2021年に世界遺産登録、および抹消された遺産まとめ。日本の2遺産も新たに登録!

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先日開催された世界遺産委員会の結果、日本から新たに2件の世界遺産登録が認められました!

これで日本の登録遺産は25件です。

今回は2021年開催の世界遺産委員会にて登録された日本および世界の遺産、残念ながら抹消された遺産についてお伝えします。

今年は2年分をまとめて審議

世界遺産は年1回開催される世界遺産委員会で審議され、登録または不登録が決定しますが2020年は新型コロナ感染拡大の影響で世界遺産委員会は中止となりました。

このため、2021年にリモート開催されることになった世界遺産委員会では2020年と2021年審議分を合わせて審議することに。

これに合わせて会期も例年より長めになっています。

5分で覚える世界遺産。生まれたキッカケは?世界遺産に認定される基準は?
近ごろ、テレビや本で『世界遺産』という言葉をよく耳にするようになりましたが、あなたはくわしく知っていますか? 僕も昔は「あ~世界遺産ね。なんかスゴイよね」ぐらいの知識でした。 今回は世界遺産について、知ったかぶりできるぐらいの知識を約5分で紹介します!

 

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新たに登録された日本の遺産

新たに世界遺産登録にされた日本の遺産は次の2つ。

①「奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島」(鹿児島、沖縄)
②「北海道・北東北の縄文遺跡群」(北海道、青森、岩手、秋田)

それぞれ詳しく紹介します。

奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島

もともと2018年の登録を目指していましたが、遺産範囲の問題などが指摘され登録延期勧告されていました。

これを今回見直して再申請し、ようやく世界遺産に登録されました。

国際的にも希少な固有種に代表される生物保全上重要な地域であることが評価されました

世界遺産の構成要素となっているのは下記の4島です!

・奄美大島(鹿児島県)
・徳之島(鹿児島県)
・沖縄本島(沖縄県)*北部のみ(やんばる国立公園のある場所)
・西表島(沖縄県)

鹿児島県の徳之島

北海道・北東北の縄文遺跡群

今回が初めての推薦でしたが、下記の点が評価されて世界遺産に登録されました。

・1万年以上にわたって営まれた、狩猟や採集を基盤とした定住生活の変遷を網羅している
・農耕以前の人類の生活実態を示している

構成要素となる遺跡は北海道、および東北に点在する次の場所です!

  • 垣ノ島遺跡(北海道函館市)
  • 大船遺跡(北海道函館市)
  • 大平山元I遺跡(青森県外ヶ浜町)
  • 小牧野遺跡(青森県青森市)
  • 三内丸山遺跡(青森県青森市)
  • 大森勝山遺跡(青森県弘前市)
  • 亀ヶ岡石器時代遺跡(青森県つがる市)
  • 是川石器時代遺跡(青森県八戸市)
  • 御所野遺跡(岩手県一戸町)
  • 伊勢堂岱遺跡(秋田県北秋田市)
  • 北黄金貝塚(北海道伊達市)
  • 入江・高砂貝塚(北海道洞爺湖町)
  • 田小屋野貝塚(青森県つがる市)
  • 二ツ森貝塚(青森県七戸町)
  • 大湯環状列石(秋田県鹿角市)
  • キウス周堤墓群(北海道千歳市)

 

新たに登録された世界の遺産

今回登録された日本以外にある世界遺産は次のとおりです。

自然遺産

*イヴィンド国立公園  <ガボン>
*ゲボル(韓国の干潟)  <韓国> 

*ケーンクラチャン森林保護区群  <タイ>
*コルキスの雨林・湿地群  <ジョージア>

文化遺産

*アリカ・イ・パリナコータ州のチンチョーロ文化の集落と人工ミイラ製法  <チリ>
*アルスランテペの墳丘  <トルコ>
*イラン縦貫鉄道  <イラン>
*ウェールズ北西部のスレート関連景観  <イギリス>
*オネガ湖と白海の岩絵群  <ロシア>

*技師エラディオ・ディエステの作品:アトランティダの聖堂  <ウルグアイ>
*コートジボワール北部のスーダン様式モスク群  <コートジボワール>
*コルドゥアン灯台  <フランス>

*サルト – 寛容と都市的ホスピタリティの場  <ヨルダン>
*シュパイアー、ヴォルムス、マインツのユダヤ人共同体遺跡群  <ドイツ>
*慈善の集団居住地群  <ベルギー/オランダ>
*泉州 : 宋・元時代の中国における世界のエンポリウム  <中国>

*ダルムシュタットのマティルデの丘  <ドイツ>
*チャンキーヨの天文考古学遺産群  <ぺル―>
*テランガーナ州のカーカティーヤ・ルドレシュワラ(ラマッパ)寺院  <インド>
*ドーラビーラ : ハラッパー文化の都市  <インド>

*パセオ・デル・プラドとブエン・レティーロ、芸術と科学の景観  <スペイン>
*パドヴァの14世紀フレスコ作品群  <イタリア>
*ヒマー文化地域  <サウジアラビア>
*フーラーマーン/ウラマナトの文化的景観  <イラン>
*ボローニャのポルチコ群  <イタリア>

*リヴィエラの冬季行楽都市ニース  <フランス>
*リュブリャナのヨジェ・プレチニック作品群 – 人を中心とした都市計画  <スロベニア>
*ロシア・モンタナの鉱山景観  <ルーマニア>
*ロバート・ブール・マルクス記念遺産  <ブラジル>
*ローマ帝国の国境線 – ゲルマニア・インフェリオルのリーメス  <ドイツ/オランダ>
*ローマ帝国の国境線 – ドナウのリーメス(西部分)  <オーストリア/スロバキア/ドイツ>

*ヨーロッパの大温泉保養都市群  <イギリス/イタリア/オーストリア/チェコ/ドイツ/フランス/ベルギー>

 

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抹消された世界の遺産

世界遺産は一度登録されればずっと登録されたままではなく、抹消されることがあります。

世界遺産は『顕著な普遍的価値』を有していることが登録の条件ですが、その条件を満たさなくなったとして2021年の世界遺産で1件抹消されました。

今回抹消された世界遺産はイギリスの『海商都市リヴァプール』です。

18~19世紀の面影を残す街並みが評価されて世界遺産に登録されましたが、港湾の再開発に伴う景観の破壊が問題視されました。

なお、今までに抹消された遺産は今回の1件を含めて合計3件。

他の2件は下記のとおりです。

・アラビアオリックスの保護区(オマーン:2007年に抹消)
・ドレスデン・エルベ渓谷(ドイツ:2009年に抹消)
世界遺産は抹消されることも・・・今までに抹消された遺産、これから抹消される可能性のある遺産とは?
近年人気が高まっている世界遺産。 世界遺産に登録されるまでには長い準備&審査が必要ですが、登録されることにより観光客の増加などのメリットがあります。 しかし一度登録されても、場合によっては登録が取り消される(抹消される)ことも・・・ 今回は世界遺産から抹消される理由、および抹消された遺産とこれから抹消される可能性がある遺産についてお伝えします。

 

今後推薦される予定の日本の遺産

2022年開催される世界遺産委員会(第45回)に推薦される日本の遺産はありません。

2023年以降では「佐渡島の金山」「彦根城」「飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群」が推薦候補。

ただし、世界的な観点から遺産の価値を証明する必要があるので実際に推薦されるかどうかは不明です。

 

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まとめ

今回は日本の遺産が2つも世界遺産に登録される、とても素晴らしい結果となりました。

世界遺産に登録されると観光客の増加が見込めますが、ゴミの増加も問題に。

もし訪れる際はゴミを道端に捨てないようにしましょう!

 

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