日本のみならず、世界中で人気のあるサーカス劇団「シルク・ドゥ・ソレイユ」が破産申請を行いました。
原因は2020年初頭より感染拡大を広げる新型コロナ。
今回はシルク・ドゥ・ソレイユについてと、破産申請をしたことによる影響を紹介します。
シルク・ドゥ・ソレイユとは
シルク・ドゥ・ソレイユ(Cirque du Soleil)はカナダ・モントリオールを拠点とするサーカス集団で、大道芸人のギー・ラリベルテ(Guy Laliberté)によって、1984年に設立されました。
現在は世界中でシルク・ドゥ・ソレイユの公演が行われていますが、特にラスベガスでは複数の劇場で定期公演が行われています。
破産の原因は新型コロナ
創業者のラリベルテはシルク・ドゥ・ソレイユを2015年に手放しました。
その後は高額な常設公演会場の買収や改修に着手したことにより、10億ドルを超える負債を抱えることに・・・
さらに新型コロナ感染拡大の影響で、2020年3月以降に予定されていた世界44カ所での公演を全て中止せざるを得なくなりました。
興行収入が無くなったことにより返済が困難となり、2020年6月29日に企業債権者調整法の適用をケベック最高裁判所に申請、事実上経営破綻しました。
破産申請するとどうなる?
破産申請を行うと負債が減額、または精算されますが下記のようなことを行う必要があります。
- 再建計画の提出
- 事業規模を縮小
これにより、約95パーセントの団員がレイオフ(解雇)されることとなりました。
シルク・ドゥ・ソレイユの今後
シルク・ドゥ・ソレイユに出資していたTPGキャピタル、復星国際、ケベック州貯蓄投資年金ファンドが債務引き受けと3億ドルの追加出資を行うなどの支援を行い、その他にも資金調達を行っているので当面は継続できると思われます。
しかし、ほとんどの団員をレイオフしたこともあり、今までどおりの規模で興行を行う事は困難。
おそらく収益率の高い幾つかの劇場に絞って公演を再開、メドがついたら徐々に規模を拡大していくものと思われます。
まとめ
僕はまだシルク・ドゥ・ソレイユのショーを見たことがありませんが、候補には数回上がったことがあり、いずれは見てみたいと思っていました。
新型コロナの感染拡大が収まり、いままでどおり見られることを期待したいと思います!