がオススメするのがミャンマーの『バガン』。
バガン遺跡は見渡すかぎり地平線の大地に、数千ともいわれる仏塔が立ち並んでいる遺跡で、僕が今まで訪れた遺跡の中でもナンバーワンと言えるほど素晴らしい場所です。
もっと早く登録されているべき遺産でしたが、
- 保全体制の不備(建設当時に使われていなかった材料を補修材として用いた)
- バガン地区内にゴルフコースが造られた
- 景観にそぐわない塔が造られた
などの理由により、今まで登録されることはありませんでした。
しかし、今回ようやく世界遺産に認定されました!
また、バガン遺跡は世界三大仏教遺跡のひとつに数えられています。
僕は世界三大仏教遺跡をすべて訪れていますが、もっともオススメです。
世界遺産の知識を問う検定もあります
僕も勉強中ですが、世界遺産の知識を問う検定もあります。
その検定とは『世界遺産検定』。そのままな名前です。
試験は4級~1級、およびマイスターの5段階。僕は2級から受け始めましたが、2級と比べると1級は段違いで難しい印象。
世界遺産検定の1級&マイスターの試験範囲は全遺産。
毎年世界遺産が20~30件増え続けている(=試験範囲が広がる)のが、世界遺産検定を勉強している僕にとってはツライです・・・
まとめ
世界遺産は年々増え続けており、いまだに「こんな場所があったのか!」と驚かされます。
今まで知らなかった場所を知るキッカケにもなるので、ぜひ注目してみましょう!