創業200年近いイギリスの旅行会社『トーマス・クック』が破綻しました。
日本人で利用した人は少ないかもしれませんが、世界の旅行者にとっては大きな出来事。
今回はトーマス・クック破綻の原因と旅行者への影響について紹介します。
トーマス・クックとは?
トーマス・クック(Thomas Cook)は1841年にイギリスで創業された、世界で最も古いと言われる旅行代理店です。
団体旅行やパック旅行を取り扱ったほか、鉄道時刻表やガイドブックも発行。
近年ではホテル事業やエアライン事業(トーマス・クック航空)なども手掛けていました。
経営破綻による旅行者への影響
トーマス・クックが破産したのは2019年9月下旬。
破産により、運営するトーマス・クック航空は即日すべての便の運航を停止しました。
これにより、多くの旅行者が「旅行先から帰れない」といった事態に・・・
似た出来事として思い出されるのが、2017年の『てるみくらぶ』の破産。
今回のケースと同様に、多くの人が同様に旅先から帰れない、という問題が発生しました。
英国政府により、チャーター便などを利用して帰ることができるように手を打っていますが、すべての人を救出するには時間がかかりそうです。
また、言葉がわからない外国人は途方に暮れている可能性もあります。
破綻の原因
経営破綻の理由のひとつが『アナログ的な経営手法』と言われています。
現在はネット経由で航空券やツアーを予約する旅行者が多いですが、トーマス・クックでは店舗での対面や電話での予約が中心。
気軽に予約できるネット対応が遅れたことにより、顧客離れが進んだものと思われます。
これからどうなる?
トーマス・クックの555店舗すべてをイギリスの旅行代理店『ヘイズ・トラベル(Hays Travel)』が買い取ることが決まりました。
また、海外に取り残されている旅行者や予約済みの旅行者の支援も行っているので、ある程度影響はおさえられそうです。
まとめ
旅行会社の破綻はこれからも起こりうる問題。
運航停止となっても自分のチカラで対処できるのがイチバン良いですが、無理そうならアレンジ旅行会社に依頼するのもオススメです!