佐渡金山が世界遺産に推薦される見込み。推薦見送りから一転、推薦されることに

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日本の遺産も多く登録されている世界遺産ですが、新たな登録候補として佐渡金山が推薦される見込みです。

しかしこれまでに推薦取り消しの流れになったりと2転3転しています・・・

今回は佐渡金山についての概要とこれまでの登録に向けた流れ、今後のスケジュールについてお伝えします。

佐渡金山とは

佐渡金山(さど きんざん)は新潟県の佐渡島にある金の採掘場跡です。

開山されたのは西暦1601年。小判の製造も行われるなど、江戸幕府の重要な財源となりました。

その後、1869年(明治2年)には官営となり機械化が図られ、日本最大の金山として日本の近代化に貢献。

しかし金鉱脈の枯渇により、1989年(平成元年)に操業が休止されています。

 

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世界遺産へ推薦

2023年に審議予定の世界遺産への登録候補として、日本からは佐渡金山が選ばれました。

佐渡金山には複数の金山がありますが、今回構成する要素として選ばれたのが下記の2カ所。

・相川鶴子金銀山
・西三川砂金山

 

なお、世界遺産に登録されるには顕著な普遍的価値(OUV)という観点が重要。

佐渡金山では『江戸時代の鎖国という特殊な状況下において手工業による鉱山開発と貴金属生産を継続、そこで培われた技術や組織体制の継承が明治の近代化産業革命による機械工業化を円滑&短期間で成し遂げる要因となった』とされています。

2022年は新型コロナ感染拡大の影響もあり国内候補地の選定を行わないこととなったため、2023年の候補として推薦書が提出されました。

 

なお、世界遺産について詳しく知りたい場合はこちらをご覧ください。

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ここまで紆余曲折ありました

今回、佐渡金山が世界遺産登録をめざす候補として選ばれましたが、これまでには紆余曲折ありました。

本来、世界遺産への推薦が決定すると登録審議をしてもらうための推薦書をUNESCO(ユネスコ)に提出します。

しかし、今回は『推薦候補として佐渡金山が決定』とされていました。

今回のようにワンクッション置いた原因は韓国政府から「朝鮮半島出身者が過酷な労働を強制されたので世界遺産にふさわしくない」という反発があったため。

この声をもとに日本政府が総合的に検討した結果「世界から歓迎される世界遺産でないといけない」とし、一時は推薦が見送られることが決定しました。

しかし自民党の内部から「論戦を避ける形で申請しないのは誤りである」といった意見も出ており、総合的に判断した結果、再逆転で申請が決定されました。

本日までに閣議了解を得たことにより、今後は手続きや調査が本格化します。

 

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今後の流れ

世界遺産として認められるにはいくつかの段階があります。

現時点では世界遺産暫定リストへの登録、日本からの推薦が決定および閣議了解を得ました。

また、2月1日までに世界遺産センターへ登録推薦書を提出しています。

 

今後の流れは次のとおり。

1.世界遺産センターによる登録推薦書の確認(申請内容に不備がないか)
2.専門機関による現地調査(世界遺産登録にふさわしいか)
3.専門機関が調査結果をまとめて世界遺産センターに報告
4.世界遺産委員会で世界遺産登録の可否を審議

例年どおりであれば「2」は2022年夏ごろ、「3」は2023年春ごろ、「4」は2023年夏ごろ行われる予定です。

「4」で登録可の決議が行われると、佐渡金山が世界遺産として認められます!

 

まとめ

佐渡金山が世界遺産として認められるのは最短でも1年半後。

認められるかどうかはまだ不確定であり、途中で推薦取り消しとなる場合もあります。

しばらくは動向を見守りましょう!

 

 

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