日本人に人気の観光地のひとつ、バリ島があるインドネシアでは首都移転が計画されています。
世界では今までも首都移転が行われたことがありますが、その理由はさまざま。
今回はインドネシアで首都移転が行われる理由、および観光への影響についてお伝えします。
インドネシアの首都が移転します
現在のインドネシアの首都はジャワ島にあるジャカルタです。
しかし2024年から順次、ヌサンタラへの首都機能の移転が計画されています。
ヌサンタラは未開発のジャングルに新たに作られる都市で、場所はカリマンタン島東部のバリクパパン(Balikpapan)郊外に位置しています。
なぜ移転する必要がある?
首都を移転する大きな理由は人口過密と地盤沈下の2点。
ジャカルタは周辺地域を含めた人口が約3000万人を超えており、人口過密による交通渋滞が問題になっています。
僕も2008年ごろに訪れましたが、その時でも渋滞が凄かった・・・
トランスジャカルタと呼ばれる専用レーンを走るバス路線もありましたが、車内はすごい人。
訪れたのは夏だったので、汗のにおいが充満していてキツかったです・・・
また、地下水をくみ上げすぎたことにより発生した地盤沈下も問題に。
都市面積の約6割が海抜0メートル以下となっており、毎年のように洪水による被害が発生しています。
観光への影響
首都を移転しても当面の間は海外旅行には影響はありません。
引き続きバリ島やボロブドゥールなど、今までも人気な観光地を訪れる人が大半と思われます。
将来的にはヌサンタラ近郊に空港が建設された場合、観光地へ向かうときに経由する空港が現在のスカルノハッタ国際空港から新空港に変更となる可能性があります。
また新空港の分、便数が増加することにより観光客のルート選択が幅が広がると考えられます。
今までに首都を移転したケースはある?
日本でも首都が移転したことがありますが、海外でも人口増加等を理由に行われています。
オーストラリアでは1927年にキャンベラ、ブラジルが1960年にブラジリアにそれぞれ移転。
ブラジルは今回のインドネシアと同様に、何もない場所にイチから都市を作り上げました。
まとめ
ヌサンタラはこれから建築がはじまる状態なので、本格的な都市機能の稼働はまだ先。
新都市は都市と自然が融合した、まさに「未来都市」と呼べるような感じになる予定です。
どんな感じになるか、今から楽しみです!